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奨学金で大学留学を実現!制度の基礎から給付型奨学金リストまで

# 大学留学

# 雑誌留学ジャーナル

公開 : 2021.10.15

更新 : 2022.07.04

「大学留学のために準備しているけど、お金が足りない……」。留学資金の用意は、海外大学への進学を目指す上で大きな壁となるケースもある。これを乗り越えるべく、奨学金の獲得を目指そう!

TEXT : Ryugaku Journal
Illustration : Mari Oogo
※本稿は『留学ジャーナル2021年11月号』の記事を抜粋・再編集したものです。

奨学金を獲得できれば大幅な負担減に

まずは下の表を参考に各国の平均的なコストや国による違いを把握しよう。アメリカの4年制大学を例に挙げると、授業料が年間200万~400万円。アイビーリーグに入る有名私立大学であれば年間600万円ほどかかる。さらに大学寮などへの費用や生活費が170万円ほど。渡航費や保険料なども加算すると、4年分で少なくとも2千万円ほどは用意したいところだ。

そう、確かに大学留学にはお金がかかる。だが、経済的な事情で大学留学を断念してしまうのは、もったいない。「絶対に留学する!」という強い意志があり、費用面だけがネックになっているのであれば、奨学金の利用を検討しよう。

政府もグローバル人材育成を積極的に支援する現在、海外留学に特化した奨学金を利用できるチャンスは広がっている。制度により支給される金額はまちまちではあるが、最大で数百万円の留学費用を浮かせられる可能性もあるのだ。

奨学生を目指す人は、早めに情報収集を始めたい。奨学金によっては留学開始時期の1年以上前に募集を締め切るものもある。大学探しと並行して応募したい制度の見当を付けておくのがよいだろう。

また、奨学金には通常、審査がある。特に返済不要かつ支給額が大きいものは、採用人数が少なく、競争率はかなり高い。審査は学業成績、英語力などを基に行われるため、学習意欲の高い成績上位者が有利になる。成績や英語力は一朝一夕ではなく、日々の積み重ねで伸びるもの。奨学金獲得の可能性を高める意味でも、早めの準備が大切だ。

1年間の授業料と滞在費の概算

授業料 滞在費 合計
アメリカ 大学 200万~400万円 170万円 370万~570万円
2年制大学 100万~120万円 170万円 270万~290万円
カナダ 大学 150万~250万円 130万円 280万~380万円
カレッジ 100万~150万円 130万円 230万~280万円
イギリス&オーストラリア 大学 180万~300万円 160万円 340万~460万円
ファウンデーション 150万~250万円 160万円 310万~410万円

※留学ジャーナル調べ

奨学金制度FAQ

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実際に応募する前に、奨学金の仕組みの基礎を押さえておこう。

奨学金にはどんな種類がある?

Answer

日本の奨学金の場合、返済の必要の有無によって「貸与型」と「給付型」に分けられている。自分が応募するのがどちらのタイプか、しっかり把握しておこう。

日本
貸与型奨学金 給付型奨学金
留学に必要な資金を借り受ける制度で、要返済。日本学生支援機構や国のローンなどがある。貸与型奨学金を検討する際には、利息の有無や返済の開始時期、返済方法などの諸条件を必ず確認しよう。 本来の奨学金の定義に近いもので、返済不要で受給できる。奨学金を提供する団体によって対象や給付額はさまざま。学士課程よりは修士課程以上の方が多額の支給を受けられるケースが多い。

一方、海外では返済不要の学資金のことを奨学金(Scholarship)とし、学生の能力もしくは経済状況に基づいて給付される。ちなみに、返済が必要なものはローン(Loan)と呼ばれ、Scholarshipとは区別されている。

海外
メリットベース ニードベース
メリット(Merit)とは価値や長所を意味する言葉。メリットベースの奨学金は成績優秀者や芸術やスポーツなどで高く評価された学生に対して給付され、通常は国籍を問わない。 経済的な支援が必要な学生に給付される奨学金で、申請時には世帯収入を証明する書類などが必要となる。これによって学費の全額または一部がカバーされるものの、留学生は給付対象外となることが多い。

奨学金を提供している団体とは?

Answer

提供元は大きく分けて3種類。まずは日本を含めた各国政府や自治体などの公的機関。次に、企業や非営利団体、個人が設立した財団。三つ目は海外の大学だ。将来的に国内外で活躍するグローバル人材を育てるため、各団体の関係者や各大学の卒業生が寄付を行っている場合も少なくない。

奨学金がもらえるのは、成績優秀な人だけ!?

