アフタヌーンティやイングリッシュガーデン、華やかなロイヤルファミリー…イギリスから連想できるものとして、どんなものをあげられますか?大英博物館やナショナルギャラリーのような名高いアートスポット、シェイクスピアやルイス・キャロルといった英文学、ビートルズやオアシスのような音楽もありますね。あらゆる分野で輝かしい財産をもつイギリスに憧れないでいるのが難しいくらいです。
学生の頃、頭をよぎったイギリス留学も、費用の高さや飛行時間の長さからやむなく他の国に変更してしまった人は意外と多いものです。友人の多くが夏休みの海外研修先を北米にしたので自分もつい…と周囲に流されてしまった人の話も耳にします。社会人になってイギリス熱が再燃した今こそ!と思いを馳せているあなた、確実にイギリス留学を実現させるために、その特徴や社会人が注意するべきポイントをぜひ押さえておきましょう。
社会人ができる留学の種類は短期、長期、専門、大学院留学などさまざま。留学する目的も人によって大きく違います。
留学ジャーナルでは50年間で培ったノウハウを生かし、一人ひとりのご希望や状況にあわせた最適な留学を提供いたします。ぜひ無料の留学相談をお気軽にご利用ください。
社会人のイギリス留学の特徴とは?どんな人におすすめなのでしょう。
社会人がイギリス留学をする場合、学生とは違う特徴がみえてきます。どういった人がイギリス留学に適しているのでしょう。
(1)キャリア、スキルアップしたい!
次の昇進試験にTOEICの高得点スコアが条件だったり、昨今の流れに乗って「我社も2年後から英語を社内公用語にします」という突然の社内通知に固まっている人はいませんか?そこまでシビアな状況ではなくとも、社会に出て「学生の時にちゃんと英語を勉強しておけばよかった!」と後悔する人は多いでは。また、転職やキャリアアップを視野にいれている人の中には英語力が必須と実感している人もいるでしょう。
イギリスにはそんな社会人にぴったりの学校がたくさんあります。ビジネス英語を勉強するのはもちろん、社会人には嬉しい年齢別に分けたクラスがある学校も。もしあなたが30代や40代であれば、クラスメイトが10代の若い学生ばかりだとどうでしょう。落ち着いて勉強できるか不安になりませんか?ジェネレーションギャップを感じることなく、自分と同年代のしかも世界各地のビジネスマンと肩を並べて勉強するのはとても刺激がありそうです。授業の後はクラスメイトと一緒にパブに繰り出し、人生を語り合ってみるのもいいですね。
(2)リフレッシュを兼ねて海外生活をしてみたい!
午前中だけアットホームな語学学校で英語を勉強し、午後は仲良くなったクラスメイトと観光地巡り。リフレッシュが存分にできそうですね。留学で現地に暮らす体験をしながら、これまでに興味を持ってきたイギリスの文化や芸術、スポーツ、エンターテインメントなどを満喫する絶好の機会になるでしょう。
放課後や週末の観光も効率よく巡ることができるように、目的の訪問先に近かったり、アクセスが便利だったりする立地の語学学校を選ぶと、ぐっと充実した留学生活になりそうですね。また、旅行では訪れる機会が無さそうなエリアを留学先に選んでみるのもいいかもしれません。イギリスの都市にはそれぞれの魅力がありますので、体験してみたいことや生活スタイルをイメージして、それにあった場所を選ぶことも満足度の高い留学につながりますよ。
イギリス留学にはどんな種類があるの?
