留学ジャーナルコラム

海外留学にも日本国内の大学受験にも!IELTSなら現場で役立つリアルな英語力を測定できる!

留学の英語力証明テストとして知られるIELTS。今やイギリスだけでなく、アメリカなど世界中の高等教育機関の入学審査で採用されています。また、日本の大学受験や企業の昇進試験でも活用が進んでいます。

実践学園中学・高等学校の永田靖教諭に、IELTSの団体受験を導入した理由やIELTSを受験するメリットなどについてお聞きしました。

目次

実践学園中学・高等学校 リベラルアーツ&サイエンスコース

実践学園中学・高等学校 英語科永田靖教諭

実践学園中学・高等学校 英語科
永田靖教諭

海外大学への進学を視野に入れる生徒が増加中

「IELTS(アイエルツ)の団体受験を導入したことで、海外大学への進学を視野に入れる生徒も増えています」

そう語るのは、実践学園中学・高等学校で英語科を担当する永田靖教諭。同校は東京都中野区にある私立の中高一貫校。いわゆる難関国公立・私立大学を目指すコースのほか、スポーツサイエンスに特化したコース、グローバル教育に特化したコースなど、生徒の将来像に合わせて、ユニークなコースを用意している点が特長です。

この実践学園中学・高等学校で、国際的に通用する資質・教養を身につけるために用意されているのが、リベラルアーツ&サイエンスコース(以下、LA&Sコース)。このコースでは積極的に英語を導入し、「英語を学ぶ」という従来の形を脱、「英語で学ぶ」というスタイルで教育を行っています。

「英語はあくまでもツールです。大切なのは国際的な教養を身につけることなのです。そのためLA&Sコースの授業では、生徒同士の英語によるディスカッションを積極的に取り入れています。教員はファシリテーターに徹し、生徒が自ら調べた内容を能動的に発表する機会を大切にしています」

こう聞くとLA&Sコースの生徒は誰もがネイティブレベルの英語力を有しているような印象を受けますが決してそんなことはありません。英検でいえば3級から準1級レベルの生徒が同じクラスに混在するなかで、仲間同士で教え合い、学び合いながら成長しています。

カナダ留学前後の英語力をIELTSで測定する

LA&Sコースの大きな特色として、高校1年次の3学期から高校2年次の1学期にかけて、約半年間のカナダ留学を経験できることも挙げられます。LA&Sコースの生徒は原則全員参加で、ホームステイをしながら現地の学校に通うことができます。ここで留学の成果を測る指針として採用しているのがIELTSのスコアです。

「カナダ留学を経験した生徒たちの多くは、高校2年次の段階で、IELTS 5から5.5レベルのスコアを取得できるまでに成長します。IELTS 5.5といえば、英検準1級に相当するレベルの英語力と評価されるケースもあります。IELTSのスピーキングやアカデミックライティングのテスト形式は、LA&Sコースが取り組む発信する力を伸ばす教育や留学先での学びと親和性が高く、高スコアが期待できる点もIELTS導入の決め手になっています」

世界中の高等教育機関で認定されるIELTS

IELTSは、もともと海外留学や研修のために英語力を証明する際に利用するテストとして知られています。イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほぼすべての高等教育機関で認められており、アメリカでもTOEFL同様に入学審査の際に採用する教育機関が3,400を超えています。

現在は、世界140ヵ国以上に試験会場があり、英語力証明のグローバルスタンダードとして、世界中で受験者が増えています。日本でも受験者は増加傾向にあり、海外の大学・大学院進学で使えるのはもちろん、日本国内の大学受験でもスコアが評価の対象になるケースも増えています。

実践学園中学・高等学校の永田先生もこの点に注目しているといいます。

「IELTSの高スコアを取得できることで、日本の大学受験の選択肢が増えることは、生徒たちの自信につながっています。IELTSのスコアで日本国内の難関大学の総合型選抜を目指すこともできると同時に、海外の大学挑戦へのモチベーションにもなるようです」

英検協会の運営するIELTSは学校での団体受験も可能

日本英語検定協会の運営するIELTSは個人受験の他に、申込者数等の一定条件を満たせば中学校・高校などでの団体受験も可能です。実践学園中学・高等学校でも団体受験を導入しており、2024年8月には約40名で学内受験を実施しています。

