リアル留学はどこまで重要?留学にとってのニューノーマルとは。

世界的にオンラインが急激に普及し、その利便性やメリットを感じる場面も増えてきました。しかし、オンラインだけでこれまでの日常を補えるでしょうか。今後のオンラインとリアルの価値はどうなっていくのか考えてみたいと思います。

CONTENTS
●急激に普及したオンライン
●オンラインは留学のすべてを補えますか?
●オンラインとリアルの融合で生まれる新たな価値

急激に普及したオンライン

未だ収束できず、世界中の人々の移動をストップさせた新型コロナウイルス。航空機の運航がほぼ止まり、各国への行き来ができない今、海外への留学や研修プログラムを提供させてもらっている私たちからすると、これまでどおりの満足度をご提供することが難しいのが現状です。

ウイルスの脅威をまざまざと見せつけられている一方で、オンラインによるサービスの進化には驚かされます。オンラインショッピングは既に浸透していましたが、学校の授業、会社の会議、講演会やセミナー、習い事はもちろんのこと、宿泊、内覧、飲み会までもがオンラインで代用されてくるようになりました。コロナ禍にありながらも、工夫により新たな機会が生まれたことにより、その恩恵を受けたり、身近で便利なツールであると実感したりしている方も多いでしょう。

留学も例外ではありません。海外渡航が制限される中で出てきたオンライン留学ですが、世界各国から集まるクラスメイトとオンライン上で共に学び、時には共同で課題に取り組むこともできます。留学の新しいかたちとして、これまで留学に興味があった人のみならず、時間的・費用的制約のあった人にも認識されることとなりました。

オンラインは留学のすべてを補えますか?

現在の通信速度環境レベルがあれば、海外にいる人とのやり取りはもちろん、先に触れたオンライン留学のように世界各国から海外で行われている授業へみんなが参加することもストレスなく行えます。教えてくれる先生の表情もカメラの解像度が高ければよく伝わりますし、音声もクリア、タイムラグもなければ、わざわざ航空券や滞在費、また時間を使って現地へ行く必要があるのかと考えてしまうこともあるかもしれません。

ほぼ一方的に情報を伝えることに一定の効果が認められるオンラインですが、アクティブラーニングや活発な議論をおこなうためのコミュニケーションツールとしては時に難しさを感じることもあります。また、「その場の空気」を感じるという要素を補いきれないため、やはりオンラインに完全に移行することには限界があるといえます。

オンラインとリアルの融合で生まれる新たな価値

研修などで海外へ出てまず感じることは、その地のにおいや、風、人びとや街から感じる温かさです。リアルにその場所にいるからこそ得られるものであり、現地での人びととの交流も目の前にいるからこそ、最初は緊張感がある会話から、打ち解けた時の嬉しさや楽しさに繋がるのだと思います。研修の成果についても、その場で得られる反応や、生み出されるチームワークによって、より実感が増すことでしょう。

新型コロナウイルスが収束し、以前のように海外への行き来を伴うリアルの体験ができる環境が戻ってくることを願いますが、オンラインでのサービスは、より人々の生活に自然に馴染んでいるものとなっているかもしれません。どちらも選べるようになるからこそ、海外へ行くというリアルでの体験は今まで以上に価値が高まり、経験として大きなものになると考えます。

“オンライン”と“リアル”は競合し合うものと捉えがちですが、今後はそれらの融合に注目が集まると考えます。どちらが良い、と決めつけず、複眼的に両方の良さを知り、その時々に最適なプログラムを選択していくことが、留学にとってのニューノーマルと言えるのではないでしょうか。

海外に行くことに限りがあるいまは、オンライン学習という新しいかたちを海外のみんなと一緒に体験してみるのもよいかもしれません。

留学ジャーナルでは、「みらい人財をデザインする」海外研修やグローバル人材の育成に取り組んでいます。まずは貴社の課題をお聞かせください。

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今回のコラム担当

法人部 研修手続き部門マネージャー T.F.

【Profile】

大手旅行会社勤務を経て現職に至る。学生時代の長期間のアジアへの個人旅行経験を基に、近年ではアジア方面での研修プログラム開発担当として従事。大学生、社会人向けの体験型の研修ツアー開発、販売促進に努めている。

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