留学ジャーナルコラム

ワーキングホリデーおすすめ8ヵ国|ビザ取得の難易度一覧

海外で暮らす、学ぶ、働く、旅するのすべてが体験できるワーキングホリデー。政府が制度を導入している二国・地域間の若者が、約1年間、それぞれの国へ休暇目的での渡航と滞在中の生活費を補うための就労が認められています。

どの国との間に制度が導入されているのか、それぞれの特徴やメリットと合わせておすすめの国を見ていきましょう。

ワーキングホリデー
目次

日本とのワーキングホリデー制度を導入している国

1980年にオーストラリアとの制度が開始したことを皮切りに、現在も毎年のように導入国が増えているワーキングホリデー(ワーホリ)制度。外務省(※)によると、2023年現在、日本は26ヵ国・地域とワーキングホリデー協定を結んでいます。制度が開始された年順に、それぞれの国の滞在可能期間と年間発給枠(定員)を一覧で見てみましょう。

なお、ワーキングホリデーは、概ね「18~30歳」の若者に認められる制度です。各国の年齢制限については、以下の記事を参考にしてみてください。
国別ワーキングホリデー年齢一覧

制度開始年滞在可能期間年間発給枠
オーストラリア19801年※上限なし
ニュージーランド19851年※上限なし
カナダ19861年6,500
韓国19991年10,000
フランス20001年1,500
ドイツ20011年上限なし
イギリス20012年1,000
アイルランド20071年800
デンマーク20071年上限なし
台湾20091年10,000
香港20101年1,500
ノルウェー20131年上限なし
ポルトガル20151年上限なし
ポーランド20151年500
スロバキア20161年400
オーストリア20171年200
ハンガリー20171年200
スペイン20171年500
アルゼンチン20171年200
チリ20181年200
アイスランド20181年30
チェコ20181年400
リトアニア20191年100
スウェーデン20201年上限なし
エストニア20201年上限なし
オランダ20201年200

※参照:ワーキング・ホリデー制度(外務省)
※オーストラリア:1年目に政府指定の地方地域で季節労働に3ヵ月以上従事した人のみ2年目も滞在可。2年目に同労働に6ヵ月以上従事した人は3年まで延長可
※ニュージーランド:1年目に政府指定の地方地域で季節労働に3ヵ月以上従事した人のみ3ヵ月延長可

ご覧の通り、日本人に人気の国が多数含まれていますが、渡航先として同じく人気のアメリカや東南アジアの国々などは残念ながら含まれていませんので、ご注意ください。

一方で、2022年5月2日には27番目の国として「イタリア」、2022年5月11日には28番目の国として「フィンランド」、2022年10月11日には29番目の国として「ラトビア」との間で、それぞれ日本とワーキングホリデー制度に関する協定に署名が行われ、ワーホリで行ける国が増える予定になっています。

ワーキングホリデ―|おすすめ8ヵ国のビザ難易度と特徴

以下に、とくに日本人におすすめのワーホリ先8ヵ国について、ビザ難易度や特徴、メリットなどを詳しく見ていきましょう。

(1)オーストラリアのワーキングホリデー

オーストラリアのイメージ画像

条件を満たせばビザが延長できるので(最大3年間)、他国よりも長く英語での生活を送ることができます。最初の4ヵ月はみっちりと語学学校に通い、あとはアルバイトや友達との交流を通じて、生き生きとした英語表現を体得しましょう。

ビザ取得の難易度★☆☆☆☆(容易)
ビザ発給数に制限がなく、手続きもオンラインで簡単
年齢制限ビザ申請時に18歳~30歳
ビザの特徴滞在期間は基本1年間だが、最長3年間滞在できる制度あり
国の特徴・シドニーやパース、ケアンズなど、個性あふれる都市が多数
・南半球に位置しているため、日本と四季が逆
メリット◎暮らしやすさと治安の良さに定評あり!
◎最低時給が高い!
◎日本との時差は約1時間と、日本の家族や友達と連絡が取りやすい
  • 英語力を高めたい
  • とにかく長く海外で暮らしたい
  • アルバイトでしっかり稼ぎたい
  • 美しい海などの大自然を満喫したい
  • バリスタやマッサージ師などの資格を取りたい

オーストラリアのワーキングホリデーについて、より詳しい情報を知りたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。
>>オーストラリア・ワーキングホリデー最新情報

(2)ニュージーランドのワーキングホリデー

ニュージーランドのイメージ画像

フレンドリーな国民性で、現地の人たちとも気軽に会話ができるでしょう。語学学校へは最長半年間まで通うことができ、留学生のための英語教育の質とレベルの高さに定評があります。

