海外研修における「目的」、「現状」と「企画」の関係性
最近は嬉しいことに、他業種の企業様から、海外研修制度のご相談を受ける機会が増えております。ご依頼いただくほぼ全ての案件は、人事部や人材開発部など人材育成にかかわる部署のご担当者様からです。お客様先へ直接お話をお伺いしてみるとお悩みはさまざまで、例えば「今まで海外研修がなく、社長の一声で」というところもあれば、「経営方針が変更になり、現行の研修を見直すことになった」ということでご相談をいただくこともあります。
私自身、数年前に転職を経験しており、以前勤めていた会社の制度を思い返すと、今の時代ほど積極的に海外研修を勧めていなかったように思えます。それを考えると、現社会の海外研修(を含めたさまざまな研修)制度も徐々に変わり、時代のグローバル化が当たり前に行われているのだと身をもって感じます。
そのような時代の中で、私共が研修企画をする際に、まずみなさまにお聞きするのが研修「目的」と「会社の現状」です。各企業様がどのような目的をもって研修を計画しているのか、それに対し、現状がどのような状態なのかを把握することで理想と現実のギャップを計ることができます。そのギャップを埋めながら、理想に近づくような研修を組み立てるのが私共の仕事です。
《目的×現状=企画》
「目的」と「現状」。これを漠然と捉えてしまうとなかなか良い研修が完成しません。目的や現状は、より具体的にとらえることで研修企画も良いものが出来上がります。具体的にというと…?となる方も多いかと思います。例えば、目的でいうと「帰国後に海外営業部で海外の顧客を相手に活躍できる人材を育成したい」、現状は「海外研修へ行ったは良いものの、語学学習のみでビジネス的な側面が学べたのかは不安が残る」などです。 特に目的の部分が曖昧になってしまうと、研修の効果も半減してしまうため、研修の意味をなさなくなってしまいます。
上の例でいえば、現地での研修の内容を変えてあげれば現状の課題をクリアし、研修の目的に近づけることができます。もしくは、研修参加希望者に語学面での条件を付け、現地ではビジネス研修にターゲットを絞って学習ができるような人選をすることもできるかと思います。このように、目的と現状をお伝えいただければ、私共もそれに沿った研修内容をご提案させていただくことができます。
至極当たり前なことですが、実は見落としがちな点でもあります。今後、海外研修でお悩みの企業様はぜひ、この「目的」と「現状」を意識していただけるとよいかもしれません。もちろん当社法人担当スタッフへご相談いただければ、まずはヒアリングからさせていただきますので、お気兼ねなくお声がけください。
今回のコラム担当
グローバルビジネス部 H
【Profile】
立教大学異文化コミュニケーション学部卒。学生時代に経験したアメリカへの長期語学留学を機に、留学に興味が湧く。新卒で入社した企業での営業職を経て、ニュージーランドでワーキングホリデーを経験。現地での経験を活かし現在の会社へ就職。現在は法人営業として活動中。
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