グローバル人材への最初の一歩

今後、外国人労働者の受け入れ拡大に繋げるため、政府間で就労を目的とした新在留資格創設について話し合われているようです。

少子高齢化の進行により特に建設業、製造業、またサービス業の人材不足が目立っているとのこと。ふと日常に目を向けると都内におけるコンビニエンスストアや居酒屋、飲食店などは本当に外国人の店員が増えていることを実感します。数年前は少し珍しい感じがしたものですが、最近では当たり前の様な感覚になっていることに気づきます。というのも、単に人数が増えているということだけではなく、日本語の会話力の高さはもちろん、接客スピードの早さ、さらに日本人である私が"気持ち良い"と感じる位の笑顔での挨拶や接客をしているからです。

"グローバル人材"という言葉が使われ始めたのは、2000年初頭頃ですが、それから今までその言葉を、世界的に活躍できる人材や、日系企業の海外支店で活躍できる人材などと捉えることが多かったと思います。もちろん、その意味は今も含まれていると思っていますが、私はそういった一部の人達だけが意識する言葉ではなくなってきていると強く感じています。

異文化を体験することから始まる

私が実施しているアジアでの研修プログラムを通じて出会った現地で活躍している日本人は、必ずしも英語が堪能という訳ではありません。しかし、共通しているのは、相手の文化を理解し自分の伝えたいことを諦めない、そして主体性をもって物事を進めているということです。

日本国内の社会では、日本人の気質なのか遠慮することが美徳、察する文化が大人の対応とみられることもあり、強く主張する機会が少ないように感じます。そのような環境、そして限られた時間の中で人間力、そして異文化理解力を上げる方法として、私はアジアでのプログラムが最適だと考えております。

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アジアには日本のような整った社会、丁寧なサービスがまだまだありません。そして人と人との距離感が非常に近く、私達日本人には理解できないような文化が存在する一方、察する文化はありません。自ら行動しなければ何も伝わりませんし、何も変わりません。そのような異文化の環境に身を置くことこそが今の日本人には必要なことだと考えています。

これまでアジアプログラムに参加された方々は、海外が初めて、内気で人と話すことが苦手、英語が全く話せない、など様々な方がいらっしゃいました。「一歩踏み出したことにより、人間力、異文化理解力をあげるきっかけを得ることができた」、多くの方がそのような感想を述べられています。

情報が豊富にあることに満足せず“体験することから始まる”と考え、まだ知り得ない世界を楽しむ、そうしたことが、グローバル人材への最初のステップではないでしょうか。

今回のコラム担当

グローバルビジネス部 F

【Profile】

アセアン地域での半年間の個人旅行を機に、帰国後、大手旅行会社勤務を経て(株)留学ジャーナルで渡航手配担当の職につく。その後、2009年よりアジア方面での研修/ボランティアプログラム開発担当として従事している。 「グローバル人材に必要なスキルとは何か?」まずは体験して知ることから始まるという考えのもと、大学生、社会人の体験型の研修ツアー開発、販売促進に努めている。

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