アイルランドは、国立の総合大学11校のうち8校が「QS World University Rankings 2022(QS世界大学ランキング)」にランクインするなど、教育水準の高さでも有名です。
また、アイルランドの大学は基本的に3~4年制。入学後の1年目から専門分野を履修するため、日本の高校からアイルランドの大学へ進学するには、ファウンデーションコース(進学準備コース)を経てから入学するのが一般的です。
今回は、ダブリンにある名門大学「Trinity College Dublin, The University of Dublin(トリニティカレッジ・ダブリン大学)」を例に、付属のファウンデーションコースと日本人留学生が利用できる奨学金をご紹介します。
アイルランド留学のメリット
英語が公用語
アイルランドの公用語は、英語とアイルランド語(ゲール語)ですが、日常的には広く英語が使われています。
道路標識や駅名などは、英語とアイルランド語の両方が表記されていますが、アイルランド語を日常的に話すゲールタクト(Gaeltacht)と呼ばれる地域に住む人たち以外は、アイルランド人でもアイルランド語を話せる人はあまりいないのが実情です。
なお、ヨーロッパ諸国の中で英語を日常的に話しているのは、アイルランドとイギリス、マルタだけです。
ヨーロッパからの留学生が多い
ヨーロッパでは人気の留学先として知られるアイルランドには、日本人が少なく、留学生の大半がヨーロッパからの学生ということも特徴です。全体的に教育水準が高く、大学進学率はヨーロッパでもトップクラスを誇ります。
海外有名企業の拠点
自然豊かなイメージのアイルランドですが、その反面、低い法人税率でGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)等の海外資本の企業誘致に成功したことでも知られています。中でもダブリンは世界的IT企業や医薬品、医療器具産業の開発拠点が集まっていることから、「ヨーロッパのシリコンバレー」と呼ばれています。
日本の高校卒業後にアイルランドの大学に進学するまでのプロセス
アイルランドの教育システムは日本と異なるため、日本の高校を卒業したばかりの人は直接、大学へ入学することができません。大学入学前にまずは「ファウンデーションコース」という進学準備コースに入るのが一般的です。
英語力をつけながら、大学で専攻する分野の基礎知識やレポートの書き方やノートの取り方などのアカデミックスキルを学びます。ファウンデーションコースの入学条件は、日本の高校を一定の成績で卒業し、IELTS4.5~5.5※以上の英語力(大学によって異なる)が必要です。
アイルランドの大学入学後は、すぐに専門課程の勉強に入ります。アイルランドでは、高校卒業時点で日本の大学の1年次に相当する一般教養課程を修了しているため、入学後の1年目から専門分野を履修でき、最低3年で大学を卒業することができます。
※ IELTS:International English Language Testing Systemの略。イギリス・オセアニアを中心に使われている英語力テスト。大学、大学院への進学の際に主に使われる。
Trinity College Dublin, The University of Dublin(トリニティカレッジ・ダブリン大学)ってどんな大学?