ビザ取得の難易度★☆☆☆☆(比較的容易)
ビザ発給数に制限がなく、手続きもオンラインで簡単
年齢制限ビザ申請時に18歳~30歳
ビザの特徴滞在期間は基本1年間だが、フルーツピッキングなどの仕事に3ヵ月間以上就いた場合、3ヵ月の延長が可能
国の特徴・海や山などの自然に恵まれた、暮らしやすい国
・南半球に位置しているため、日本と四季が逆
メリット◎外国人に対するホスピタリティに定評あり
◎英語圏の中では比較的物価が安い
◎就学可能期間が半年と長く、英語をじっくり学べる

こんな人におすすめ!

  • 落ち着いた環境で英語を学びたい
  • 期間の制限なく働きたい
  • 大自然や動物に囲まれて生活したい
  • 英語圏で費用を抑えながら暮らしたい

ニュージーランドのワーキングホリデーについて、より詳しい情報を知りたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。
>>ニュージーランド・ワーキングホリデー完全ガイド

(3)カナダのワーキングホリデー

カナダのイメージ画像

カナダ英語はアメリカ英語に近く、日本人が聞き取りやすい発音なので、英語初心者の人にぴったり。語学学校へは最長半年間通うことができます。しっかり学んで英語力に自信をつけましょう。

ビザ取得の難易度★★☆☆☆(比較的容易)
オンラインでの抽選方式で、発給数に上限がある(約6,500人)
年齢制限ビザ申請時に18歳~30歳
ビザの特徴・最長1年間の滞在が可能
・就労は無制限
国の特徴・大都市と雄大な自然が共存した国
・冬期は多くの地域が厳しい寒さに見舞われる
メリット◎治安が良く初めての長期滞在でも安心
◎英語の発音に強いクセがなく、聞き取りやすい
◎もう1つの公用語であるフランス語を勉強することも可能

こんな人におすすめ!

  • 英語やフランス語を学びたい
  • 期間の制限なくアルバイトがしたい
  • スキーやスノボなどのウィンタースポーツを楽しみたい
  • 雄大な大自然に触れたい
  • アメリカにも旅行したい

カナダのワーキングホリデーについて、より詳しい情報を知りたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。
>>カナダ・ワーキングホリデー完全ガイド

(4)イギリスのワーキングホリデー

イギリスのイメージ画像

2年間の滞在が可能。クールで品の良いブリティッシュイングリッシュのアクセントを身につけて。就学期間に制限がないため、中級以上になったらビジネス英語や語学試験対策コースを受講し、その後のキャリアに生かすのもおすすめです。

ビザ取得の難易度★★★★★(困難)
発給数に上限があり(約1,000人)、抽選式。人気が高いため取得が難しい
年齢制限ビザ申請時に18歳~30歳
ビザの特徴・最長2年間の滞在が可能
・就学も就労も無制限
国の特徴・アートやデザインなどの洗練された文化が満喫できる
・家賃や生活費が他の国と比べて高い
・他のヨーロッパの主要都市へのアクセスが容易
メリット◎高水準の教育を受けられる
◎本場のイギリス英語の環境で学べる
◎就学や就労にも制限がなく、海外で腰を据えて就学・就労したい人にぴったり

こんな人におすすめ!

  • イギリス英語を身につけたい
  • ヨーロッパに長期で滞在したい
  • しっかり働き、その後のキャリアに生かしたい
  • イギリスらしい優雅な文化に触れたい
  • 周辺のヨーロッパ諸国を旅したい

イギリスのワーキングホリデーについて、より詳しい情報を知りたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。
>>イギリスのワーキングホリデー基本情報|ビザの申請方法から必要な費用まで

(5)アイルランドのワーキングホリデー

アイルランドのイメージ画像

無制限で学校に通えるため、しっかり英語を学びたい人にも◎人々が親切で暮らしやすく、治安の良さや日本人学生が比較的少なめなのも人気の理由です。

ビザ取得の難易度★★★☆☆(普通)
発給数に上限あり(約800人)。1月と7月の指定期間内に申請し、審査が通れば取得可能(定員を超える場合は抽選)。
年齢制限ビザ申請時に18歳~30歳
ビザの特徴・最長1年間の滞在が可能
・就学期間は無制限で、就労は1週間に39時間まで
国の特徴・経済面での発展が目覚ましく、多数の巨大企業がアイルランドを拠点にしている
・人々が親切で暮らしやすい
・高名な文学者を輩出してきた歴史と大自然を誇る
メリット◎比較的日本人が少ない環境で生活できる
◎就学期間に制限がなく、英語をしっかり学べる
◎都市部を離れると物価が安い

こんな人におすすめ!

