海外移住や留学をする芸能人やアスリートが増え、改めて海外で働く・暮らすことに注目が高まっています。海外生活や海外移住への憧れはあるものの、日本とまったく異なる環境で思い描く通りハッピーに暮らせるか、不安に感じる人も多いのではないでしょうか。
海外生活を楽しむには、それなりの覚悟と姿勢が必要です。本格的に海外移住してみたものの「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、知っておくべきこと・やるべきことを解説します。
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海外で暮らす10の方法
海外で暮らす日本人の数は135万人(※)にのぼり、過去最多を更新し続けています。一番多い年代は20歳未満で全体の約22%、続いて40代が約21%と、若い時期に勉強するために海外で暮らすか、仕事のために海外に移住するかのいずれかが大半を占めているようです。では、具体的に海外で暮らすにはどんな方法があるのでしょうか。海外で暮らす10の方法をご紹介します。
※参照:海外在留邦人数調査統計(外務省平成30年版)
(1)海外の学校に留学する
「海外で暮らしてみたい」を叶えるために最も確実な方法。年齢制限はない。学校は、語学を学ぶ語学学校から就職に役立つ専門スキルを学ぶ専門学校、大学・大学院までさまざま。学生ビザを取得するのが一般的。デメリットとしてはお金がかかる。自分の貯金で無理なら親などの同意と支援が必要。
(2)ワーキングホリデーで1年間行く
学ぶ、旅する、働く、遊ぶなど、海外で自由に暮らせるビザ(ワーキングホリデービザ)を取得して1年間の期間限定で海外暮らしを満喫できる。行ける国が決まっていてそれぞれの国によって年齢制限がある(多くが30歳以下)。現地で働けるのでお金を稼ぐこともでき、就職活動もできる。運がよければ現地採用され、就労ビザを取得できれば長期滞在も夢ではない。
(3)海外でインターンシップをする
日系企業や外資系企業が海外でインターンシップとして働く研修生を募集している。初中級以上の英語力が必要となり、2週間から半年程度で多くの場合が無給。有給の場合でも賃金はかなり安いのである程度のお金が必要。
(4)海外ボランティアに参加する
「JICA海外協力隊」や「国際ボランティアNGO NICE(ナイス)」、「一般社団法人 CIEE国際教育交換協議会」などでボランティア活動に参加する。JICAの青年海外協力隊の場合、生活費が支給され費用がほとんどかからないが、派遣先の国を選べず、原則2年間という期限付き。
(5)海外の企業で働く(現地採用)
海外の企業に現地採用され、就労ビザを発行してもらう。就労ビザは、1年ごとに更新など、期限はケースバイケース。自分で就職先を探し合格しなければならず、現地企業の協力が必要。英語力も高いレベルで求められる。
(6)日本の企業から駐在員として海外転勤する
給与が高く収入が安定しているのが最大のメリット。まずは日本のグローバル企業(海外に拠点を持つ企業)の就職試験に合格し、入社しなければならない。一般的に競争率が高いケースが多く、たとえ就職できても海外転勤を命ぜられるかは保障されないうえ、希望する国に派遣されるとは限らない。
(7)海外で起業する
日本で起業するよりも手続きが簡単でコストも少なくてすむのでビジネスのアイディアがあれば一石二鳥。しかし、経営のノウハウや英語力、ビジネススキルが必要。ある一定期間、その国に貢献できれば政府から永住権がもらえるチャンスも。
(8)卓越した能力でフリーランスとして働く
エンジニアやデザイナー、ライター、カメラマン、翻訳者、WEB制作など会社に雇用されることなく、個人で仕事を受注するフリーランス。その分野において相当なスキルがあれば、働く場所や時間を選ばず自由に仕事ができるが収入が不安定。なかには、観光ビザで入国して有効期限が切れたら別の国に移る、という方法で働く人(”海外ノマド”と呼ばれる働き方)も。
(9)外国人と結婚する(国際結婚)
かなり裏技だが、国際結婚すれば相手の国の定住ビザを取得できる。永住ビザが取得できれば長期間の滞在が可能。しかし、相手と不仲になった場合がかなり面倒。
(10)定年退職後にリタイヤメントビザで海外移住する
60歳以上で年金受給者ならリタイヤメントビザを取得して海外で年金生活を送ることができる。対応する国が40ヵ国以上あるので住む国を選べる。物価が安い国なら優雅な生活が送れることも。
海外で暮らす方法は上記のとおり複数ありますが、それぞれ年齢やスキルの条件が厳しく、自分の意思で自由に「海外暮らし」を選択できるのは「(1)留学」です。もしあなたが18~30歳であれば「(2)ワーキングホリデー」を検討すると良いでしょう。
海外生活をする前に留学をしてみることのメリット
「(1)留学」なら1週間~という超短期間でも挑戦でき、自分が海外での生活に合うか合わないか「お試し」的に体験できます。その他にも、本格的な海外生活をする前に留学をしてみることのメリットはいくつかあります。
