語学研修で伸びた英語コミュニケーション力、どう測る?

留学からの帰ってきた方とキャリアカウンセリングをする際に必ず聞くことがあります。それは、「TOEICスコアがどのぐらい伸びましたか?」ということ。

日本で就職活動をする際には、英語力を示す指標としてTOEICスコアを求められることが多いので、出発前のキャリアカウンセリングでも、「TOEIC700以上取ることを目標の1つにしましょう」とお伝えすることも多いです。

企業や学校からの派遣で海外研修を行う場合、どのぐらい英語力が身についたか「成果の見える化(数値化)」は、研修効果を測る上でも重要です。ただ、TOEIC Listening & Reading Testでは、リスニング力とリーディング力のみを測るテストのため、留学で最も力をつけた「スピーキング力」が難しいことにもどかしさを感じていました。

そんな中、生きた英語のコミュニケーション力を測るテストがある、という話を聞き、先日初めて受験する機会をいただきました。

OPIc(Oral Proficiency Interview-computer)というこのテストは、全世界40ヵ国以上で導入されている60万人を超える人が受験している外国語能力評価テスト(OPI)のコンピューター版(computer-based)。

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アメリカの専門機関ACTFL(全米外国語教育協会)が開発・評価した信頼性の高いテストで、北米はもちろんアジアの国々、韓国、フィリピンなどでも広く企業で使われているテストということです。

通常のスピーキングテストと異なるのは大きく二点。

受験前にバックグラウンドサーベイというものがあり、自分の趣味や仕事、家族構成などを答えておくため、テストで自分にとって身近な話題が聞かれるというのが一点。事前のセルフアセスメントがあり、自分で大体の英語のレベル設定ができるというのが二点目。話しやすい内容で且つ、受験者のレベルに応じた質問が出されるので答えやすい、というのがこのテストの特徴です。

いよいよ試験開始。どんな内容?

headphones-250.jpg必要なのはPCとヘッドセット、ネットワーク環境のみ。ヘッドセットをつけて、PC上で最初の20分間のオリエンテーションを受けてから始めます。

目の前のPC画面に、アバターの先生が登場。
「今、働いているオフィスの環境について、どんなレイアウトでどんなものが置いてあるか、オフィスの様子を細かく教えて下さい」、「あなたの仕事内容について詳しく教えてください」、といった仕事に関する質問もあれば、事前のバックグラウンドサーベイで「子供が寝る前に本を読んであげる」と答えていたため、「子供に初めて読んだ本はどんな本で、その時のお子さんの反応を詳しく教えて下さい」といった家族に関する質問もありました。

1つ1つの質問に時間制限はないので、リラックスしてその時の状況を思い返しながら話すことができます。試験時間40分の中で私が答えたのは15問。最初はPCを前に話すと不自然な英語になってしまうのではないか?という懸念がありましたが、話し始めると身近な話題でだんだんと楽しくなり、まるで外国人の同僚とミーティングの合間に雑談をしているような、そんな感覚になりました。


あっという間に試験の40分が終了し、1週間以内にスコアも出ました。

試験結果は7段階のスコアでレベルが判定され、できていた項目、足りていない項目など試験内容に関する詳しい結果レポートも頂きました。「時制の一致が正しくないところがあった」、「ボキャブラリーが足りないところがあった」など、該当項目には思い当たる節がたくさんあり、スピーキング力向上のための細かいアドバイスも書かれていて驚きました。自分の話す上での癖や弱点はなかなか自分ではわからないもの。こうした弱点を事前に把握した上で留学すると、現地での語学習得もより効率的にできるので心強いと感じました。

コミュニケーション力の大事さ

海外語学研修を行う上で最も期待されるのは、どんな国籍の人ともしっかり自分の考えを伝えられる英語でのコミュニケーション力。企業から派遣する場合、海外の取引先との商談で交渉する、現地のローカルスタッフに正確な業務指示を与える、といった海外出張や海外赴任に必要な英語力を身につけることを求めて、社員の方を派遣されるケースが多く見られます。こうした生きた英語のコミュニケーション力の伸びを測れる信頼性の高い試験を活用すると、研修効果を測り効果的な研修プログラムの企画に役立つのでオススメです。

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海外語学研修を検討するにあたり「コミュニケーション力の伸びを測りたい」という方はぜひ、一度お気軽に留学ジャーナルグローバル・ビジネス部(法人担当)までお問い合わせ下さい。

今回のコラム担当

留学ジャーナル専任キャリアカウンセラー T

【Profile】

大学在学中に、中国、アメリカ、韓国へ留学。商社勤務後、アメリカの大学院で教育管理学を学ぶ。UNESCOや国際協力NGO職員として中国、スリランカでの勤務を経験した後帰国。外資系IT企業勤務を経て現職。これまでに4,000人以上の就職・転職希望者に対して就職セミナーやキャリアカウンセリングを行う。日本の就職を取り巻く現状を把握し、留学経験を更なる強みに変えるキャリア支援を得意とする。

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