パールハーバー
...に、行ってきました。
じつは以前も来たことがあるのですが、時化でアリゾナメモリアルを訪れることができなかったので再挑戦です。アイシャルリターン。
70年前、地獄の混沌に陥ったこの場所も、今では多くのアメリカ兵の方々が眠る静かな湾です。
写真奥に写っているのは、海軍基地として使われていた(現在も使われているらしいです)フォード島。その手前、写真右手に見える白く細長い建物が、海底に横たわる戦艦アリゾナと、そして何より艦と運命を共にした英霊たちに捧げられた、『アリゾナメモリアル』です。
画面左の艦は、大戦中・大戦後に活躍した戦艦ミズーリさんです。80年代(90年代だっけかな)に現役を退いた彼女も、現在では一部の区画を公開されています。
真珠湾には他にも、潜水艦ボーフィン号とか航空博物館とかいろいろありますよ。
さて。先ず訪れたのが、アリゾナメモリアル。海に浮かぶ記念碑です。日米が開戦した経緯、1941年2月07日(日本では1208です)にこの場所で起こった出来事などを紹介するビデオを見た後、ちいさい船に乗って出発しました。
↑アリゾナメモリアル。
純白のその建物は、船のようにも骨のようにも見えます。あるいは、海兵さんのかぶっていた帽子にも似ているかもしれません。
この中は資料館のようになってるのかな、と思っていたのですが、がらんとしていました。入って突き当たり、白い大きな壁には、1207の戦没者たちの名前が、びっしり書かれていました。
未だ、アリゾナ号から漏れ出た油の臭いが漂うここは、後世に出来事を語り継ぐ施設という以上に、巨大な霊廟だったのですね。窓から注ぐやわらかい光を受けた戦没者名簿の部屋は、えもいえぬ厳粛な雰囲気に包まれていました。
次いで訪れたのは、マイティ・モーこと戦艦ミズーリです。
40センチの主砲を搭載した、スマートな艦です。1945年の降伏文書の調印は、この艦上で行われたとか。
大戦にも参加したこの艦、右舷には日本の戦闘機が体当たりした跡が、生々しく残っていました。
苛烈なエピソード、面白いエピソード等交えて分かりやすく解説してくださったガイドさん、ありがとうございました。
他にも、航空博物館ではゼロ戦やワイルドキャット、ドーントレスなど大戦中の航空機をたくさん見ることができました。博物館奥にあった倉庫には、コブラ、シコルスキー等大戦以降に登場した軍用機も展示してありました。お好きな方はぜひ。