◎語学を学べる
→長期間海外で暮らすならある程度の語学力は絶対必要!留学すれば日常生活で必要な最低限の英語力を身に付けられる。
◎留学先のことを学べる
→まず短期で住んでみてその国の食事や国民性、生活環境が合わないなら長期滞在はムリ!何ヵ国か留学してみて自分に合う国を選ぶことも。
◎年齢やスキルの制限がない
→ある程度お金はかかるものの年齢による制限はないし、倍率の高い就職試験や面接に合格する必要もない。留学してから専門スキルを身に付けることもできるし、実際に海外に暮らす人の話を聞けるのもメリット。
ぜひ留学で「お試し海外生活」をしてみて、自分の実力や適応能力、海外移住への熱意を確認してみてください。そして、必要な語学力や専門スキル、経験を得たうえで上記(3)以降の本格的な海外暮らしに挑戦してみてください。
留学前に準備したいこと
ここでは、海外移住前のお試し留学をする前に準備しておくべき4つのことをご紹介します。
(1)留学の目的を決める
将来の海外移住を目指してまずは留学をしてみるという人も、留学の目的をはっきりさせておきましょう。長期の海外暮らしを見据えた留学の目的としては、
- 語学力をアップさせる
- 現地の生活に慣れる(異文化理解)
- 現地でお金を稼ぐ方法を調べる(就職先の調査)
などがよいでしょう。お金を使って留学するのですから、限られた時間を無駄に過ごしてしまわないよう、目的を立てそれぞれに具体的な数値的な目標を持って取り組むとさらに効果があるでしょう。
(2)留学先の語学を勉強しておく
留学の目的に「語学力のアップ」があると思いますが、留学前にその国の言語を学んでおくと現地での習得スピードがかなり変わってきます。特に基本的な単語や文法は日本語で学んでおいたほうが、現地の授業で「あ、これはあの文法のことか」などと理解が早くなります。
留学前に達するべき英語力のレベルは、「中学レベルの英語力」です。現地での日常会話や授業の内容は、中学英語レベルの基礎的なものが分かっていればほぼ理解できるからです。あとは現地で会話のスピードや発音に慣れてくれば、ネイティブスピーカーの言葉がだんだん聞き取れるようになり、自分も簡単な文章で気持ちや考えを伝えられるようになります。
(3)留学先の基本情報を調べる
現地の気候、地理、人口構成など、できる限り現地の生活環境について留学前に調べておきましょう。というのも、留学の目的である勉強や友達づくりに集中するためには、生活環境が快適かつ安心安全でなければなりません。
自分が留学する国や地域に住んでいる人のブログを読んだり、Google Earthで留学先の学校やホームステイ先の街の様子を確認したりするだけでも、さまざまな情報がゲットできます。留学生活を充実させるために、危険な地域や危険な行為を事前に知っておくことが大切です。
(4)留学や海外生活経験者の話を聞く
経験者の率直なアドバイスはリアルで説得力があるものです。身近に留学経験者や海外生活経験者の知り合いがいれば話を聞いてみたり、ネット上で自分の体験談を公開している人のブログやSNSを参考にしてみたりしましょう。
ネットの情報ではよくわからないことも、留学のプロに直接聞いてみると早くて確実に疑問や不安を解消できるでしょう。留学カウンセラー自身の留学体験談が聞けたり、現地での注意点などを知れたりします。留学エージェントのカウンセリングで、目的や留学先についても相談してみてください。
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留学生活を楽しむために意識したいこと
続いて、充実した留学生活にするために意識すべきことをご紹介します。海外は使われる言語、文化、習慣、気候、風景など日本とは違うことだらけです。留学を楽しめるかどうかは、そういった未知の物事や人々とどう向き合うかです。異文化体験を面白がれるか、あるいは拒否してしまうのか、将来自分が海外移住できるかどうかのバロメータにもなるので、留学中に湧き上がる自分の感情を客観的に観察してみましょう。
●さまざまなことにチャレンジしよう
海外では日本では経験できないさまざまなチャンスが広がっています。恥ずかしがることなく、”アクティブキャラ”で挑戦してみましょう。例えば、
- いろいろな国の友達を作る
- 年代の違う外国人の友達を作る
- 行きたい観光地に行く
- 日本でやったことのないことをしてみる
- 教会に行ってみる
などなど、危険の伴わない範囲でチャレンジしてみてください。
●自分のことは自分で決める
留学ではある程度、学校や現地スタッフが生活の道筋を立ててくれたり支援してくれたりしますが、海外に移住すれば人間関係もキャリアも一から自分で構築することになります。