  • のんびりした環境で英語が学びたい
  • 発展目覚ましいアイルランドを直に見てみたい
  • 手つかずの大自然と触れ合いたい
  • 比較的物価の安い英語圏に滞在したい
  • アイルランド独自の文化や音楽を楽しみたい

(6)フランスのワーキングホリデー

フランスのイメージ画像

就学にも就労にも制限が設けられていないため、憧れのフランスで暮らす体験ができます。フランス語を学びたい人はもちろん、調理や製菓などのコースに通ってその後のキャリアに生かす人も。ヨーロッパ内やアフリカ諸国を旅するにもアクセス便利です。

ビザ取得の難易度★★★★☆(比較的困難)
発給数に上限あり(約1,500人)。申請し、審査が通れば取得可能。
年齢制限ビザ申請時に18歳~30歳未満(30歳の誕生日の前日まで)
ビザの特徴・最長1年間の滞在が可能
・就学期間、就労は、無制限。
国の特徴・アートや料理といった芸術の魅力が溢れる国
・「美食の国」と呼ばれるほど料理が絶品!
・料理、フラワーアレジメントなどのお稽古が豊富
メリット◎就学・就労に制限がないため、目的に合わせて自由に暮らせる
◎きれいなフランス語の習得も可能
◎ヨーロッパ内やアフリカ諸国を旅するのにアクセスが良い

こんな人におすすめ!

  • フランス語をしっかり学びたい
  • 調理や製菓などを極めたい
  • アートやデザインのコースを取りたい
  • 1年間ずっとアルバイトがしたい
  • フランス国内や周辺国を旅したい

(7)ドイツのワーキングホリデー

ドイツのイメージ画像

語学学校でドイツ語がじっくりと学べるほか、ヨーロッパ諸国を旅して回ることができます。ヨーロッパの中では、比較的物価が安いのもうれしいところ。

ビザ取得の難易度★★☆☆☆(比較的容易)
ビザ発給数は無制限だが、ドイツ大使館にて申請を行う必要がある
年齢制限ビザ申請時に18歳~30歳
ビザの特徴・最長1年間の滞在が可能
・就学は無制限
・就労は1年間可能だが、1つの職場での就労期間は最長6ヵ月まで
国の特徴・古城や豊かな自然など、風光明媚な見どころが多い
・都市部には世界各国からの移民が集まっている
・欧米のなかでも経済の発展が著しい
メリット◎語学学校でドイツ語がじっくりと学べる
◎ヨーロッパの中では物価が比較的安い
◎日本人が多い街では、和食料理店などでの仕事が比較的容易に見つかる

こんな人におすすめ!

  • ドイツ語をしっかり勉強したい
  • クラシック音楽などのドイツ文化を吸収したい
  • 移民の多い国際的な環境で暮らしたい
  • ヨーロッパの大国に暮らしながら生活費は抑えたい
  • ドイツを拠点にしてヨーロッパ諸国を旅したい

(8)スペインのワーキングホリデー

スペインのワーキングホリデー

就学や就労に制限がないため、目的に応じた自由な暮らしが叶えられます。スペイン語を学ぶほか、スペイン国内や周辺地域への旅行、フラメンコやサッカーに興味がありワーホリに行く人も。

ビザ取得の難易度★★☆☆☆(比較的容易)
発給数に上限あり(約500人)。申請はスペイン大使館で行う必要がある
年齢制限ビザ申請時に18歳~30歳
ビザの特徴・最長1年間の滞在が可能
・就学、就労は無制限
国の特徴・のんびりした雰囲気が魅力
・北部は雨が降ることも多いが、他の地域ではカラッとした好天の日が多い
・陽気な人や日本人好みの料理が多く、暮らしやすい
メリット◎日本よりも物価が安い
◎条件を満たしていればビザは取得しやすい
◎世界遺産や観光名所が多く、長期間でも飽きることなく楽しめる

こんな人におすすめ!