Answer

返済が不要な奨学金は、ほとんどのケースで、応募条件に合った人の中から、審査により特に成績優秀な人が選ばれる。一方、返済が必要となる貸与型奨学金は、給付型奨学金と比較して審査基準が緩く、申し込み条件を満たしていれば利用できる可能性が高いので、多くの人にチャンスがある。

受け取った奨学金は、好きなことに使える?

Answer

多くの場合で使途はあらかじめ決まっており、授業料の一部が支給されるものから、授業料全額に加えて一定額の生活費もカバーされるものまで、奨学金により内容はさまざまだ。一括で支給され、用途が特に限定されない奨学金もわずかにあるが、使途報告が課されることが多い。

複数の奨学金に申し込んでOK?

Answer

条件を満たしている限りは複数の奨学金に応募できる。ただ、他の奨学金との併用を禁じているケースもあるので、複数の奨学金に合格しても全て受け取れるとは限らない。各奨学金の給付額や併用に関する条件などを事前にチェックし、計画を十分に練った上で申し込みを行おう。

奨学生にはどんな責務がある?

Answer

いずれの制度においても、奨学生としての自覚を持ち、社会規範を遵守することが前提となる。主に日本の給付型奨学金では、他にもさまざまな責務が発生する。内容は団体により異なるが、レポートの提出やフォローアップ調査への回答、壮行会・同窓会への参加、広報活動への協力などが一般的だ。

大学留学を支援する奨学金制度【日本の団体】

日本の団体が提供している給付型の奨学金をいくつか紹介。留学支援に特化した奨学金が他にいくつもあるので、該当するものをリストアップしてみよう。いづれの奨学金も応募時には、海外の大学で何を学びたいか、どんな将来の計画を持っているかを、自分の言葉で語れるようにしておきたい。

JASSO海外留学支援制度

日本学生支援機構(JASSO)が募集する返済不要の奨学金制度。学部学位取得型、大学院学位取得型、協定派遣の3タイプがある。学部と大学院では授業料(上限あり)と生活費(留学先による)が、協定派遣では毎月一定額が支給される。他の奨学金との併用も可能。
>>日本学生支援機構(JASSO)留学生支援

柳井正財団海外奨学金

2023年9月にアメリカおよびイギリスのトップ大学に入学する高校生向けの「柳井正財団海外奨学金プログラム」。グローバルな視座で課題を解決し、日本と世界の成長をけん引するリーダーの育成を目的としている。対象となる海外の大学に留学する学生、年間40名程度を募集。
>>柳井正財団海外奨学金プログラム

孫正義育英財団奨学金

学ぶ分野を問わず、若年層育成を目的とした支援を行っている。応募資格の基準は5つに分かれており、いずれかの条件に満たしている25歳以下であれば誰でも応募が可能。募集人数は45人と大規模で、審査では、書類審査、面接、プレゼンなどがある。
>>孫正義育英財団奨学金募集要項

「埼玉発世界行き」奨学金

学部学位取得型以外にも、1年間の認定留学、高校留学など給付される留学の種類が多い。年齢制限も40歳未満と幅広いため、埼玉県民なら社会人留学でも利用可能だ。
>>「埼玉発世界行き」奨学金制度

福岡県アンビシャス外国留学奨学金

学部学位取得型。福岡県在住であれば誰にでもチャンスがある。上限200万円を4年間継続して給付されるので、自治体の奨学金としては破格の条件といえる。
>>福岡県アンビシャス外国留学支援事業

大学留学を支援する奨学金制度【海外の大学】

留学生がチャレンジしやすい海外の大学が提供する奨学金。奨学金情報は大学の公式Webサイトで調べられる。学生全員が審査の対象になる奨学金に加えて、留学生のみが応募できるものもある。まだ志望校が絞り切れていない場合は、奨学金の充実度を条件の1つに加えて出願校をきめるのもいいだろう。

Oregon State University New International Student Scholarships

アメリカのオレゴン州立大学が入学時に選考する奨学金プログラム。出願と同時に全留学生向けに奨学金プログラムを提供しているので、大学公式サイトをチェックしてみよう。
>>Oregon State University Scholarships for International Students

UBC International Major Entrance Scholarship

カナダの名門ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)の留学生向け奨学金。高校からの直接入学の学生のみ対象。申請は入学時1回限りながら、成績や課外活動の内容によっては、生活費を含めた学資金が卒業まで支給されることもある。
>>UBC Scholarships and awards for international students

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