私がアメリカに来たわけ
私が留学を決めたきっかけのひとつが、このミシガンでの経験でした。
2001年、当時中学2年生だったわたしはひとりでここアメリカのミシガンにやってきました。
英語もほとんど分からず、喋れる英語は「yes」「no」「 thank you」「 sorry」これくらい。
もちろん中学での英語の成績はそれほど悪くなかったんですが、
実際に生で聞くアメリカ人の英語は、教科書に載っているような「this is a pen.」のようには、全く聞こえませんでした。
しかし、そんな私がここで一ヶ月も生活したのです。
日本人だからといって、特別扱いされることもなく、
家族と一緒に家事を手伝い、
ホストフレンドの学校について行き、
毎日プールで泳いだり、サイクリングしたりで真っ黒に焼けるまで遊びました。
ステイ中、多少は語学の壁にぶつかることもありました。
それでも、ホストファミリーは一生懸命に私の伝えたいことを理解してくれました。
私も、普段はめったにしない勉強をして、どうにか英語を習得しようと、中学生レベル以上に頑張りました。
ここでの経験は、私をより大きく、
そして、異文化交流の楽しさを教えてくれました。
しかし、帰国後すぐに、2001年9月11日同時多発テロが起こったのです。
テレビや新聞を通してみるアメリカには、とても衝撃的でした。
私がみたアメリカと違う。
こんなにもいろんな人がいて、多民族国家なんだ。
世界超大国だけど、貧しい人がいっぱいいる。
当時分からなかった経済のこと、人種のことが
今になってやっと、理解できるようになり、
そして今、大学生となり、異文化について専門的に学んでいます。
あのときとは、また違う観点で、もう一度同じ場所に訪れたら
今度は違うことを感じるかもしれない。
そう思い、私はまた、ここに戻ってきました。
同じアメリカでも、それぞれの場所によって違う顔を持っています。
黒人が多い、白人が多い場所っていうのはそれぞれで雰囲気が違うし、
南の方は、スペインなまりの強い南米人が多かったり、
アジア人が多い場所っていうのもあるし。
やりたいことが明確になっていれば、その目的に合わせて留学先も決めやすいのではないかと思います。
同じアメリカでも場所によって全く違うので、転校しながらいろんな場所にステイするのもいいと思います。
ちなみに、私はミシガンが好きです。