留学ジャーナルコラム

進路を見据えた高校留学のプランニング|日本の大学、海外の大学

高校留学を成功に導くには、将来の進路を見据えての計画や準備が大切です。まずは、どんな選択肢があるのかを知って、高校留学というかけがえのない経験を通して、将来の可能性を広げましょう。

ここでは、1学期~1年ほど海外の高校に留学する異文化体験プランと、2~3年かけて海外の高校を卒業する卒業目的プランで、それぞれ、留学後に日本の大学を受験する場合と、海外の大学に進学する場合について基礎から解説しています。

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目次

進路の選択肢を広げる高校留学の重要性

高校留学の重要性

高校生という多感な時期に留学を経験することはインパクトが大きくあり、物事の考え方や捉え方、視野の広さなどにも影響を与えます。友人や親元を離れ知らない土地に行くこと、多種多様な人・文化・宗教・生活スタイル・思考と出会うこと、自分のアイデンティティについて考えること、無力さを感じたこと、人に助けられたこと、自分でやり遂げたこと、そういった留学中に自分の身に起きたことや自ら考え行動したことは誰にも渡せない自分だけの経験になります。

今後ますます英語ができて当たり前になり、英語+αの能力が求められてくるでしょう。AIの普及とともに「人間だからこそできること、生み出せること」が求められ、発想力や柔軟性、コミュニケーション能力が必要とされます。早いうちにより広い世界を見て実際に経験することは、そういった社会を生き抜くための力をつける助けとなってくれるのです。

高校留学後の進路の選択肢

高校留学をする場合の留学プランは大きく分けて、日本の高校在学中に1学期間~1年間程度、海外の高校で異文化体験をする留学プランと、日本の中学校卒業後などに海外の高校を卒業する目的で留学するプランの2パターンがあります。

高校留学の計画を立てる際にまず知っておきたいのは、高校留学をした場合、その後、どのような進路を選ぶことができるのか、という部分です。日本の大学のみならず、海外の大学への進学も視野を広げることができるようになるのは間違いないでしょう。

体験プラン、卒業プラン、それぞれ留学後の進路の選択肢が異なり、日本の大学に進む場合と、海外大学に進む場合について解説していきましょう。

留学後に日本の大学を受験する場合の高校留学プラン

(1)高校在学中に異文化体験プランに参加し、日本の高校を卒業して日本の大学へ進む場合

留学後、日本の高校に戻り、周りと同じように日本の高校の卒業証明書を取得し、受験に挑みます。1点異なるのが、成績証明書です。日本の高校が留学期間中の単位認定をしてくれる場合、日本の高校からは留学期間を除いた成績証明書が発行されます。また、休学して留学に行った場合も、留学したという証明書が出願時に必要な場合もあります。

何れの場合でも、必ず留学先の高校の成績証明書(期間が短い場合は滞在期間が分かるものやプログラム修了書)が必要になりますので、留学終盤に必ず自分で留学先の高校もしくは留学団体へ問い合わせて用意することが必要です。

受験の方法としては、一般入試と、推薦(公募/AO/指定校)入試の道があります。帰国後にどれだけ時間があるかにもよって受験への準備は変わってきますので、留学前から情報を集め、できることを前もってやっておくとよいでしょう。

一般入試

周りの高校生はだいぶ前から準備を進めています。留学すると留学期間中の日本の勉強がごっそり抜けますし、受験準備は帰国後の開始になります。確かにハンデがありますが、その分英語の強みを得ています。国際系などの学部では英語と現代国語の2科目受験ができるところや、英語公式試験のスコアを持っていれば英語の筆記試験を免除してくれるところもあります。準備期間が少ないですが、一般入試でも目指せる方法がありますので、あきらめなくても大丈夫です。

推薦(公募/AO/指定校)入試

留学による英語力や経験したことを活かして、公募/自己(AO)推薦入試を受験する生徒は多いです。ただ、留学経験者は年々増加する中、一般入試に比べて募集は少ないので、いかにユニークな体験をして独自の視点で問題定義をし、大学の勉学につなげるのかという発想力が必要になります。

推薦入試を目指す場合は、留学中の過ごし方が重要になります。アンテナを広げ、好奇心を持ってさまざまな活動、問題解決に取り組んでみましょう。現地校の課題をしっかりこなし、自分から発信する能力を身につけましょう。また英語力も一定レベルは必要になりますので、英語試験の受験もお忘れなく。

また、留学した生徒にも指定校推薦を許可している学校も少数ですがあります。まずは進路指導、もしくは留学担当の先生に確認してみてください。許可している場合には、留学していない生徒の募集が終わってから残っている枠でという制限がついている場合もありますので注意が必要です。高校2年生で留学した場合は高校1年生までの評定平均で審査されますので、留学前の成績もしっかりとっておくとチャンスが増えます。

(2)卒業目的プランで留学し、海外の高校を卒業して日本の大学へ進む場合

海外の高校で正規教育課程を含めて12年以上の課程を修了していることが前提となります。また、世界的に採用されている国際バカロレアディプロマ(IB)も含まれます。

卒業目的プランで留学し、海外の高校を卒業して日本の大学へ進む場合

日本の教育システム外の資格になりますので、多くの生徒は帰国生枠入試、もしくは国内外の教育機関からの受験が可能な公募/自己(AO)推薦入試を選択しています。

ただ、帰国後に日本の高等学校卒業程度認定試験を受験し合格した場合は、日本の高等学校卒業資格も有することになりますので、一般入試、大学入学共通テストも受験可能になります。