  • スペイン語を学びたい
  • 生活費を安く抑えて気候の良い場所で暮らしたい
  • 制限なくアルバイトがしたい
  • スペイン国内や周辺地域を旅行したい
  • サッカーやフラメンコに興味がある

各国さまざまな特徴がありますので、ワーキングホリデーに行く目的や現地で学びたい言語や体験してみたいことなどから、自分にあうワーホリ先の国を見つけましょう。

ワーキングホリデ―|出発前の準備費用

ワーキングホリデーでは、1年間に約100万円~150万円が必要といわれています。現地で仕事が見つかるまでの当面の生活費は必要なため、ある程度の費用は渡航前に準備しておきましょう。

また、現地で働くためには一定以上の語学力が必要になります。語学力に自信がない人は、最初の3ヵ月間は語学学校に通う事をおすすめします。

<【国別】出発前の準備費用>

オーストラリアニュージーランドカナダ
約147万~177万円約129万~159万円約131万~161万円

>>ワーキングホリデーに必要な費用は?支出と収入を解説

ワーキングホリデ―|英語レベル別にみる就業可能な職種

英語レベル別にワーキングホリデ―で就業できる職種は以下の通り。

初級日系・アジア系レストランのホールスタッフ、ファームでの仕事、フルーツピッキングなど
中級日系企業での一般事務、ツアーガイド、土産物店店員、ホテルのクリーナー、日本食レストランのホールスタッフ、カフェ店員など
上級地元カフェ、レストラン、一般事務やアシスタント、旅行会社スタッフ、ホテルのフロントなど

最低限の語学力は身につけておこう

せっかくワーキングホリデーで行くなら、働いたり旅をしたりというワーキングホリデーならではの体験がたくさんできるように、出発前に少しでも語学力をつけておくことが大切です。

そうすることで、現地で語学学校に通う場合でも上級レベルからスタートできたり、英語を使って働く仕事や時給の高い仕事に就ける可能性が広がったりします。

ワーキングホリデ―|ビザ申請に必要な手続きは?

もうひとつワーキングホリデーに参加する上で欠かせないのが、「ビザの申請」です。実際、自分が希望する国のワーキングホリデービザを申請するにあたり、押さえておくべきポイントがいくつかあります。

  • 申請時期、申請手段、対象年齢を確認する
  • 申請から許可が下りるまでの期間を把握する
  • 申請料を調べておく
  • 申請時に提出すべき書類や記入項目を確認して準備する

申請を終えると、一旦、手続きは終了。その後、大使館の方から発給許可が下りると「ビザ発給許可通知書」が届きます。「ビザ発給許可通知書」はあくまで通知書で、ビザそのものではないことを、ご注意ください。 「ビザ発給許可通知書」には、入国猶予期限が記載されており、その期間内に入国をする必要があります。そのため、ビザの申請が下りたから、近日中に渡航しなければならないというわけではありません。

そして、ワーキングホリデーは入国した日から、1年間の滞在ができます。途中、旅行や帰省などでその国を離れたとしても、その期間はワーホリ滞在期間内に含まれてしまいますので、ご注意ください。限られた期間、思いっきり現地生活を楽しみましょう。

まずは、タイミングを逃さずに確実にビザ申請を。申請の際に英語力に自信がない人や、準備にあまり時間が取れない人は、留学エージェントを利用することをおすすめします。エージェントを利用すると、ビザの最新情報や取得方法についてアドバイスを受けられたり、1年間のワーホリ生活をより有意義にするための過ごし方を相談できたりします。また、語学学校に通う場合の手続きや滞在先の手配、航空券の予約などもサポートしてくれますので、準備の時間が節約できる分を英語の勉強時間に充てることもできるでしょう。

自分の目的にあったワーホリ先の国を見つけよう!

ワーキングホリデー制度は、自由度が高い分、目的を決めるなど事前準備をしっかりすることが成功のカギとなります。自分にあったワーホリ先の国を見つけたり、具体的に約1年間をどのように過ごしたらよいかなど、一人で決めるのは難しくよくわからないという場合には、留学エージェントの無料相談を利用してみましょう。

留学ジャーナルには、自身もワーホリ経験のあるカウンセラーがいますので、直接話しを聞いてみませんか?あなたの目的や希望に合う国選びはもちろん、ビザ申請から現地での仕事探しなどをアドバイスする安心のワーキングホリデーサポートプログラムもあります。どうぞお気軽にご相談ください。

ワーキングホリデーのご相談はこちらから

無料相談を予約する

自宅にいながらオンライン相談

留学ジャーナル・マーケティングスタッフ
(株)留学ジャーナルは1971年の創業以来、約21万人の留学生を送り出してきました。50年以上の間で培ったノウハウと、各国の教育機関や大使館などとの強固なネットワークで、最新情報を得ながら、質の高い留学・ワーキングホリデーの情報を発信しています。
留学動向おすすめ記事
短期留学おすすめ記事
語学・専門留学おすすめ記事
ワーキングホリデーおすすめ記事
高校・大学・大学院留学おすすめ記事
留学準備おすすめ記事
留学後のキャリアおすすめ記事
目次