ニュージーランド
ワーキングホリデーの特徴
自然の観光スポットが多く、一周旅行もできる
ニュージーランドは、豊かな自然が魅力の国。国土の約1割が世界遺産といわれ、その自然を大切に保護している。
南島南西部には、4つの国立公園を合わせてテ・ワヒポウナムと呼ばれる広大な世界自然遺産がある。北島は、火山活動によって造形された島や湖、温泉などが特徴。先住民族マオリの文化に触れられるスポットも多くあり、ニュージーランドの歴史や文化も感じられる。
国土としては日本の約3/4の大きさで、ニュージーランド国内はレンタカーやバスなどを使って周遊可能。大自然の見どころあふれるニュージーランド各地を転々としながら、ワーキングホリデー生活を送れる。
就労期間に制限がなく、最大6ヵ月就学も可能
ニュージーランドのワーキングホリデーは、同一雇用主の下で働ける期間に制限がないため、気に入った職場が見つかれば、同じ職場でワーホリ期限内までずっと働くことが可能だ。
また、ニュージーランドのワーホリでは、最大6ヵ月間語学学校などに通える。語学学校で英語力をしっかり磨いてから仕事を探したいという人は、ワーキングホリデーのサポートを実施している語学学校に通うのもおすすめだ。
他国の英語圏よりも費用を抑えられる
他の英語圏に比べて物価が安めなニュージーランド。同じ南半球のオーストラリアと比較しても、ニュージーランドのほうが学費や生活費は安くなる傾向にある。長く語学学校に通いたい場合や、ワーホリのための準備金をできるだけ抑えたい場合は、ニュージーランドがおすすめだ。
ニュージーランドで
ワーキングホリデーする都市
どの都市からスタートする?
語学学校が多いのはオークランド。ここからワーキングホリデーをスタートする人は多く、仕事も多い。また、リゾート地ではツアーガイドやお土産屋など観光客向けの仕事があることから人気がある。
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オークランド
ニュージーランド随一の都市。求人も豊富
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ウェリントン
ニュージーランドの首都。他の都市より日本人少なめ
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クイーンズタウン
夏はアウトドア、冬はスキーリゾート地として有名
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クライストチャーチ
ガーデンシティーと呼ばれる街。のんびり滞在したい人に
人気都市ベスト3とおすすめの学校
オークランドAuckland
ニュージーランド最大の都市。海に囲まれ、都市と自然が調和しており、暮らしやすさで人気が高い。比較的治安が良く、交通機関も発達しているので、留学生にとってはとても生活しやすい。
語学学校も多く、留学生も多い。人が集まる分、レストランやカフェ、ホテルなど、多くの仕事がある。他の都市に比べて比較的仕事を見つけやすいため、オークランドからワーホリをスタートする人が多い。
オークランドでおすすめの語学学校
New Zealand Language Centres, Auckland
各学校のコース認定などを行うニュージーランド政府機関の1つNZQAのランキングでトップクラスの評価を得ている。カリキュラムも工夫され、ワーキングホリデーなどで現地で働きたい人向けに無料の就職準備ワークショップを毎週放課後に開催。IRDナンバー(納税者番号)の申請支援、履歴書作成、就職面接の練習などのサポートも受けられる。
タウランガTauranga
タウランガは、ニュージーランドでも人気を誇るビーチタウン、マウント・マウンガヌイがある地方都市。風光明媚な町並みが魅力で、ゆったりとした時間を過ごせる。コンパクトな町ではあるものの、カフェやレストラン、ショッピングができるスーパーなどもあり、生活には困らない。
リゾート地として知られているため、観光シーズンである10~3月は観光客相手の求人が増える傾向にある。また、ニュージーランド国内で最大のキウイフルーツの生産地でもあるため、キウイフルーツのピッキングなどの仕事募集も多くある。
タウランガでおすすめの語学学校
Mount Maunganui Language Centre
クラスの生徒数は平均7名の少人数制。日本語が話せるスタッフもいるので初めての留学の人でも安心。ワーキングホリデー渡航者向けの「English for Work/Working Holiday Course」では、税金、最低賃金、仕事探しの方法、面接のヒントなどを教師がマンツーマンで教えるほか、英文履歴書の作成などのサポートも実施している。
ウェリントンWellington
北島の南端、クック海峡を挟んで南島と向き合うところに位置するニュージーランドの首都。坂道が多い街としても知られており、坂の上から見る街並みの向こうには美しい海が広がっている。国会議事堂や裁判所など国の中枢機関が集まる。
オークランドに比べて観光客が少ないため、ツアーガイドや土産物店員など、観光客向けの求人はあまりない。ただ、都市部はカフェやレストランが多いため、日本食レストランなどで働く人が多い傾向にある。
ニュージーランドで
できる仕事と英語力
英語力別!ニュージーランドでの主な仕事
ワーキングホリデーでどんな仕事ができるのか、英語力別に確認してみよう。