下記にニュージーランドの高校を卒業した場合の受験について、一般的な情報をまとめています。中には、ニュージーランドの高校で取得できる全国共通学力テストNCEA(※1)のLevel3取得を出願要件にしている大学もあり、詳細は各大学により細かく規定が異なりますので、必ず志望校の募集要項を確認の上、受験準備を行ってください。

※1:NCEAとは、ニュージーランドのYear11から1年ごとに受験する全国共通学力テストのことで、進学したい教育機関のレベルに応じてLevel1~3を取得します。

ニュージーランドの高校卒業後に日本の大学に進む場合
帰国生枠入試自己(AO)推薦入試(私立)
基本的な出願要件・最終学年を含む2年以上現地の学校に在籍していること
(学校によっては、中学課程以上の学年で2学年以上在籍していれば、日本の高校へ編入し卒業しても帰国生枠で受験を許可している)

・正規教育制度に基づく教育機関で、12年以上の課程を終えること

・出願は1回のみ可能と制限がある
など
・正規教育制度に基づく教育機関において、12年以上の課程を終えること
(事前に受験資格の有無の確認をしたほうが安心)

・出願は1回のみ可能と制限があるなど
英語力について・基本的に4技能の英語試験のスコアの提出を求められる
(滞在年数によっては免除されるケースあり。
例:現地校在籍が5年以上など)
・基本的に4技能の英語試験のスコアが必要
(一定レベル以上)
選抜方法出願する学部により、主に下記のどれかの組み合わせで試験が実施される

・書類選考
(現地校卒業(見込み)証明書/資格取得(見込み)証明書、成績証明書、在学期間証明書、英語スコアなど)
・小論文
・面接
・筆記試験
出願する学部により、主に下記のどれかの組み合わせで試験が実施される

・書類選考
(現地校卒業(見込み)証明書/資格取得(見込み)証明書、成績証明書、英語スコア、推薦状、自己活動歴や自己PR、小論文など)
・小論文
・面接
・筆記試験/論述試験
備考国公立/私立両方とも基本的には条件は同じ・国公立でも実施している学校があるが、大学入学共通テストの結果が求められるところがほとんどのため、注意が必要

留学後に海外の大学に進む場合の高校留学プラン

(1)高校在学中に異文化体験プランに参加し、日本の高校を卒業して海外の大学へ進む場合

日本の高等学校卒業という資格を有している状態で、海外の大学へ進む場合は、各国の教育システムに合わせてその国の大学に進学が可能かどうかを確認していきます。ここではアメリカ、イギリス、オセアニア(オーストラリア/ニュージーランド)の3地域の大学入学条件を比較しています。

受験資格英語力受験方法
アメリカの大学日本の高校卒業後、直接入学可能TOEFL iBT、IELTS、
ケンブリッジ英検
など2年制大学と4年制大学で求められるレベルは変わる
書類選考面接
(4年制大学の一部)
イギリスの大学日本の高校卒業後、現地の大学準備コース(Foundationコース)を受講してから入学IELTS書類選考
オセアニアの大学日本の高校卒業後、現地の大学準備コース(Foundationコース)を受講してからの入学、もしくはディプロマコースから編入TOEFL iBT、IELTS、
ケンブリッジ英検
など
書類選考

(2)卒業目的プランで留学し、海外の高校を卒業して海外の大学へ進む場合

以下は、ニュージーランドの高校でYear 13(日本でいう高校3年生)を修了し、NCEA Level3を取得していると仮定した場合の例です。

受験資格英語力受験方法
アメリカの大学卒業後、直接入学可能TOEFL iBT、IELTS、
ケンブリッジ英検
など2年制と4年制で求められるレベルは変わる
書類選考面接
(4年制大学の一部)
イギリスの大学IELTS書類選考
オーストラリアの大学TOEFL iBT、IELTS、
ケンブリッジ英検
など
書類選考
ニュージーランドの大学書類選考

ここまで高校留学した場合の進路について、受験方法の選択肢と併せて解説してきました。高校留学をした場合、自分の能力を最大限発揮して進学先を決めることができるという点が一番大きなメリットとなるでしょう。

例えば、翻訳家やキャビンアテンダントの育成など日本では大学の選択肢が少ない、もしくは専門学校への進学になるケースが多くなってしまいます。分野によっては日本よりアメリカのほうが進んでいる、イギリスのほうが質の高い研究が行えるなどの差がどうしても生じてしまいます。海外大学という選択肢が増えるということは、そういった理由で自分の選択肢や可能性が狭められる、自分の能力が正当に評価されないといった壁を壊してくれることになるのです。

将来を見据えた高校留学のプランニング

留学後の将来を見据えた高校留学のプランについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

具体的な留学プランについては、留学のプロに相談してみませんか。留学ジャーナルなら、20年以上高校生を海外に送り出してきた実績ノウハウがあります。あなたが持つ留学のイメージや将来像、希望や目標をお聞かせいただき、一人ひとりの可能性を広げられるような留学プランをご提案します。

将来の進路を見据えての計画、出発までの入念な準備、そして留学してから卒業まで、留学生の皆さんが安全な高校留学を送りながら、かけがえのない経験を通して将来の可能性を広げられるように、留学ジャーナルでは万全の体制でサポートしています。

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