グローバルな環境で学ぶ学問、多様なバックグラウンドを持つスクールメイトとの出会いなど、海外での大学生活には魅力がたくさん!留学をしたいけれど、費用面が不安な人は、公的機関の力を借りることも検討してみましょう。
海外留学支援制度(学部学位取得型)とは
JASSOとは、独立行政法人 日本学生支援機構のことで、学生に対する留学支援を行っています。高校卒業後に直接、海外の大学の学士号取得課程へ進学したい人を対象に、選考のうえ、国費による給付型の奨学金および授業料を支給しています。支援内容や応募に必要な要件は、毎年度新しい募集要項で確認する必要がありますが、2021年度の応募要件は以下の通りでした。詳細は、日本学生支援機構のWebサイトで確認できます。
語学要件 | (参考)英語:TOEFL iBT80点以上または IELTS(Academic Module)6.0以上英語以外:ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)B2レベル以上 |
支援内容 | 奨学金:月額59,000円~118,000円(留学先の地域により異なる)授業料:年度250万円を上限とする実費額 |
支援期間 | 原則4年 |
海外留学支援制度の詳細はこちらから >>日本学生支援機構Webサイト
【先輩に聞きました!】学部留学者の留学準備期間はどのくらい?
「1年以上、2年未満」が42.9%と多い結果に。語学試験のスコア取得やエッセイの作成は、一朝一夕には達成しないので、余裕を持って準備しましょう。
海外留学経験者の追跡調査(日本学生支援機構、平成30年度)
実際に海外留学支援制度を利用した先輩の留学レポートfrom the U.S.A.
体験者のプロフィール
名前 | 落合 英介さん |
留学した国・都市 | アメリカ・ニューヨーク |
留学先の大学 | New York University(NYU) |
心を惹かれたのは「ホスピタリティ学」
海外の大学に進学しようと決めたのは高3の夏です。それまでは漠然と”地域創生”に興味があったものの、そのために学ぶべきことが何かが分かっていませんでした。転機となったのは、とあるサマースクールです。指導役として参加されていた大学院生の方に「海外の大学にホスピタリティという専攻がある」と教えてもらい、自分で調べるうちにどんどん関心が高まりました。
志望校に決めたNYU、学費の高さにびっくり
New York University(NYU)のホスピタリティ専攻を志望した理由は、現場で働く方々が講師となる特別授業が豊富で、業界の実情を知る貴重な機会になると感じたからです。ただ、学費の高さがネックだったので、何か支援制度はないか探していたところ、進路指導の先生に教えてもらったのがJASSOの海外留学支援制度でした。授業料に加えて奨学金も支給される点に魅力を感じ、応募しました。
自分の特徴をうまくつかめれば一石二鳥
志望校を決めてすぐに、出願書類の準備とTOEFLの試験対策に取り組みましたが、特に英文エッセイに大苦戦。チェックを頼んだネイティブの方に「個性がない」と言われてしまうこともあり、書くコツをつかめたのはなんと締め切りの1週間前でした。でも、この時にとことん自分と向き合ったおかげで、海外留学支援制度の応募に必要な自己PR作りなどはスムーズに進められました。
実技も重要視される授業がたくさん
NYUに留学して約3年経ちますが、学んだ理論を実践できるのがこの学校の良いところだと感じています。例えばロッジングディベロプメント(宿泊開発)の授業では、架空のホテルを一から作り上げました。建設地の値段をリサーチしたり、設置したいエレベーターのサイズや台数、価格を算出したりと、建築の知識から簿記のスキルまで幅広い知識を駆使しました。苦労したぶん、成長を実感できました。
業界人から最新のトレンドを学ぶ
毎月の奨学金は、NYUの志望理由でもあった特別授業の受講料に充てています。各学期の間に開講されるのですが、航空会社や名門ホテル、有名レストランなど、さまざまな業種の最前線にいる方からお話しを伺うことができ、とても刺激を受けました。驚いたのは連絡先を教えてくださる方が多いこと!インターンなどにつながるコネクション作りの意味でも、有意義な時間でした。
独立行政法人 日本学生支援機構Webサイト
独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)の海外留学支援制度についてさらに詳しく知りたい場合は、日本学生支援機構のWebサイトをご覧ください。
海外留学支援制度の詳細はこちらから >>日本学生支援機構Webサイト