では、社会人がイギリス留学する場合、どういう留学スタイルが一般的なのでしょう。
(1)長期・短期の語学留学
英語の本場としての自負と自覚があるため、イギリスには質の高い語学学校がたくさんあります。期間も1週間から受け入れをしてくれる学校が多くあるので、短期留学で日数に制限のある社会人には助かります。
学校では語学をマスターするための読み、書く、聞く、話すの4技能を伸ばすカリキュラムが効果的に組まれています。英語が上級クラスになるとプレゼンテーションを学んだりもします。放課後や週末には何かしらのイベントを催してくれているので積極的に参加してみましょう。新しい環境、新しい友人は新しい英語との出会いを意味します。ホームステイ先の自室でひとり勉強するよりもグンと英語力はついてきますよ。
長期留学をする人には、語学力がついた後に何か違う事にチャレンジしてみる事をおすすめします。長期間英語だけを学ぶのは飽きがきてしまうもの。語学をマスターした後は、インターンシップをしたり数ヵ月間で学べる専門学校に通ったりしてみるのはどうでしょう。大学の英語コースから最終的には学部の授業を聴講できるようなプログラムも大変ですが力はつきます。留学エージェントに相談するなどして有意義なプランニングを立てることが重要です。
(2)大学、大学院での正規留学
アメリカのハーバード大学をおさえて長年世界のトップ大学に君臨するオックスフォード大学。そのイメージからかイギリスの大学留学はハードルが高く敬遠されがちですが、イギリスの大学は学部課程を3年間で修了できるという大きな特徴があります。
日本やアメリカの4年制大学では1、2年は一般教養を学び、専攻を勉強し始めるのは3年次になってからですが、イギリスの大学では1年目から専攻した学科を学びます。そのため入学の時点で専攻を明確にしておくことが必要です。日本の高校を卒業して大学に行く場合はファンデーションコースという1年間の入学準備コースを経て入学するのが一般的なので、社会人の方の場合も多くはそのコースを経ることになります。
大学院への留学は講義主体のTaughtコースと、研究主体のResearchコースがあります。日本からの留学生はTaughtコースが多く、期間は1年間で修士号を取得できます(Researchコースだと2年間)。大学への入学準備コースと同様に、大学院への準備としてプリマスター準備コースがあります。MBAコースは数年間の社会経験が必要な場合が一般的なので、社会人には挑戦しがいのあるコースといえます。
(3)ワーキングホリデー
オーストラリアやカナダなどでの”ワーホリ”として周知されている制度ですが、イギリスでは正式名称はユース・モビリティ・スキーム(YMS)と言われています。日本国籍を有すること、年齢に制限があること(イギリスの場合は18~30歳)という条件は他国と一緒ですが、違うのは滞在可能な期間が2年と長く、就労や就学に関しての期間の制限がありません。
滞在条件に諸々の制約がないため、このビザを所持している人はワーキングしようがホリデーしようが自由です。最初の半年間学校に通い英語力をつけた後にどこかで就労するもよし、日本食レストランのような気軽なアルバイトで生計を立ててイギリスの生活を体験するもよし…プランを自由に作ることができるとても魅力的なビザですが、発給数がオーストラリアの1万人やカナダの6500人と比較すると、わずか1000人と狭き門となっています。
社会人のイギリス留学に必要な費用はどのくらい?
次に必要な留学費用をざっくりとみていきましょう。イギリスに留学しようとしたらどのくらいの予算を見積もるとよいのでしょう。
(1)短期の語学留学
1ヵ月…40~80万円
費用に含まれるもの:授業料、滞在費、航空運賃、海外留学生保険
費用に含まれないもの:パスポート申請費、小遣い、その他個人的な費用
イギリスのどの都市にするか、どういった学校に通って授業数はどうするか、滞在方法、渡航時に利用する航空会社、加入する海外留学保険のタイプや現地で自由に使えるお小遣いはどうするか…等々によって幅はでてきます。
(2)長期の語学留学
3ヵ月…85~130万
6ヵ月…150~230万
1年間…275~435万
費用に含まれるもの:授業料、滞在費、空港出迎え費用、航空運賃、海外留学生保険
費用に含まれないもの:パスポート・ビザ申請費、小遣い
学校によっては長期割引をもっているところもあるので、短期留学と比較すると授業料はお得になります。滞在方法も最初の数ヵ月間はホームステイをして、その後はフラットを借りて自炊して生活費を切り詰めると、滞在費をおさえることができます。
(3)大学、大学院での正規留学
1年間…400万~
費用に含まれるもの:授業料、滞在費、航空運賃、海外留学生保険
費用に含まれないもの:パスポート・ビザ申請費、小遣い等
大学によって学費は大きく異なりますが、学部課程で3年、修士課程は1年が多いので生活費をおさえた留学費用を抑えたい人にはおすすめです。
(4)ワーキングホリデー
もしあなたが語学に堪能かつ社会経験豊かであるならば、ビザ、航空券、保険、当面の生活費程度で良いかもしれませんが、そうでなければ数ヵ月は語学学校に通うことになるでしょう。学校にどのくらいの期間通うかによって費用は異なってきます。①と②を参考にすると必要な学費がみえてきます。
1年間…100~200万
自分に最適な留学方法と費用についてもっと詳しく知りたい方は
社会人のイギリス留学のメリット、デメリット
社会人が留学するパターンは次の3つにカテゴライズされる事がほとんどです。ケース別にメリット、デメリットを整理してみました。
(1)会社の有休を利用して短期語学留学するケース
永年勤続休暇や祝日、土日と有給休暇をつなげて1週間~10日間程度の休みを取れる社会人が短期間留学するケースです。社会人の短期留学としてはポピュラーなケースです。