その中でLA&Sコースの高校2年生は計18名がカナダ留学後に受験し、7名がIELTS 5.5を取得しました。さらに、高校3年生のなかには、IELTS 6~6.5というスコアを取得した生徒も。IELTS 6~6.5といえば、アメリカ・アイビーリーグの大学進学も狙えるレベルです。

「LA&Sコースの生徒は、高校1年次から複数回IELTSを受験することで、特にスピーキングのスコアが飛躍的に向上しています。その際、役立っているのが東京都私学財団の助成金です。1名年1回に限り、IELTSの受験料を上限15,000円まで助成してもらうことができます。これは、IELTSを受験するいい機会になると思っています」

IELTS受験で伝える力や論理的思考力も鍛えられる

永田先生は、IELTSのアカデミックライティングのテスト対策は、英語だけでなく、日本語の表現力も鍛えられる効果もあると考えています。グラフや図版といった情報を理解し、わかりやすく伝えるスキルは、論理的思考力やクリティカルシンキング力(批判的思考力)を鍛えることにもつながります。これは海外の大学で学ぶ際には必須の資質で、日本の総合型選抜の面接などにおいてもますます求められています。

「繰り返しになりますが、LA&Sコースが目指す国際的な教養を身につける教育は、そのままIELTSが求める英語力の習得につながっていると感じます。親和性があることで、普段の勉強をするだけで、生徒たちはIELTSのスコアがぐんぐん伸びる。だからどんどん英語が好きになる。実はこのスコア制も成長を実感できる大切な要素で、目標設定をしながら楽しく学べる点も重要だと考えています。夢中になって勉強するうちに、国際的な視野が広がり、海外大学進学という選択肢も増える。それこそがIELTSを選ぶ理由だと思っています」

IELTS 3つの特長

世界140ヵ国が認定/高い国際通用性

140ヵ国、合計11,000以上の教育機関が認定。アメリカやイギリスなどへの留学や研修の英語力証明はもちろん、日本の大学受験での採用も増えています。

英語の4技能をバランスよく測定

IELTSは、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を0.5〜9.0のスコアでそれぞれ測定します。

アイビーリーグなどトップスクールも採用

IELTSは、近年アイビーリーグをはじめとするアメリカのトップスクールでも広く採用されています。ここからも国際的な評価の高さが見受けられます。

生徒の声

高校2年で志望大学に出願できるIELTSスコアを取得できた!

リベラルアーツ&サイエンスコース
高校2年生

牛木愛未さん

リベラルアーツ&サイエンスコース
高校2年生

学校の団体受験を利用して高校1年次に初めてIELTSを受けました。そのときは、学校での対策をした程度で、まずは自分がどういう位置にいるのか、実力を試したいと思いました。Overall4.5、Listening3.5、Reading3.5、Writing5.5、Speaking4.5という結果で、自分の強み・弱みを把握することができました。

留学前は、ReadingとListeningに課題がありましたが、英語圏で暮らしながら学ぶことで、日常的に英語に触れ、まず読解力が飛躍的に向上しました。また、多民族国家カナダで暮らしたことで、インド系や中南米系などなまりのある英語に触れる機会もあり、これがIELTSのListeningテスト対策にもつながりました。

IELTSでは、あえてなまりのある英語話者が話すような出題もあります。これは実社会を反映したものなのだと留学先で大いに納得できました。

帰国後にIELTSを再受験した結果、Overall5.5、Listening5.0、Reading4.5、Writing5.5、Speaking6.0という驚きのスコアアップを実現することができました。高校2年次の段階で、すでに日本国内の第一志望の大学に総合型選抜で出願できるレベルに達したことになり、大学選びを進める上でも大きな自信になっています。

将来は、日本のグローバル系大学に進学し、交換留学などの制度を利用して、2年くらい海外の大学で学びたいと思っています。また、思い出の地であるカナダにもまた行ってみたいです。IELTSによって私の夢が広がっています。

取材協力:実践学園中学・高等学校(https://www.jissengakuen-h.ed.jp

お問い合わせ

公益財団法人 日本英語検定協会 IELTS事務局

■Webサイト:https://www.eiken.or.jp/ielts/
■IELTS公式 東京テストセンター(JP500) TEL.03-3266-6852
■IELTS公式 大阪テストセンター(JP512) TEL.06-6455-6286

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