英検 | TOEIC L&R テスト |
TOEFL IBT テスト |
仕事 |
1級〜準1級 | 870-990 | 74以上 | 地元カフェ、旅行会社スタッフ、レストラン、一般事務やアシスタント |
2級 | 720-860 | 57-71 | ツアーガイド、日本企業での一般事務(旅行会社、語学学校スタッフ) |
2級 | 600-710 | 46-56 | 高級日本食レストラン、土産物店員、ホテルのクリーナー |
準2級〜5級 | 595未満 | 45以下 | 居酒屋、定食屋タイプの日本食レストラン、寿司屋の寿司巻き、フルーツピッキング |
英検 | TOEIC L&R テスト |
TOEFL IBT テスト |
1級〜準1級 | 870-990 | 74以上 |
仕事 | ||
地元カフェ、旅行会社スタッフ、レストラン、一般事務やアシスタント |
英検 | TOEIC L&R テスト |
TOEFL IBT テスト |
2級 | 720-860 | 57-71 |
仕事 | ||
ツアーガイド、日本企業での一般事務(旅行会社、語学学校スタッフ) |
英検 | TOEIC L&R テスト |
TOEFL IBT テスト |
2級 | 600-710 | 46-56 |
仕事 | ||
高級日本食レストラン、土産物店員、ホテルのクリーナー |
英検 | TOEIC L&R テスト |
TOEFL IBT テスト |
準2級〜5級 | 595未満 | 45以下 |
仕事 | ||
居酒屋、定食屋タイプの日本食レストラン、寿司屋の寿司巻き、フルーツピッキング |
※各試験は利用目的が違く、スコアは一概には比較できないため、あくまでも目安となる。
ワーキングホリデーの時給はどのくらい?
ニュージーランドの最低時給はNZ$23.15(2024年4月時点)。ワーキングホリデーで働く場合、最低時給が適用されることが多いため、資金計画を立てる際は最低時給と勤務時間で見積もっておくと良い。また、ニュージーランドでは祝日に働いた場合、時給は1.5倍以上となる。
>【参考】Employment New Zealand「Current minimum wage rates」
ニュージーランドでの仕事の見つけ方
現地情報サイトの「Pick NZ」や「Seek」などで探せる。さまざまな求人情報が掲載されており、地域や職種を絞り込んで求人を検索できる。英語に自信がない場合は、「NZdaisuki.com」などの日本語情報サイトを活用するのもおすすめだ。
求人情報サイトから申し込むこともできるが、返信がないことも多々あるため、直接お店に行って履歴書を渡したり、電話で問い合わせてみたりするとより仕事が見つかりやすい。
また、口コミや友人からの紹介で仕事を見つけたというケースも多い。友人からの紹介の場合、仕事内容や時給、どのような職場なのか事前に聞けるメリットがある。仕事を探す際には、語学学校の友人や周囲の人に、仕事を探していることを話しておくと良い。
ワーキングホリデーのご相談はこちらから
留学相談ワーキングホリデーで
ニュージーランドを旅する!
数週間あれば一周できるコンパクトな国土ながら、北と南では異なる風景、また旅行関連施設が整っていることから、ラウンド(周遊)を楽しむ人は多い。移動の手段は車、またはバスが便利。若い旅行者向けの滞在施設も整っている。
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ロトルア
オークランドから南へ車で3〜4時間で行ける北島の観光地。地熱活動による温泉と間欠泉で知られている。山と川、原生林、湖に囲まれたロトルアでは、先住民族マオリ文化を体験できるほか、ハイキング、乗馬、フィッシングなど、さまざまなアウトドアアクティビティに挑戦できる。
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ワイトモ洞窟
土ボタルの幻想的な光が有名な、ワイトモ洞窟。鍾乳洞の中をボートに乗って進んでいくと、天井一面が星空のような、幻想的な土ボタルを見られる。日本では見られない景色を見に、少し足を延ばしてみよう。
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テカポ湖
テカポはミルキーブルーの湖と星空の美しい小さな町。時間がとれるなら宿泊して、星空観賞ツアーに参加するのもおすすめ。天気の良い日には、天の川や南十字星など、南半球ならではの星空を楽しめる。この地域一帯の夜空は絶景で、最も美しい星空が見える場所として、「星空保護区ゴールドティア」に認定されている。
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マウント・クック
南島にあるニュージーランドの最高峰。数々の氷河や万年雪を頂いた雄大な景色が魅力。マウント・クック村は各種アクティビティの拠点。宿泊場所があるほか、登山道も整備され、山歩きが楽しめる。
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ミルフォード・サウンド
南島・南西部にあるミルフォード・サウンドは世界遺産に指定されたフィヨルド。カヤックで海面から壮大なフィヨルドを感じたり、ダイビングで美しい水中探索をしたりと、アクティビティも楽しめる。往復バスとクルーズがセットとなったツアーで行くのがおすすめだ。
必要な費用は?