メリット:留学後も今の仕事を続けますので支障はありません。
デメリット:短期間だと劇的な英語力の向上は難しいのが現状です。しかしながら、今後の勉強のモチベーションには大いに繋がるはずです。
(2)退職をして長期語学留学するケース
社会人が長期的に留学を決意するということは、会社を辞めるのは自然な流れに。退職は勇気のいることですし、留学するのも勇気のいることです。2つの勇気を持って臨む留学ですから、なんとしても成功させたいところです。
メリット:留学期間を自由に決められます。航空運賃が安い時期をねらったり、学校や留学エージェントが時折発表する特典や奨学金に応募することも可能です。
デメリット:帰国後の再就職は留学中も常に悩ましい事案になるかもしれません。それが発奮材料になると良いのですが、逆に「成功させないと」とストレスになる可能性も。なかなか進捗がみられない時期があっても気にせずに、気分転換できるくらいの余裕がほしいところです。
(3)休職をして留学するケース
数的には少数でしょうが、大学院留学の場合など会社から休職を許可されるケースもあります。
メリット:留学後も今の仕事を継続できる。
デメリット:会社からそれなりの成果を求められることもあるので、それが重荷に感じられる場合も。
社会人がイギリス留学を成功させるためには
1週間の短期留学は、同僚や上司を気遣いつつ留守中の引き継ぎをして…と業務はてんこ盛り。長期留学ともなれば勇気と覚悟で意気込んでしまいがちな社会人留学。失敗しないためにどんな事をしておくといいでしょうか。
(1)留学の目的を明確にする
イギリスで何がしたいのか、帰国後自分がどうなっていたいのか明確にしておきましょう。語学をマスターしたい、自分探しの旅をしたい、異文化で生活したい…いろんな目的を持って留学を決意しているはず。目的を達成するために留学生活で頑張ること=やるべきことがクリアになると、ぶれることなく留学生活を全うすることができます。
(2)異(文化)を楽しむ
文化も言葉も違う土地で生活するので当然なのですが、留学生活には想像もしていなかったハプニングが日々起こるものです。腹立たしい事も経験するかもしれません。でもそこで逐一反応していつまでも落ち込んでいるようでは貴重な留学生活がもったいない。あなたは既に社会人として酸いも甘いも経験して逞しくなっているはずです。厳しい社会経験を通して学生時代にはなかった柔軟性も身についたことでしょう。気持ちを切り替えて「へぇ、そうなんだ」と楽しむくらいの勢いで諸々のハプニングを乗り越えていきましょう。
(3)資金は多めに用意していく
社会人だからこそこだわりたいポイントです。夏休み期間に日本からなだれ込んできた大学生の温度差についていけない時、優雅な週末を過ごして気分転換してみてはどうでしょう。気持ちに余裕があれば、「長老」呼ばわりする10代の若者にも優しく接することができるかもしれません。なんといっても自分で働いて稼いだお金を自分自身に投資しているプライドは留学中のあなたの心強いお守りとなってくれるはずです。
帰国後、イギリス留学の経験をどう活かす?
会社を辞めて長期留学をした場合、帰国後に待ち受けるのは就職活動です。さぁ、どう留学経験をアピールしましょうか。このご時世、英語だけ…では物足りないかも。
(1)ボランティア活動
留学中にボランティア活動をしてみませんか?イギリスは慈善事業が活発な国です。福祉施設やホームレス支援など、ボランティア活動の場はたくさんあります。「ナショナル・トラスト」で知られる自然保護団体が有名なように、自然や歴史的建造物、景勝地を保護する活動も熱心です。教会をベースにそうした活動をしている団体は参加しやすいでしょう。ホストファミリーや学校のスタッフに聞いてみて情報収集してみてはいかがでしょう。
(2)企業でインターン
英語をマスターした後、企業でインターンをしてみませんか?イギリスの会社で働いた経験は再就職する際に極めて大きなアピールポイントになります。少々の事では音を上げないであろう精神力の強さと、あなたが日常英会話だけではなく、社会人として通用する英語をも身につけていることを証明してくれます。
(3)英語の資格試験
留学前と帰国後にTOEICを受けてみましょう。再就職にふさわしいスコアが出るともちろん良いですが、その必要がなくても「留学がどのくらい成果があったのか」数字で表してくれるものがあると自分の頑張りが実感できます。例え1週間の短期留学でもリスニングが伸びたりするものです。もちろんその逆もあるので、そうならないように留学中はしっかり勉強しましょう。
まとめ
似たような性格で同じような学歴と職歴を持つ人が2人、求人に応募してきたとしましょう。ひとりは英語を話せて、もうひとりは話せません。どちらが採用されるでしょうか。「今後、外国人の顧客が増えるかもしれない」「面倒な英文のサイトを訳してもらいたい」など、理由は何にしろ、英語を話せないよりも話せる人の方が企業にとってもメリットが大きいのは間違いなさそうです。英語は日本社会で生きていくためにも必要な武器になってきました。
イギリス留学のハードルとなる「物価が高い」「日本から遠い」といったデメリットも、社会人の今のあなたなら解決できる問題ではないでしょうか。イギリスに興味をもって「留学してみたい」と思い始めたあなたの夢を、ぜひ実現させてください。
50年にわたり留学生を世界各国に送り出している留学ジャーナルには、キャリアカウンセラーも常駐しています。帰国後のキャリアに確実に活かせる留学を留学前・中・後を通してトータルでサポートしていきます。留学ジャーナルには安心して留学に臨むことができるシステムが整っていますので、お気軽にご相談ください。
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