水の重要性をどこまで知っていますか? (地球、人間と密接に関係している「水」について)
最近異常気象のニュースをよく耳にします。今後地球はどうなっていくのでしょうか。そんな中、生きていく上で欠かせないものが「水」です。普段当たり前のように飲んでいる「水」について、真剣に考えたことはありますか。
普段より馴染みのある「水」
突然ですが、質問です。地球の「海」と「陸」の割合はご存知でしょうか。中学の地理を思い出してみましょう…。正解は海が7割、陸が3割です。この割合を聞いて、皆さんはどう思いますか。
では、人間はどうでしょうか。人間の体はなんと、ほとんどが水でできています。性別や年齢で差はありますが、胎児では体重の約90パーセント、新生児では約75パーセント、子どもは約70パーセント、成人は約60~65パーセント、水が占めているのです!人間の体に水を補給しなければ5日ももたず死んでしまいます。世界の人口が現在約77億人ですから、77億人分の水が毎日必要になるというわけです。
同じ地球上で起きている「水」の課題
冒頭でお話しした地球上の水の割合ですが、これを知った当時は「海が7割もあれば、水に困ることはないだろう」と思っていました。しかし、世界では水不足による被害が後を絶たず、安全な飲み水が手に入らない人々がなんと10億人以上もいると言われています。そして、その影響で毎日のように失われている命があるのです。
この状況を、日本に住んでいる私たちはどこまで自分の事として捉えられているでしょうか。地球の急変により、もしかしたら私たちも飲み水が思うように手に入らないという事態に陥るかもしれません。もっとあの時に水を大切にしておけばよかった…と振り返っても遅いのです。今私たちは、水の大切さを再認識する必要があります。どうやったら新たな水を生み出せるかということも、真剣に考えていく必要があります。
SDGsって何だろう?それを知ることでまた次の一歩に
それらを考える上で1つの指標となるのが、SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)です。17個ある目標のうち、6番目に「安全な水とトイレを世界中に」と掲げられ、「すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」ことが目標となっています。安全な水が手に入らない現状が世界のどこかで起きているという背景を、まずは知ろうとすることが大切です。
相手を知ろうとすること、環境や考え方の違いを実感するという機会が早い時期にあるだけで、その後に触れる世界は広がりを見せるはずです。「百聞は一見にしかず」とは言いますが、慣れ親しんだエリアから一歩足を踏み出し、別の環境に身を置くことも教育の一環になりうるでしょう。研修を通して、一つでも多くのきっかけを提供するお手伝いができればと考えております。

今回のコラム担当
法人部 企画営業部門マネージャー D.K.
【Profile】
大学卒業後、大手自動車メーカーに就職後、2度の海外経験を終えて現職に至る。入社後は個人のお客様を担当する留学カウンセラーとして約10年間従事。その後、法人部立ち上げに伴った異動後は学校法人・企業法人向けのお客様を多く海外へ送り出している。
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