留学ジャーナルコラム

コミュニティカレッジから名門大学へ!目指す方法と受給できる返済不要の奨学金について

コミュニティカレッジから名門大学へ!目指す方法と受給できる返済不要の奨学金について

アメリカの名門校ともなると、入学するには高い英語力と優秀な成績が求めらるため、ストレートに合格するのは非常に難しいです。そこでおすすめなのが、コミュニティカレッジと呼ばれる2年制大学から編入して名門校を目指す方法。

アメリカの多くのコミュニティカレッジでは、4年制大学への編入を前提としたカリキュラムが組まれています。ここでは、コミュニティカレッジから編入して名門大学を目指す方法や奨学金制度について、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊にある「Orange Coast College」を例にご説明します。

目次

アメリカ名門大学への道のり

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コミュニティカレッジから4年制大学に編入して目指す(2+2)

アメリカのコミュニティカレッジ(2年制大学)で2年間学び、その後4年制大学に編入してさらに2年学んで卒業する進学方法を、アメリカでは「2+2」と言います。

コミュニティカレッジから4年制大学に編入して目指す

コミュニティカレッジは4年制大学に比べて1クラスの学生数が少ないことが多いので、英語力のハンデがある留学生が勉強するのにはちょうどよい、アットホームな雰囲気の中で勉強をスタートすることができます。

高校時の成績では4年制大学を目指すのは難しいという方でも、コミュニティカレッジで英語力・成績を上げることによって、名門大学へ入ることも夢ではありません。

名門校への編入を目指すためのカレッジ選択

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)やバークレー校(UCB)などの名門校を目指す学生は多いですが、そのためにはその目標を達成できる環境、サポートが整っているコミュニティカレッジ選びが重要になります。

どれだけ名門校へ学生を多く輩出しているかというよりも、下記の点がしっかりそろっていて、自分に合った学習やサポートを受けることができるのかという部分をしっかり確認することが大切です。

<コミュニティカレッジ選びのポイント>
・自分が専攻したい分野に力を入れている学校なのか

・サポート体制が整っているか
・学校周辺の環境や寮の有無

・Honors Programsの有無
・留学生が利用できる奨学金があるか

より高いレベルの名門校へ編入を目指す場合、コミュニティカレッジの「Honors Programs」に入ることができると、より編入しやすい傾向にあります。その理由は、優先的に名門校への編入ができるなどのさまざまな特権を受けることができるからです。

では実際にHonors Programとはどういうものか見ていきましょう。

名門校への近道!多くの特権が受けられる「Honors Program」

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「Honors Program」とは

Honors Program(オナーズ・プログラム)は、各コミュニティカレッジで非常に優秀な成績や学習意欲が高い学生だけが入ることができ、その能力をより向上させるために提供しているカレッジの教育プログラムです。アメリカではほとんどの州でこのプログラムが取り入れられています。

Honors Programに入った学生は、学内で優秀な教授や学生と交流できる機会が増えるほか、専門性の高い学位に位置づけられるHonors degree(優等学位)の取得を目指すことができます。また、国内の名だたる大学への編入の機会を広げることにもつながります。

Honors Programsの出願要件

Honors Programsに加入するためには決められた条件をクリアし、推薦状やエッセイなどの必要書類の申請が必要となります。

もし入学時の成績が悪くても、学校によっては1学期や1年目の成績をもとに、次の学期から入れるところもあります。Honors Programsには留学生も申請でき、多くの特権を受けることができるほか、進路の選択や人脈も広げることができるため、ぜひ入ることを目標に好成績を収められるよう頑張りましょう。

下記は、アメリカのカリフォルニア州・ロサンゼルス近郊にあるコミュニティカレッジ、Orange Coast College(OCC)のHonors Programs申請条件です。

Honars Programへの申請条件
英語力・English100、101/101H、102/102H、109のいずれかがB以上の成績(AP試験で3以上のスコアを出してEnglish100の受講を免除されている場合は例外)
提出物・申請書
・エッセイ
・推薦状(2枚)
その他・OCCで授業を取っている
・問題行動等がない
・オリエンテーションを受けている
・カレッジで12単位以上取得している生徒はGPA3.25以上を保持している

Honors Programで受けることができる特権の詳細

OCCでは2年間のHonors Programを提供しており、UCLAへの編入を優先して判断される「Transfer Alliance Program」と、分野別にプラスの学術的なアクティビティや交流が持てる「Honors Society」が15以上設けられているなど、とても力を入れているプログラムです。

