イギリス
ワーキングホリデー(YMS)
の特徴
最長2年間滞在でき、就労・就学に制限がない
イギリスには、ワーキングホリデー(ワーホリ)という名前の制度はないが、就労・就学・余暇のすべてをほぼ制限なく体験できる「Youth Mobility Scheme(YMS)」と呼ばれるビザがある。ワーキングホリデーと同様の制度のため、YMSがイギリスのワーキングホリデーとして説明されることが多い。
ただし、他国のワーホリビザとは異なり、YMSは「就労ビザ」のカテゴリに含まれていて、働くことを目的としたビザとなる。正規労働も可能で、正社員として現地の企業で働くこともできる。
また、仕事に就くための英語力などを補うために学校へ通うこともできる。最長2年間滞在できるため、腰を据えてイギリス生活を満喫できる。
本場のイギリス英語を学べる
言うまでもなくイギリスは英語発祥の地。滞在中に、「英語をしっかり学びたい!」という気持ちがあるなら、イギリスは大変おすすめの渡航先になる。日本の学校で教わるのはアメリカ英語が中心だが、ヨーロッパの学校ではイギリス英語を教わるため、本場のイギリス英語に慣れれば、イギリス人だけでなく他のヨーロッパ人と英語で話す際にもスムーズに意思疎通できる。
ヨーロッパ各国に旅行しやすい
イギリスは、他のヨーロッパの国々を訪れやすいという利点も。主要空港の一つであるロンドン・ヒースロー国際空港からは、フランスやベルギー、オランダなどの主要都市へのフライトが頻繁にある。また、これらの国は国際高速列車でも簡単にアクセスができる。
「ワーホリ(YMS)で滞在している間はその国だけでなく周辺国もたっぷり楽しみたい」という方にもイギリスはおすすめといえる。
イギリスで
ワーキングホリデー(YMS)
する都市
どの都市からスタートする?

YMSビザで渡航した人の多くがロンドンを拠点としている。ロンドン以外は英語力がないと仕事をみつけるのが難しいのも事実。しかしイギリスのワーホリ(YMS)は最長2年間の滞在が可能なため、1年目は地方都市でしっかり英語力を身に付けるのも良い。
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ロンドン
ワーホリ(YMS)はここからスタートする人がほとんど
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ケンブリッジ
学園都市で、まずはじっくり英語習得
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マンチェスター
イギリス北部の大都市。サッカーファンに人気
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ブライトン
南部のリゾート地。ヨーロッパの学生が多い
人気都市ベスト3とおすすめの学校
ロンドンLondon

世界有数の大都市。ヨーロッパ系、アジア系、アフリカ系、南米系などさまざまな出身地の人が集うコスモポリタン。地下鉄やバスなどの交通網が発達しているため、地方都市や他国へのアクセスも良い。
語学学校やカレッジが密集し、YMSビザ保持者の雇用に熱心な日系企業やショップも多数。都市としての魅力もさることながら、生活の便利さ、仕事の探しやすさからロンドンを選ぶ人は多い。
ロンドンでおすすめの語学学校
一般英語や試験対策の他、Platinumと呼ばれる管理職者のための英語やビジネス英語、英語教師用など幅広いプログラムを提供している。また、YMSビザ保持者の学生向けに、ワークショップや履歴書の書き方などがわかる特別セッションを月に2回程度行っている。
ブライトンBrighton

ロンドンから電車で1時間半程度にあるイギリス南部の代表的なリゾート地。19世紀に建てられた白亜の宮殿「ロイヤルパビリオン」がランドマークとなっている。学生が多く、リベラルでアーティスティック、ロンドンとは一味違う雰囲気だ。
日本人は少なく留学生もヨーロッパ人が多い。そのため、仕事に就くには英語力が不可欠。特に夏にはヨーロッパ大陸からの大勢の観光客で賑わいをみせる。
ブライトンでおすすめの語学学校
YMSビザ保持者限定で、イギリスのラグジュアリーホテル業界で有給のインターンシップができるプログラムを提供している。このプログラムに申し込むと、履歴書・職務経歴書の作成、ワークショップ、インターンシップ前の雇用主訪問、面接の準備・模擬面接などのサポートなどが受けられる。
ケンブリッジCambridge

