コロナ禍、生活に大きな変化が生まれ、今後を考え、生き残るための術を身につけたいと学びに興味を持つ方が増えているように思います。学び先を海外の大学院と考え、大学卒業後の進路に、キャリアアップのために、大学院留学を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
すぐに渡航できる短期留学と違い、大学院留学には入学に必要な英語力をつける、出願書類をそろえるなどの準備が必要です。コロナ禍でこの準備もオンラインでできたりと変化があります。日本で行えることで現地での滞在費など費用が節約できるメリットも。令和時代の大学院留学をご紹介します。
コロナ禍での留学について、お悩みの方は多いのでは。不足した情報や不確かな情報をもとに大切な留学の決断はできませんよね。
50年の実績をもつ留学ジャーナルでは、各国大使館や公的機関、海外の教育機関などと密に連絡を取り常に正確な情報を入手しながら、50年間で培ったノウハウを生かした留学相談を無料で提供しています。
コロナ禍だからこそ、ご希望や状況にあわせて一人ひとりに最適な提案ができる留学ジャーナルにお問い合わせください。
実現したい「大学院留学」を明確にする
大学生なら海外の大学院にしかない専攻を学びたい、その大学院にしかいない教授のもとで学びたい、日本で学んだ専攻でなく、海外の大学院でまったく違う分野を学びたい、社会人ならこれまでの業務経験を踏まえて学び直しより高度な仕事をしたい、異業種の仕事にチャレンジするため学びたいなど、大学院留学を希望する理由はさまざまです。
しかし共通して大事なのは目的を先に決めること。目的の整理からまずは始めましょう。
大学院留学の目的を整理
まずは何のために留学するのか、何を学びたいのか、どのようなゴールを目指しているのか、目的を明確にしましょう。
例えば、「発展途上国の子どもたちに教育がいき届くようにしたい」が最終的なゴールの場合、その手助けができる国際機関などで働くことが目的になり、そのためには英語(またはフランス語)力が必須なうえ、国際開発学で教育分野を学んでおくことが必要といった具合で、学ぶ専攻が具体的に見えてきます。
そこで国際開発学で教育分野を学べる大学院をリサーチしていき、必要な英語力や費用、生活環境など、自分の希望の条件と照らし合わせた上で、最終的に出願する大学院を決めます。
最終的にどのような自分になっていたいのか、何をやりたいのかを先に決めることが準備の第一歩になります。
大学院留学実現までのモデルスケジュール
短期留学とは違い、すぐに実現!とはならない大学院留学。入学までにかかる期間は、年単位で考えておくのが一般的です。
例えば留学ジャーナルへの大学院留学でご相談の多い、アメリカの大学院でMBAを専攻する場合のモデルスケジュールは以下のとおり。2年間を想定しています。
■2年後に大学院入学を目指すモデルスケジュール
何を学ぶかが定まったところで大学院のリサーチに入り、並行して英語力をアップさせつつ、エッセイやインタビュー(面接)の対策、出願に必要な書類を準備していきます。
※GMAT(R)(Graduate Management Admission Test)は、ビジネススクールへの進学適性を測るテスト。世界6,000以上のMBAプログラムで入学選考に利用されており、英語、数学、論述で構成される一般教養試験にあたります。出願までに各セクション求められる得点を取れるよう対策が必要です。日本でも留学準備指導校などでスコアアップを目指せます。
留学ジャーナルでお手伝いする場合は、学びたいことや条件などをヒアリングした後にご希望に合った専攻を専門サイトなどで探し、その上で大学院を選び、次に大学院の詳細を調べていきます。リサーチはリサーチャーと呼ばれる専門スタッフが行い、これまで送り出してきたお客様の実績や傾向なども参考にしながら、最終的にお客様にあう大学院をご提案します。
もちろん、出願までにかかる期間はその人の状況によって異なります。例えば大学院留学を決めた時点で出願できる英語力があれば英語力の対策に時間を充てずにこの部分を短縮できることもありますし、一方で英語力はあっても資金が間に合わず、必要な金額まで貯めるためにはある程度の期間が必要、という方もいらっしゃいます。
また、社会人の方では仕事を続けながら準備を進める方と、退職して集中して準備をする方とでもかかる期間は変わってきます。
大学院留学に必要な準備
では実際どのように準備を進めていくのでしょうか?
