Before/Afterで効果を見える化!留学で伸ばす英語コミュニケーション力
以前、こちらのコラムでご紹介した、OPIc(Oral Proficiency Interview-computer)という名前の英語テスト。
留学で伸びた英語でのコミュニケーション力を測るのに効果的とご紹介しました。
今回は実際に留学前、帰国後にOPIcを受験した方の例をご紹介したいと思います。
Before ~出発前~
受験したのは、3ヵ月間カナダに語学留学した社会人のAさん。出発前に受験した際のOPIcの結果はNovice High。CEFR基準ではA1、初級レベルという結果がでました。TOEICスコアは比較的高かったのですが、スピーキングが苦手で出発前の受験時も、聞かれた質問に長く英語で答えるのが難しく、短い文で回答することしかできなかった、とおっしゃっていました。そこで、出発前のオリエンテーションでは、OPIc結果の詳細レポートを元に、「ボキャブラリーを増やすこと」、「ヒアリングの強化」、「結論から話して文を最後まで完結させること」といった点をお伝えし、そのために毎日英語で日記をつける、といった現地での学習アドバイスをさせていただきました。

あっという間に3ヵ月留学期間が終わり、Aさんに日本に帰ってきました。留学中は無我夢中でご自身では、留学前と比べてどのぐらいレベルが上がったか実感できなかったとのこと。早速、帰国後にOPIcを受験して頂きました。
After ~帰国後~
最初は、やや緊張の面持ちでPCを前に試験をスタートさせたAさん。面接官役のアバター、エヴァ先生が英語で質問を始めると、途端に英語モードに切り替わったかのように、スラスラと回答を始めました。一旦英語を話し出すと、留学時の感覚が戻ってきたようで、仕事のこと、家族のこと、趣味のこと、どんな質問にもニコニコと楽しそうに会話を続けていきます。時にはジャスチャーを交えながら生き生き笑顔で話すAさんは、出発前に受験されたときとはまるで別人のよう。時に考えたり、笑いを交えたりしながら会話を楽しむAさんは、あたかもリアルにネイティブの先生と英会話しているかのようで、3ヵ月の留学でここまでコミュニケーション力を上げられたAさんの成長に、驚きと深い感動を覚えました。日本人が苦手とされるスピーキング力。読む、書く、聞く、話すの4技能の中で、日本国内で伸ばすのが最も難しい反面、留学中に伸ばすことが効果的といわれているスキルでもあります。通常のTOEICでは、留学で伸びたスピーキング力を測るのが難しいという課題を、OPIcは見事に解決してくれました。
留学前・帰国後でのコミュニケーション力の伸びを測るのに効果的なテスト、留学の効果測定としてぜひ取り入れてみてはいかがでしょう。
今回のコラム担当
留学ジャーナル専任キャリアカウンセラー T
【Profile】
大学在学中に、中国、アメリカ、韓国へ留学。商社勤務後、アメリカの大学院で教育管理学を学ぶ。UNESCOや国際協力NGO職員として中国、スリランカでの勤務を経験した後帰国。外資系IT企業勤務を経て現職。これまでに7,000人以上の就職・転職希望者に対して就職セミナーやキャリアカウンセリングを行う。日本の就職を取り巻く現状を把握し、留学経験を更なる強みに変えるキャリア支援を得意とする。
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