このプログラムで受けられる特権は以下が挙げられます。

<OCCのHonors Programの特徴>
・モチベーションの高い教師陣、学生と交流ができる
・学生、教育、学習に重点を置いた熱心な教員による柔軟で厳格なコースワーク
・UCLAやカリフォルニア大学アーバイン校(UCI)の図書館が利用できる特権
・学術カンファレンスや学会への参加
・教員主導の研究、外部の学者やゲストスピーカーのセミナー参加
・「Honors Night」など年間US$600,000ほどの奨学金の提供※
・Honors専用個別カウンセリングの利用
・上級クラスのコースワークへの準備を追加

このほかにも、プログラム完了者は卒業式で特別な衣装を着用できたり、競争率の高い大学への編入も優先的に検討されます。

また、Honors Programに所属している生徒は成績上位者向けの奨学金を受け取れる可能性が高く、より良い成績で編入すると編入先の4年制大学からも奨学金を受け取れる機会にも恵まれます。

※プログラムにより奨学金の受給金額は異なります。

アメリカ名門大学の授業料と奨学金事情

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アメリカ名門大学の授業料

アメリカの4年制大学に進学する場合、安い地域で安い大学に行けば、東京に上京して都内の私立大学に進むよりも留学のほうが安い場合があります。

しかし、ハーバード大学やスタンフォード大学などの名門校ともなると、年間授業料と滞在費で約800万円と多額の費用が掛かります。
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そうなると、費用面から名門校への進学を諦めざるを得ないという方も少なくないですが、アメリカの大学には留学生でも受給できる返済不要の奨学金制度が存在します。

アメリカの大学で受給できる返済不要の奨学金

奨学金といえば「教育ローン」や「地方自治体」などの返済が必要な奨学金制度を思い浮かべる方が多いですが、それは日本の場合であり、アメリカの多くの大学では返済不要の奨学金「スカラーシップ制度」を採用しています。

アメリカの大学教育において、「経済的困難により教育機会を失ってはならない」という基本的な考えがあることから、この制度が取り入れられています。スカラーシップ制度は留学生も対象となり、家庭の経済状況や成績などを踏まえて審査されます。なかには、一定以上の成績に対して対象者全員がもらえる奨学金も。

その最たるものとして、大学出願時には必須となる留学費用が払える金額を示すための「金融機関の残高証明書」を提出しなくても良い「Need-Blind Admission」の学校があります。例えば、ハーバード大学では、合格した際、家族の年間所得が700万円未満であれば、授業料は一切の負担なく入学できます。

成績優秀者への特典「Need-Blind Admission」を取り入れている大学
・Massachusetts Institute f Technology(MIT)
・Harvard University
・Princeton University
・Yale University
・Amherst University
奨学金の支給額例(ハーバード大学)家族の年間収入額が
US$65,000未満:全額支給
US$65,000以上、US$150,000以下:授業料の90%~100%支給


上記で紹介したように、難関校であるほど費用負担が少なく入学することができます。そのためには、いずれにせよ成績が優秀であることが必須となりますので、名門校への進学を目指す場合は早いうちからしっかりと勉強をしておきましょう。

名門大学への編入実績多数!Orange Coast Collegeってどんな学校?

幅広いエリアでコースを提供。4年制大学への編入もしっかりサポート

学生数はパートタイムを含めると1学期2万2,000人を超える大規模学校で、4年制大学への編入希望者が多くいます。豊富なプログラムと質の高い授業、充実した施設、さらに留学生への手厚いサポートなどから非常に人気が高い学校です。航空会社や旅行関係を目指したい人向けのコースや、一般向けに船舶関連のコースがあることでも知られています。

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概要

大学の種類2年制大学
創立1947年
総学生数(2018-19)約19,281名
留学生数(2018-19)約1,200名
学期制4期制
滞在の種類ホームステイ、アパート

入学条件

英語力の目安TOEFL iBT61、IELTS5.5、英検2級A以上
入学願書締切4月、7月、12月
成績の目安
入学時の英語制度条件付き入学制度あり
集中英語コースあり

費用(年間目安)

年間授業料と設備費US$10,550
その他生活費US$16,750
合計-年間在学必要費用US$27,300

主な編入先

  • カリフォルニア大学ロサンゼルス校
  • カリフォルニア大学アーバイン校
  • カリフォルニア州立大学ロングビーチ校
  • カリフォルニア州立工科大学ポモナ校
  • アリゾナ州立大学
  • ワシントン大学

など

ロケーション

2701 Fairview Rd, Costa Mesa, CA 92626

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