古い街並みと緑がほどよく調和した歴史ある学園都市。31のカレッジからなるケンブリッジ大学がある街として有名。学生が多く、アカデミックな雰囲気は、落ち着いて英語を学ぶのにピッタリな環境。
ワーホリ(YMS)で滞在できる期間を有意義に使い、語学習得はこんな街からスタートするのもおすすめ。
ケンブリッジでおすすめの語学学校
「Flexi Track Standard/Intensive」プログラムは、働きながら学びたい人におすすめ。一般英語レッスン週12レッスン+プライベートレッスン4回、Intensiveコースはスペシャルフォーカスクラス10レッスンを組み合わせて、個人個人が強化したい英語分野を学べる。
イギリスで
できる仕事と英語力
英語力別!イギリスでの主な仕事
ワーキングホリデー(YMS)でどんな仕事ができるのか、英語力別に確認してみよう。
英検 | TOEIC L&R テスト |
TOEFL IBT テスト |
仕事 |
1級〜準1級 | 870-990 | 74以上 | 地元企業でのオフィス事務、ホテルのフロント、ベビーシッター、ハウスヘルプ |
2級 | 720-860 | 57-71 | 美容師、調理師、日系企業での一般事務 |
2級 | 600-710 | 46-56 | 土産物店店員、小売店、ホテルのクリーナー |
準2級〜5級 | 595未満 | 45以下 | 日系・アジア系レストラン |
英検 | TOEIC L&R テスト |
TOEFL IBT テスト |
1級〜準1級 | 870-990 | 74以上 |
仕事 | ||
地元企業でのオフィス事務、ホテルのフロント、ベビーシッター、ハウスヘルプ |
英検 | TOEIC L&R テスト |
TOEFL IBT テスト |
2級 | 720-860 | 57-71 |
仕事 | ||
美容師、調理師、日系企業での一般事務 |
英検 | TOEIC L&R テスト |
TOEFL IBT テスト |
2級 | 600-710 | 46-56 |
仕事 | ||
土産物店店員、小売店、ホテルのクリーナー |
英検 | TOEIC L&R テスト |
TOEFL IBT テスト |
準2級〜5級 | 595未満 | 45以下 |
仕事 | ||
日系・アジア系レストラン |
※各試験は利用目的が違く、スコアは一概には比較できないため、あくまでも目安となる。
ワーキングホリデー(YMS)の時給はどのくらい?
イギリスの最低時給は年齢によって異なる。18~20歳はUK£10.00、21歳以上はUK£12.21(2025年4月~)。イギリスの職場では、交通費が支給されないところがほとんどのため、勤務先が居住地から遠いと、その分交通費がかさむため注意が必要だ。
>【参考】GOV.UK「National Minimum Wage and National Living Wage rates」
イギリスでの仕事の探し方
英語力がつくまでは日系レストランやショップでアルバイトとして働く人が多いものの、日本で仕事の経験がある人なら、ロンドンに多い日系の旅行会社や金融系企業でフルタイムの職が得られるケースも。日本でキャリアを積んだ美容師や調理師は比較的スムーズに仕事が見つかる。
>イギリスのワーキングホリデー(YMS)で就ける仕事は?制度や探し方を紹介
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ワーキングホリデー(YMS)
でイギリスを旅する!