アイルランドNo.1の名門大学
Trinity College Dublin, The University of Dublin(トリニティカレッジ・ダブリン大学)は、1592年に設立されたアイルランド国内で最も長い歴史を持つ大学です。
「QS World University Rankings 2022(QS世界大学ランキング)」では、アイルランド国内でトップの101位、部門別ランキングでは、8番目に国際化している大学に選ばれるなど、世界的にも高い評価を受けているアイルランドNo.1の名門大学としても知られています。
法律・ビジネスからコンピュータサイエンスまで、豊富な専攻科目が外国人留学生からの人気を集めています。在籍している約18,000人の学生のうち、約4,000人が外国人留学生!ヨーロッパやアメリカからの留学生をはじめ、世界各国から集まる留学生と一緒にインターナショナルな環境で勉強できます。
ダブリン中心部にあるキャンパスの近くには、Google、Amazon、Facebook、Twitterなどをはじめとする多くの世界的な企業のヨーロッパ本部があります。こうしたIT企業とパートナーシップを組み、研究を行ったり、学生のインターンシップを受け入れたりしているので、IT系の専攻を希望する人には特におすすめの大学です。
また、Trinity College Dublin, The University of Dublinの図書館には、アイルランドの国宝にも認定されている聖書の写本「ケルズの書」が所蔵されていることで有名です。蔵書は約20万冊、アーチ形の天井を持つ美しい図書館は、歴史的建造物としての価値も高い人気の観光名所の1つです。
Trinity College Dublin, The University of Dublinのファウンデーションコース
Trinity College Dublin,The University of Dublin(トリニティカレッジ・ダブリン大学)のファンデーションコースは、入学する意欲はあるものの、アイルランドと自分が教育を受けた国のカリキュラムなどの違いによって、Trinity College Dublin,The University of Dublinの学部課程(4年間)をスタートできない学生を対象に、大学の授業に必要なスキルを身につけることを目的とした1年間のプログラムです。
ファウンデーションコースは、Trinity College Dublin, The University of Dublinの関連大学であるMarino Institute of Education(マリノインスティテュートオブエデュケーション)のキャンパスで開講されており、学生はキャンパス内の施設と宿泊施設を利用できます。 Marino Institute of Educationは、ダブリンの中心部とトリニティカレッジのメインキャンパスから15分ほどの距離にあります。
2021年11月1日から2022年度の募集が開始されています。詳細はこちらをご確認ください。
受講期間 | 1年間 | |
受講スタイル | フルタイム | |
出願に必要な成績 | 高校3年間の評定平均4.0以上(5.0満点中) | |
出願に必要な英語力 | IELTS 5.0~(オーバーオールスコア) ※各スキルで5.0以上。 | |
A)社会科学系を専攻予定の学生:€16,480 B)自然科学系を専攻予定の学生:€17,995 (€2,000のデポジットが必要) |
奨学金情報|日本からの留学生がファウンデーションコースや進学後に利用できる奨学金
【日本からの留学生対象】ファウンデーションコース奨学金
日本からの留学生を対象に、EUR3,000の奨学金が支給されます。支給には学力面と合わせて、今後どのように大学に貢献できるかという能力(ポテンシャル)の両面で審査されます。奨学金の申請には、以下の要件を満たし、メールにて書類を提出する必要があります。
受給対象 | 日本の高校に在籍していること(国籍不問、学校の規定ルールにより一部例外あり) |
出願に必要な書類 | ・CV(履歴書、カバーレターも同封) ・エッセイ(200語):私がTrinity College Dublin, The University of Dublinのコミュニティにどのように貢献するか |
【学部生・大学院生対象】グローバルエクセレンス奨学金
世界各国からの留学生を対象に、最大EUR5,000の奨学金が支給されます(1学年目のみ)。奨学金の申請には、以下の要件を満たし、メールにて書類を提出する必要があります。
学業成績や大学のコミュニティ全体に貢献できる可能性に基づき、支給の可否が評価されます。
受給対象 | EU圏外からの留学生 |
出願に必要な書類 | ・学校からのオファーレター ・CV(履歴書、カバーレターも同封) ・エッセイ(200語):私がTrinity College Dublin, The University of Dublinのコミュニティにどのように貢献するか |
お問い合わせ
Trinity College Dublin, The University of Dublin(トリニティカレッジ・ダブリン大学)は、QS World University Rankings 2022(QS世界大学ランキング)で8番目に国際化している大学に選ばれるなど、世界的にも高い評価を受けているアイルランドNo.1の名門大学です。
アイルランドの大学に進学するにはファウンデーションコースを経由するパスウェイが一般的なので、留学準備を綿密に行う必要があります。
大学情報の詳細や具体的な留学プランについては、留学ジャーナルのカウンセラーにお気軽にご相談ください。最新の留学情報をもとに、あなたにベストな留学をご提案します。
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