カナダ留学の際に悩むのが「日本から何を持参すべきか?」「実はいらないものとは?」という点でしょう。必須アイテムから、あると便利なものまで網羅しているので、持ち物チェックリストとしてご活用ください。
カナダ留学での必需品とは
パスポートやビザ、航空券など、「これだけは忘れちゃダメ!」なアイテムをご紹介します。また、出入国に必須のものばかりなので、スーツケースではなく機内持ち込み手荷物に入れておくのをお忘れなく。
・パスポート
何はなくとも、これなしでは日本出国もカナダ入国もできません。パスポートの申請から発給までは通常1週間ほどかかるため、留学を決めたら早めに手続きを。また、カナダに入国するには残存期間がカナダ出国予定日+1日以上必要です。留学中に有効期限が切れる場合は、必ず更新しておきましょう。
・電子渡航認証(eTA)または各種ビザ
まずはカナダ留学にあたってどのような種類のビザが必要かを確認しましょう。ワーキングホリデーの場合は、もちろんワーホリビザを取得。6ヵ月以上の語学留学や大学留学、専門留学をする場合には学生ビザが必須です。
なお、6ヵ月未満の語学留学の場合でも電子渡航認証(eTA)が必要なのでご注意を。eTAはオンライン申請ができますが、自信がない場合は留学エージェントなどに任せるのもおすすめです。
・往復航空券
電子渡航認証(eTA)で入国する場合には往復航空券を入手し、帰国フライトを予約しておくことが必須です。
ワーホリビザや学生ビザの場合は片道航空券でも入国できる場合がありますが、帰国用の航空券を購入できる財力を証明するために、英文残高証明書の提示を求められる場合があるのでご注意ください。
・入学許可証
入学許可証は、留学先となる教育機関に入学金や授業料を払い込むと発行されます。カナダ入国時、滞在目的を証明するために提示を求められることがあるので、機内持ち込み手荷物として持参しましょう。
・滞在先が記載された書類
入国審査の際に「どこに滞在する予定?」と質問される場合があります。こちらも必ず機内持ち込み手荷物へ。
・英文残高証明書
片道航空券で入国する場合以外でも、長期留学やワーホリでカナダに入国する際には提示が求められる可能性があります。日本の銀行に依頼して発行してもらいましょう。半年以内に発行されたもので、カナダドル表記のものが審査官にとってわかりやすいのでベストですが、米ドル建てや円建てでも大丈夫です。
・留学保険証書
とくに長期留学者はカナダ入国時に提示を求められる可能性がありますので、忘れずに機内持ち込み手荷物に入れておきましょう。
・現金
留学前に現金やクレジットカード、現地銀行口座への送金など、どの方法でどの程度の金額を用意するかをよく考えておく必要があります。到着時にカナダドルの現金が200ドル(約16,500円)程度はあると安心。ステイ先までの交通費や喉が渇いたときに飲み物を買ったりするお金です。
日本円からカナダドルへは、日本の銀行などで両替が可能。旅慣れている人なら、現地空港の両替所で両替したり、現地空港のATMでキャッシングしたりする方法もあります。
・クレジットカード、国際キャッシュカード
カナダは日本以上にカード社会です。とくに流通しているのがVISAとマスターカード。渡航前にこの2社のカードを1枚ずつ作り、紛失のリスクも考慮して別々に管理しておくのが理想的。渡航前に利用限度額を確認することと、引き落とし口座に十分な額を入金しておくことも大事です。
なお、長期留学の人はカナダの銀行で口座を開き、銀行の発行するデビットカードを使って支払うこともできます。
・スマートフォン
「日本でもスマホは使わない」というレア(?)な人以外は、スマホをぜひ持参しましょう。充電ケーブルとモバイルバッテリーもお忘れなく。日本の家族や友達との連絡のほか、調べものや目的地への行き方の確認などに活躍します。通信方法は、日本の携帯ショップで相談して海外ローミングができるように設定しておくか、中期・長期留学の方ならSIMフリーの携帯を持って行って現地の携帯会社でSIMカードを購入するのもおすすめです。
・衣服
カナダで衣類を購入することはできるものの、とくに小柄で華奢な人はちょうど良いサイズが見つからない場合も…。少なくとも数日分の衣服は用意しておきましょう。現地ではカジュアルな服装の人が多いので、ラフなもので大丈夫。留学先で高価なものを身に着けているとスリに狙われる可能性があるため、有名ブランド品は避けた方がベターです。
衣服は基本的にスーツケースに入れますが、万一のフライト遅延やスーツケースの紛失に備え、1日分の着替え(下着のみでもOK)は機内持ち込み手荷物に入れておくと良いでしょう。
カナダ留学へ持って行っておきたいものとは
以下には「いる?」「いらない?」と留学生の間でも意見が分かれがちなアイテムを集めてみました。「こういう人は持って行った方が良い」という具体例を挙げているのでご参考に。
◆家電類◆
・ノートパソコン
専門留学や大学留学でレポート提出を行う場合は必需品。語学留学でも長期になると、調べものをする際やプレゼンの準備をする際にパソコンがあると便利と思う人が多いよう。一方、短期留学の人はなくてもさほど不便を感じないでしょう。語学学校に無料で使えるパソコンが設置されている場合もあります。
・カメラ
スマホで写真を撮る人は多いですが、「カナダの美しい景色を撮りたい!」という人は、カメラも持って行くと良いでしょう。
・電子辞書
あると便利。英和、和英、英英などさまざまな種類があるため、どの辞書が入っているのかをよく確かめてから購入を。なお、語学学校によっては「授業中に使って良いのは英英辞書だけ」という場合もあるので注意しましょう。
・変圧器
日本の電圧は100V(ボルト)ですが、カナダは110~120V。最近のノートパソコンやスマホ、カメラなどの充電器はグローバル仕様で100~240Vに対応しています。そのため、変圧器不要の場合が多いですが、念のために確認しておきましょう。カナダの電圧に対応していない電化製品を持って行くなら変圧器が必要です。なお、日本とカナダのプラグの形状は同じなので、変換プラグは不要!