国土がさほど広くないことから、一つの街を拠点に、あちこちに旅行する形が一般的。歴史的な見どころも多く、電車やコーチと呼ばれる長距離バスなどの移動手段も充実。B&Bと呼ばれる朝食付きの民宿も多く、旅行しやすい環境が整っている。
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コッツウォルズ
イングランド中央部に広がる丘陵地帯には美しい村が点在し、絵本の世界のような古いイングランドの田園風景が広がる。
特に、バイブリーという村はイギリスの詩人・芸術家ウィリアム・モリスが「イギリスで最も美しい村」として称賛したことでも知られている。 -
湖水地方
イングランド北西部に位置する湖水地方は、大小さまざまな湖と山々が美しい景観を織りなすイギリス最大の国立公園。ピーターラビットの生まれ故郷として知られている。フットパスと呼ばれる歩行者専用の道も歩いてみたい。
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エディンバラ
スコットランドの首都。石畳とレンガ造りの建物が、中世の雰囲気を残す歴史ある古都。街の中心の岩山からエディンバラ城が街を見下ろすようにそびえる。夏に行われる芸術の祭典、エディンバラ国際フェスティバルは世界的に有名。
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カーディフ城
イギリスのウェールズ首都にあるカーディフ城は、かつてローマ人が要塞を築いた事から始まる2000年以上の歴史がある城郭。城内の見学は、年末年始を除いて年中可能だが、事前にチケットを取得しておく必要がある。フェスティバルやイベントなども多々開催されている。
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ジュラシック・コースト
イングランド南部のドーセット郡周辺に位置する全長155km続く壮大な海岸。アンモナイトや魚類、植物など、世界的に重要な化石が数多く発掘されており、ユネスコの世界遺産に登録されている。化石探しや博物館訪問、ビーチで美しい自然を眺めるなど、楽しみ方はさまざま。
必要な費用は?
滞在費の目安(ロンドンの場合)
最初はホームステイからスタートし、その後アパート・マンションを複数人でシェアするフラットシェアや一軒家に共同で住むハウスシェアに移るケースが多い。ロンドン中心部は家賃の高さが突出しているため、滞在先を探す場合は、中心部から離れた場所にするのが良い。
ホームステイ(個室・食事つき) | 週UK£180~※ |
学生寮 | 週UK£220~※ |
アパート・ハウスシェア(個室) | 月UK£1,622~ |
アパート・ハウスシェア(相部屋) | 月UK£920~ |
※語学学校「Celtic English Academy」2025年の滞在費を参照。
イギリスでのワーキングホリデー(YMS)資金の目安(ロンドンの場合)
イギリスは他の英語圏の国と比べても物価や外食費が高いため、費用を抑えたいなら、外食は控えて自炊をメインとした生活になる。
1年間のワーホリ(YMS)にかかる資金は、アルバイトをしっかりするなら約196万~226万円が目安。病気などの不慮の事態を考慮して多めに用意しておくと安心だ。
以下の表は、ホームステイ滞在をしながら語学学校に3ヵ月間通った後、ルームシェアをしながら、9ヵ月間滞在した場合の費用目安となる。
▲出発前にかかる費用(片道航空券代・ビザ申請料・ワーホリ保険) | 約59万円 |
▲語学学校の授業料(3ヵ月間) | 約55万円 |
▲ホームステイ(3ヵ月間) | 約48万円 |
▲生活費(食費込み)(9ヵ月間) | 約270万円 |
▲予備費 | 約20万~50万円 |
◎アルバイト収入(9ヵ月間) | 約256万円※ |
1年間の総費用(▲-◎) | 約196万~226万円 |
※時給UK£12.21で、1日6時間×週5日働いた場合。
参加するには?
YMSビザ発給条件
(日本国籍を有する者に限る)
- 1. 対象年齢
- 申請時に18~30歳
- 2. 滞在できる期間
- 最長2年間
- 3. 学校に通える期間
- 制限なし(就労することが前提)
- 4. 就労できる期間
- 制限なし
- 5. 申請料
- 必要
- 6. 条件
- ● 有効なパスポートを所持
● 扶養する家族がいない
● 公的資金に頼らないこと
● 日本在住証明書の提出
● 資金:最低UK£2,530 - 7. 必要書類
- ● 有効なパスポート
● UK£2,530の貯蓄があることを証明できる英文の銀行取引明細書 - 8. 定員・受付時期
- 6,000名の定員あり。定員になり次第締切。
- 9. 問い合わせ先・
申請先 - イギリス政府Webサイト
※ビザ規定は随時変更になります。最新情報や詳細については申請先で必ずご確認ください。
充実した
ワーキングホリデー(YMS)
にするために
就労・就学にほぼ制限がなく、最長2年間滞在できるイギリスのワーキングホリデー(YMS)は、現地でしっかり働きたい人や、働きながら語学を学びたい人、海外生活を存分に堪能したい人、ヨーロッパ周辺の旅行を楽しみたい人など、多様な目的の人におすすめだ。
ワーホリ(YMS)生活を有意義に過ごすためのプランニングや、現地で語学学校に通う場合の出願および滞在先の手配など、詳しく知りたい方は、留学ジャーナルの無料相談でプロの留学カウンセラーに相談しよう!
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