その時の予行練習として、留学でも現地で生活するうえでのルールや生活習慣を一つひとつ自分で学ぼうという意識を持ちましょう。「自分で決めて自分でやる」、「自分の人生は自分で責任を持つ」という意識を持って行動することが大切です。
●変化を楽しむ
海外で生活するとなると、日本の友人や家族にはなかなか会うこともできないし、食生活もこれまでどおりというわけにはいきません。生活も日本のときのような慣れ親しんだルールではなく、ホームステイ先や学校のルールに従って生活しなければならないでしょう。
海外生活はこういった「今までとは違う」という変化の連続です。もちろんストレスや不安、不満は出てくるかもしれませんが、さまざまな変化をできるだけ受け入れ面白がり、新しい環境を楽しむ姿勢を持つようにしましょう。
●留学先の国や人のことを理解しようとする
日本で常識と思っていたことが、海外ではまったく通用しないことが多々あります。反対に日本ではあり得ないことも、海外ではごく普通、ということもあるのです。
なぜ、そんな違いがあるのか、その背景を考えたり、「そんなものか」と諦めたりしながら、柔軟に物事を捉えていくと、ストレスや不満を感じすぎずに海外生活を楽しむことができます。
●困ったら相談する
前述の「自分のことは自分でする」というアドバイスと真逆のことに感じるかもしれませんが、海外では予想をはるかに超える事態に陥ることがあります。また、出合った状況が「困った事態」かどうか判断しかねることもあるかもしれません。とにかく、自分ではコントロールできないような状況になったときは、ホストファミリーや学校の先生、クラスメイトなど身近な人に話をしてみてください。
「人に相談する」という選択も自分で解決するためのひとつの手段です。1人で抱え込まず、「今自分は困っている」という状況を発信する勇気も持っておきましょう。
こんなときはどうする?留学生活で困った場合の対処法
ここでは、具体的に困った場合の対処法の例をご紹介します。対処法はこれ以外にもたくさんあります。留学前に「自分ならどうするかな?」とシミュレーションしておきましょう。
●学校で困った場合の対処法
・授業が聞き取れなかった
→先生にゆっくり話してもらえるよう伝える。
→クラスのレベルを下げてもらう。
→「最初はそんなものだ」とおおらかに捉え、予習復習をしっかりするようにする。
・日本人の友達とばかり話してしまう
→「今日は外国人のクラスメイトとランチする」とか「一日3人の外国人のクラスメイトと必ず話す」など自分に課題を与える。
→日本人の友達に「勉強のため、日本語ではなく英語で話そう」「他の国の友達を誘おう」と持ち掛ける。
→日本人との会話も息抜きに必要だと割り切り、その分、他の国の友人との時間をたくさん取るようにする。
●ホームステイで困った場合の対処法
・食事が合わない
→ホストファミリーに正直に伝える。具体的に苦手な食材や味付け、出してもらった中で美味しいと感じた食事の例を伝えて、好みを分かってもらう。
→美味しいと思うものを買って帰ったり、自分で作ったりしてホストファミリーにふるまう。
・ホストファミリーとの関わり方が分からない
→話が続かないなら、質問攻めにする。学校で分からなかったことや、日常生活でわからない表現や単語を聞く。
→ホストファミリーの好きなことに付き合う。例えばテレビばかり観ているホストファミリーなら一緒に観るとか、買い物に行くときなどに一緒に行ってもいいか聞いてみるなど。
●事件・事故に巻き込まれないための対処法
・金品を貸してほしいと頼まれた
→基本的に他人をすぐに信用せず、信頼できる人(学校の先生やスタッフ)に相談する。
・貴重品の保管方法が分からない
→貴重品は常に身に着けておくことをおすすめするが、持ち歩くほうが危険を感じる場合は、滞在先のスーツケースなど鍵がかけられる場所に保管する。
・帰りが遅くなってしまった
→ホストファミリーに帰りが遅くなることを必ず連絡して、一人歩きはしない方法で帰宅する。お金がかかってもタクシーを利用するなどして安全を優先する。
・現地の身近な人に相談しても解決しない
→留学カウンセラーに相談する。あらゆる手段を駆使して問題解決法を探ってくれる頼れる存在なので最終手段として連絡先は必ずメモをしておく。
まとめ
ひと昔前までは、海外で自由に暮らすことはお金がある人や専門スキルを持った人など、ひと握りの人しかできないことだと思われてきました。しかし、今はそんなことはありません。海外で勤務できる人材の募集は数多くあるし、ITスキルさえあれば世界中どこにいても仕事を請け負える環境が整っています。あとはその道を選択するか、自分次第。
これまでのキャリアや交友関係を一度ゼロにリセットして選ぶ道なので慎重に進めたいもの。「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、ぜひ留学で「お試し海外生活」をして自分にできるかどうか見極めてみてください!
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