滞在費の目安(オークランドの場合)
フラットと呼ばれるアパートが一般的。その他、レジデンス、ホステルなど民間寮やホームステイでの滞在も可能。英語力アップにはホームステイが良いが、自由度が高いのはアパート。それぞれに特徴があるため、自分の目的や予算に応じて考えよう。
ホームステイ(個室・食事つき) | 週NZ$360~※ |
学生寮 | 週NZ$415~※ |
アパート・ハウスシェア(個室) | 月NZ$2,082~ |
アパート・ハウスシェア(相部屋) | 月NZ$1,114~ |
※語学学校「Languages International, Auckland」2024年の滞在費を参照。
ニュージーランドでのワーキングホリデー資金の目安(オークランドの場合)
ニュージーランドのワーキングホリデーにどのくらい費用が必要なのかも確認しておこう。
1年間のワーホリにかかる資金は、アルバイトをしっかりする場合なら57万~87万円程度、仕事をしないなら273万~303万円程度が目安。ただし、病気などの不慮の事態を考慮して少し多めに用意しておく方が安心だ。
以下の表は、ホームステイ滞在をしながら語学学校に3ヵ月間通った後、ルームシェアをしながら、9ヵ月間滞在した場合の費用目安となる。
▲出発前にかかる費用(片道航空券代・ビザ申請料・ワーホリ保険) | 約46万円 |
▲語学学校の授業料(3ヵ月間) | 約45万円 |
▲ホームステイ(3ヵ月間) | 約41万円 |
▲生活費(食費込み)(9ヵ月間) | 約121万円 |
▲予備費 | 約20万~50万円 |
◎アルバイト収入(9ヵ月間) | 約216万円※ |
1年間の総費用(▲-◎) | 約57万~87万円 |
※時給NZ$22.70で、1日6時間×週5日働いた場合。
参加するには?
ワーキングホリデービザ発給条件
(日本国籍を有する者に限る)
- 1. 対象年齢
- 申請時に18~30歳
- 2. 滞在できる期間
- 入国日から1年間(一定の条件を満たせば、3ヵ月間延長が可能)
- 3. 学校に通える期間
- 6ヵ月以内
- 4. 就労できる期間
- 制限なし
- 5. 申請料
- 必要
- 6. 条件
- ● 有効なパスポート
● 扶養する家族などを同伴しない
● 健康で犯罪歴がない
● 航空券:往復航空券、または帰りの航空券を購入できるだけの資金
● 資金:最低NZ$4,200 - 7. 必要書類
- ● 有効なパスポート
● NZ$4,200の貯蓄があることを証明できる英文の銀行取引明細書、クレジットカードの明細書、銀行手形のいずれか - 8. 定員・受付時期
- 定員なし。毎年受付
- 9. 問い合わせ先・
申請先 - ニュージーランド移民局
※ビザ規定は随時変更になります。最新情報や詳細については申請先で必ずご確認ください。
実際どう働いた?
ニュージーランド・ワーキングホリデー
の体験談
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ワーキングホリデー中に出会った人の考え方や生き方が大きな刺激に
体験者 : 社会人(M・Mさん)
滞在期間 : 2019年4月~1年間
語学学校 : Dominion English Schools, Auckland(2ヵ月)
仕事 : レストラン・カフェでキッチンハンドや皿洗い体験した感想ワーキングホリデー中は、レストランやカフェでキッチンハンドや皿洗いなどの仕事をしました。アルバイトをするにあたって、日本語が通じる環境では仕事をしない、と決めていたので、ローカルのお店に絞って仕事を探しました。英語が流暢ではなかった分、仕事探しのハードルは高かったです。
> 詳しくみる -
楽しいだけじゃない、密度の濃いワーホリ!
体験した感想今回初めての海外で、しかも初めての一人暮らしで、初めてばかりのワーホリでした。最初はもちろん不安しかありませんでしたが、逆に一人しかいないと思うと、全て自分でやらなきゃいけないと自立心が芽生え、自分でもびっくりするくらい積極的に行動している自分がいて、ワーホリに来て新しい自分を見つけることができました。
> 詳しくみる
充実した
ワーキングホリデーにするために
他の英語圏に比べて物価が安めで、治安が良いニュージーランドは、海外が初めての方や費用を抑えてワーホリをしたい人にぴったりな国だといえる。美しく壮大な自然は世界遺産に登録されているものも多く、ワーホリ中にニュージーランド国内の観光を楽しみたい人にもおすすめだ。
ワーキングホリデーをするために、何から準備を始めていいかわからない、どの学校が自分に合うかわからない、費用や現地での就労について不安など、気になることがある場合は、留学ジャーナルの無料の留学相談で、プロの留学カウンセラーに聞いてみよう!
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