ちなみにカナダとアメリカは電圧もプラグの形状も同じです。留学中にアメリカ観光を楽しむ場合も、コンセントに関してはカナダで使っているままで大丈夫ですよ。
・ヘアドライヤー、ヘアアイロン
「毎日のヘアケアに欠かせない」という人も多いと思いますが、ヘアドライヤーなどは消費電力が大きく、たとえカナダ用の変圧器を使っても壊れたり発火したりする恐れがあります。全世界対応のヘアドライヤーなどを用意するか、現地で手頃なものを購入するのがおすすめです。
◆ケア用品◆
・常用薬
持病があるなど定期的に日本で病院にかかっている人は、留学中の治療や投薬について医師と相談しましょう。現地で同じ医薬品が購入できるよう、英文レターを書いてもらうこともできます。
その他、解熱剤や胃腸薬など、飲み慣れているものがあれば持って行くのが安心。カナダ現地のドラッグストアでも気軽に購入できますが、日本のものとは成分が異なる場合が多々あります。
・シャンプー、リンス
国際的な大手ブランドのものはカナダでも購入できる可能性大。液体物はずっしりと重いため、こだわりがない人なら最初の数日分だけを小さなボトルに詰めて持参し、あとは現地で調達するのが良いでしょう。ただし、敏感肌の方やこだわり派の方は日本から多めに持ってくると安心です。
なお、同じカナダ国内でもバンクーバーは日本と同じ軟水、トロントは中硬水など、エリアによってまちまち。硬水の地域では日本にいるよりも髪がパサつくと感じる人が多いため、保湿力の強いシャンプー&リンスを選んだり、ヘアオイルを多めに使ったりするのがおすすめ。
・化粧品類
短期留学なら日本から持って行くもので間に合うはず。カナダの夏の陽射しは強いため、日焼け止めもどうぞお忘れなく。
長期留学でとくに敏感肌でない人は、当座の分だけを持参して、あとは現地で買い足すと良いでしょう。カナダブランドのMACの他、アメリカブランドのコスメもリーズナブルに買えます。ドラッグストアではプチプラアイテムも豊富。
◆衣類◆
・吸湿発熱ウェア
カナダの気候は都市によって異なりますが、日本に比べて気温が低い場合がほとんど。事前に留学する地域の年間気温を確認し、それにふさわしい服装を用意することが重要です。とくに夏でも朝晩は冷え込む場合が多く、またホームステイなどで一戸建ての家に滞在する場合、ベースメントと言って半地下構造になっている家も多く、寒く感じる場合は、ヒートテックなどの吸湿発熱ウェアや、あたたかいパジャマ、フリース素材の羽織ものなどが役立ちます。外出用には、フード付きパーカーやカーディガン、ジャケットなどの羽織ものやストールなどがあると安心。
・防寒具
冬期に氷点下の日が続くエリアでは本格的な防寒具が必須。日本から持って行くとかさばるため、カナダで現地調達するのも手です。どのようなコートや手袋、ブーツが適しているか、ホストファミリーや店員などに相談しながら購入すれば間違いがありません。
◆食品◆
・日本食
自分用、あるいはホストファミリーや友達に振る舞うために日本食を持って行く人も多いはず。しかし、ここで注意が必要です。肉、魚、シーフード、卵、乳製品、果物、野菜、種、ナッツとその加工品はカナダへの持ち込みが禁じられています。市販のインスタントラーメンやカレールーには肉類やシーフードのエキスが含まれていることが多いので、気をつけましょう。手荷物検査で没収されてしまいます。
ではどんなものなら大丈夫かというと、たとえば乾麺のうどんと昆布だしの麺つゆなど。中身を聞かれたときのために「ジャパニーズ・ヌードル・アンド・ソイソース」のように、簡単で良いので英語で説明できるようにしておくことも大事です。
ちなみにインスタントラーメンなどは、バンクーバーやトロントなどの大都市であればアジア系食材店で購入可能。現地で食べたいなら入国後に買いに行った方が良さそうです。
・おやつ
こちらも上記の原材料が含まれていないものを選びましょう。おせんべいやガム、チョコレート、クッキーなどは「日本のお菓子だよ」と、ホストファミリーやクラスメイトに分けてあげても喜ばれます。抹茶クッキーなど日本らしいフレーバーのものなら、なおさら良いでしょう!
まとめ
いかがでしたか?充実したカナダ留学になるよう、準備万端で出発したいですよね。持ち物はもちろん、カナダ留学の予算や手配についてなど、ご質問があればカウンセリングセンターにお気軽にお問い合わせください。
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