準備の大半を占めるのは「入学」関連です。海外の大学院に入学する際、一般的に入学試験は行われません。その代わりに入学審査の基準となるのが以下の4項目で、「出願書類」として提出します。
この出願内容が総合的に判断され、合否が決まります。この書類を出願できるまでのレベルにもっていくことが、大学院留学準備の要になります。
1. 英語力(テストスコア)
大学院の授業に参加・理解できるだけの英語力を証明するスコアとしてTOEFLやIELTSが必要です。
アメリカ、カナダでTOEFL iBT79~100、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでTOEFL iBT90~100、IELTS6.5以上程度です。また、アメリカとカナダでは、GRE、GMAT(ビジネススクールの場合)などの適正試験のスコアが必要です。
2. 学力(GPA)
学力(大学での学業成績)は、一般的に※GPA3.0(Bまたは良)以上が必要です。
※GPA(Grade Point Average)=学業成績の平均値。0~4の5段階で評価
そのため大学生であれば、在籍中から学業成績を一定以上にキープしておく必要があり、すでに卒業をしている社会人でこの学力が足りないとなれば、エッセイなど別のものでカバーすることを考える必要があります。
〇GPA算出方法
(A科目のポイント×単位数)+(B科目のポイント×単位数)+(C科目のポイント×単位数)・・・ ÷ 総単位数(全科目の合計)
〇GPA換算表
日本での成績 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
ポイント(US) | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 |
グレード | A | B | C | D | F |
※日本の大学でのGPA算出方法はアメリカと異なる場合があります。詳細は留学ジャーナルまでお問い合わせください。
3. エッセイ
志望の動機、将来の目標等を自己PRするもので、英文で600ワード程度(A4サイズで1~2枚が一般的)のものが必要です。
テストスコアや学力などが低い場合はこれを挽回すべく、熱意を伝えられる材料にもなります。
4. 推薦状
大学の担当教授や職場の上司など、2~3名から英文で書いてもらいます。
社会人経験がある場合、実際の業務で関わる上司からの推薦状は、合否を決める有力な判断材料になると言われています。
なお、MBAや英語教授法(TESOL)などの専攻科目では、実務経験があることを証明する職務経歴書が入学審査に影響することもあります。
上記4項目の中でもとくに日本人にとってネックになるのが英語力。入学時に海外の大学院の授業を理解できるだけの英語力を持っていることが必須ですが、最初からその英語力を持っている人は残念ながら少ないのが現状です。
ただ、世界中から留学生が集まる大学院には留学生向けの英語コースがあり、日本でも留学準備指導校でTOEFLなどを集中的にアップすることができますので、過度に心配する必要はありません。
英語力やカレッジスキルを学べる「現地準備プログラム」
また、大学院の授業に参加するために必要なスキルとして、英語力以外にも、ノートの取り方やリサーチ方法などの技術(カレッジスキル)もあります。英語力もカレッジスキルも留学生が受けられる現地準備プログラムで学ぶことができ、留学生へのサポート体制は各国整っています。
現地準備プログラムとは、Pre-Master Programme、Graduate Diploma Programmeなどと呼ばれ、英語力の出願条件を満たすためのTOEFL、IELTS、GRE、GMATなどの試験対策はもちろん、大学院の授業に参加するために欠かせないカレッジスキル、エッセイの指導を受けられます。
そのほか、大学の授業(または大学レベルの授業履修)を通した予備知識を短期間で効率よく習得できます。
この準備プログラムは”現地”と言っているだけあり、本来であれば現地に行ってから参加するプログラムですが、コロナ禍の現在は渡航できない国も多いため、オンライン対応も増え、日本にいながら参加することが可能です。
このような最新情報を、留学ジャーナルでは日々アップデートしながら、自身の留学経験と豊富な実績を持つ留学カウンセラーが、大学院留学の実現に向けて、最適のプランをご提案し、みなさんと一緒に実現まで進んでいきます。
大学院留学全般はもちろん、準備プログラムなどについてもっと知りたい!という方は留学ジャーナルまでお気軽にご相談ください。
オンラインで始める大学院留学の準備方法
ではコロナ禍の現在、大学院留学の準備においてどのような変化が考えられるでしょうか。
これまで現地に渡航してから行っていた準備をオンラインで日本でスタートし、各国の状況に応じて、渡航できるようになったら現地に行って、これまで学んできたことの続きを、大学院(または準備プログラムを提供する教育機関)に通って学ぶ方法=ハイブリッド型大学院留学というスタイルがこれからは増えていくと考えられます。
