学生時代の留学が価値観を広げるきっかけに
先日、都内のある大学の講義にパネラーとして参加させていただきました。
大学1年生向けの講義で、大学生活とその後の進路のつながりについて考えを巡らすことを目的とした内容でした。私自身が留学業界で仕事をしているため、「なぜ自分がこの業界に興味を持ち、足を踏み入れたのか」という経緯を、自身を大学生活と振り返りながら話をさせていただきました。学生たちが私を含めパネラーの話をしっかりと聞いている様子をうかがうことができました。
大学生の前で話をさせていただいて気づいたのは、紙のノートではなくパソコンを使ってメモを取っていること、そして、それが一人や二人ではなく、8割以上がパソコンを使用して講義を受けているという点でした。メモを取ることはもちろん、おそらく講義内でわからないことが出てきた際や、調べものをしたい時も簡単に調べて講義を理解していくというスタイルなのだと容易に推測できます。約10年前の私自身の学生時代と比べると、パソコンを利用しながら講義を受けている学生の数が圧倒的に異なりますし、それによってインプットできる手段や情報量も増えているのだと感じました。また、今回参加させていただいた講義のように、大学生の早い段階から進路について考えられるような講義も出てきているのだと感じ、時代の変遷を身をもって味わいました。
私自身の話になりますが、学生時代に初留学兼初海外を経験し、そこでの経験がきっかけで現在の仕事に就いております。留学を経験してよかったと思える反面、もう少し早く経験できていれば...と考えることもしばしばあります。何事も早く経験することは大切なのです。
話は戻って、今回の講義に参加してくださった学生のみなさまと直接お話をさせていただいたのですが、大学1年生ですでに企業での長期インターンシップに参加している方もいました。また、大学入学以前に留学を経験して、自分が挑戦してみたい仕事や学んでみたい事柄が決まっている学生がたくさんいて、とても感心いたしました。彼らには自分の核(アイデンティティ)があり、自分が関わってみたい事柄に近づくセンスが養われるだろうと期待しています。
上記のように学生のみなさまと交流できる機会があるたびに、やはり早い時期(若い時期)からいろいろと経験をすることは、今後の自分の将来の可能性を広げる一番の近道だと改めて感じます。今の日本は以前に比べて、個人の考え方や在り方の許容範囲が広がったような気がします。このチャンスを活かして今の学生のみなさまや、もっと若い世代の人たちにはできる限り多くのことに触れ、価値観を広げてほしいと思います。
また、手前味噌ではありますが、「留学」も自分が触れてきた文化、価値観を大きく変える方法の一つだったりします。私のように、人生の進路を決める大きなイベントになることもありますし、仮にそうでなくても、自身の価値観を広げる良いきっかけになることでしょう。選択肢を知らないで人生の進路を決めるのか、様々な選択肢を知って進路を決めるのかでは将来の可能性の幅が大きく異なります。そういった意味でも異文化に触れる機会を早いうちに作っていただくことをおすすめしますし、私たち大人がそのような機会を与えていくことが次の世代の将来の可能性を広げていく一歩なのだと思います。
今回のコラム担当
法人部 H
【Profile】
立教大学異文化コミュニケーション学部卒。学生時代に経験したアメリカへの長期語学留学を機に、留学に興味が湧く。新卒で入社した企業での営業職を経て、ニュージーランドでワーキングホリデーを経験。現地での経験を活かし現在の会社へ就職。現在は法人営業として活動中。
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