具体的には以下の方法があります。
方法例1:アメリカ、イギリスで進学準備コースを提供する「INTO」でオンライン留学+現地留学
【おすすめの対象】アメリカ、イギリスの大学院に留学を検討している人 |
INTO ユニバーシティ パートナーシップ(INTO University Partnerships[INTO])は、アメリカとイギリスにそれぞれ提携する大学があり、そのキャンパス内で進学準備コース(Pre-Master)を実施している教育機関。
INTOの進学準備コースでは大学院進学向け英語、授業に必要なリサーチ方法などを学び、入学に備えます。期間は英語のレベルと学歴に応じて、6ヵ月または9ヵ月から選択(通常は9ヵ月3ターム)。学習スキルと大学院研究スキルを重点的に学びます。
現在は対面とオンラインの両方で実施。とくにイギリスはコロナ禍の現状においても、7月からすでに渡航可能なので、自分の希望や状況に合わせて時期、そしてオンラインか現地で通学するかを選べるのがメリットです。
2021年1月以降開始の進学準備コースについても対面とオンライン、どちらの形態でも参加できます。例えば最初の1ターム(3ヵ月)をオンラインで、残り2ターム(6ヵ月)を現地に渡航してキャンパスで受講、という形が可能です。
方法例2:世界各国に校舎をもつ大規模校「Kaplan International Languages」でオンライン留学+現地留学
【おすすめの対象】英語力に自信がない人 |
とにかく英語力のアップが最優先という方におすすめなのが、世界各国で展開する語学学校「Kaplan International Languages」を通して準備をする方法。
オンライン留学プログラム「K+Live Express」があるので、渡航の有無関係なく日本にいながらすぐに英語の勉強をスタートできます。授業時間が1日1時間または2時間で、授業開始が20時以降となるので、忙しい社会人でも無理なく始められます。
オンライン留学などで英語力をIELTS5.0以上まで上げられたら、進学準備コース(Pre-Master’s courses)へ。現在授業は対面が50%、オンラインが50%の割合で提供されています。渡航が可能になったら現地での対面授業に移行しますが、渡航ができない場合はオンラインで100%の授業を受けることができます。
こちらの進学準備コース(Kaplan International PathwaysのPre-Master’s courses)、2021年9月の大学院入学を目指す場合、本来であれば2020年9月スタートでしたが、現在は特別措置が取られ、2020年10・11月からでも開始できます。
方法例3:入学予定の大学付属英語コースでオンライン留学+現地留学
【おすすめの対象】入学希望の大学院が決定している人 |
入学希望の大学が開講している英語コースがあります。
日本にいながらオンラインで勉強開始。オンラインで学びながら英語力をアップしつつ、渡航できるようになった時点で出発。英語力を少しでもアップできていれば、現地でのスタート位置が変わります。大学によっては進学準備コースもオンラインでの受講が可能な場合もありますので、入学希望の大学のウェブサイトなどで確認してみましょう。
これまで、渡航ができなくても今から日本で始められることをご紹介してきました。実際、留学ジャーナルへの大学院留学のお問い合わせも8~9月頃から増えてきています。
年単位で準備が必要となると、英語力をはじめ、早く準備を始めるのに越したことはありません。まずは何から始めるのがよいか留学ジャーナルの専門カウンセラーに相談してみませんか?
留学エージェントに聞こう!ハイブリッド型の大学院留学
留学ジャーナルでは、あなたの大学院留学を以下のようなステップでトータルにサポートしています。留学のプロと一緒に留学実現に向けて、確実に効率的に進んでいきましょう。
- 1. 留学カウンセリングで学びたいこと、希望をヒアリング
- 2. その結果に基づきリサーチ開始。国・大学・専攻を絞っていく
- 3. リストアップした大学院をご提案。最終的に出願する大学院を決定
- 4. 必要なテストの受験スケジュール、提出書類の準備など留学プランを作成・実行
上記のステップをひとりで行えるか不安という方や、
- 学びたい専攻は決まっているが、何から準備を始めればよいかがわからない
- 行きたい大学はある程度決めているが、英語力に自信がない
- 進学準備を始めてみたものの、これでよいのか不安がある
- コロナ禍の最新状況を知りながら準備を進めたい
という方は、ぜひ留学ジャーナルまでお気軽にお問い合わせください。
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また、帰国後にはキャリアサポートサービスもあります。理想の学びをするために、まずは一歩を踏み出しませんか?