慶應義塾ニューヨーク学院は、慶應義塾の一貫教育校のうち唯一の在外教育施設として、アメリカのニューヨーク州にあり、中3(または高1)~高3の3~4年間を過ごす共学のボーディングスクールです。在校生の9割はキャンパスにある寮で生活をしています。また、通学生として保護者のもとから通学することもできます。卒業後は、学院長の推薦により慶應義塾大学の10学部のいずれかに進学することが可能です。また、NY州の高等学校卒業資格を取得できるため、進学カウンセラーのサポートのもとで、海外の大学に進学することもできます。
この記事では、慶應義塾ニューヨーク学院の魅力やプログラムなどについて、詳しくご紹介します。
慶應義塾ニューヨーク学院の基本情報
安心安全の寮生活で、自立の精神を養う
1990年に開校して以来、慶應義塾の一貫教育校の一つとして、3,000人以上の卒業生を慶應義塾大学に輩出しており、日英バイリンガル教育、日・米・慶應から成るトライカルチャーの精神を育むことを教育理念に掲げています。四季折々を感じられる豊かな自然があり、マンハッタンにも車で1時間ほどで行ける絶妙な立地にキャンパスを構えています。
学院の寮は男女別6つのハウスに分かれ、全体の10%を占める通学生も含め生徒全員が所属します。各ハウスは40~50名の生徒で構成され、ヘッドオブハウスとボーディング・アシスタントの2名の大人が、生徒の健康的な生活を支え、保護者との連絡窓口になっています。
多様なバックグラウンドを持つ生徒が在籍
授業の8割は英語で実施しており、毎年さまざまなバックグラウンドを持つ生徒が入学してきます。各国の現地校、インターナショナルスクール、日本人学校、または日本の私立校や公立校出身の生徒が集まってくるので、多様性と国際色に溢れている環境で学べるのも魅力の一つです。
学院の基本情報の説明に加えて、現役生、卒業生、保護者の登壇も予定しており、異なる視点で率直な話が聞ける体験をご用意しています。 >>説明会のスケジュール・参加登録はこちら | \7月に東京、大阪、福岡、香港、シンガポールで説明会を開催!/
本学院の教育理念を象徴するイベント「Fukuzawa Speech Day」
慶應義塾ニューヨーク学院の教育理念を象徴するイベントの一つである「Fukuzawa Speech Day」は、学院のスピーカーズ・ホールを舞台にして、全学年が参加します。演説の重要性を説いた福澤諭吉の精神に則り、本イベントを通じて日本人が苦手とされるクリティカルシンキングや、他者に対して堂々と意見を伝える能力を育んでいきます。
毎年、生徒の半数が英語、残りの半数が日本語でスピーチを行い、学院の教育理念である「日英バイリンガル、日米慶應のトライカルチャー」を具現化したイベントの1つです。
“英語で話す”に特化したプログラム
慶應義塾ニューヨーク学院の代表的なプログラムの一つとして、Senior(11年生、12年生) Saturday MorningProgramの「Debate and Public Speaking」があります。このプログラムは毎週土曜日の午前中に行われており、ディベートもスピーチもすべて英語で行われます。
ディベートにおいては、3対3の肯定側と否定側に分かれて、賛否の議論を3分間繰り広げます。教員2名が審査に取り組み、情報の信憑性、理解力、説得力、発信力、反論力の5項目において獲得したポイントにより勝敗を決定します。
パブリックスピーキングでは、生徒は自分でトピックを選び、履修しているクラスのレベルにより、オーナークラスは10分、インターミディエートクラスの半数が8分、残りのインターミディエートクラスとスタンダードクラスの生徒は5分の持ち時間を得て、それを最大限に活用してスピーチを行います。
審査は2名の教員により行われ、トピックの理解度、壇上でのスピーチする姿勢、話すペースと声の大 きさ、目線、制限時間内にまとめる能力の5項目で採点し、スピーチ後、各点数とフィードバックを生徒に直接伝えます。
英語を主言語としない生徒向けのクラスも提供
慶應義塾ニューヨーク学院では、コアとなるカリキュラムに加えて、各担当教諭が創意工夫をこらした授業を展開しています。学院の英語教育、とりわけ10年生から入学した多くの新入生が履修しているのが「Language Arts」のクラスです。
このクラスは、慶應義塾ニューヨーク学院に入学するまで英語以外の言語で教育を受けてきた生徒を対象にしています。担当教員のサポートを得ながら多様な英語レベルを持つ生徒たちが互いに協力し合うことで、実践的な言語スキルを育成できるクラスとなっています。クラスの特徴として、以下の5つが挙げられます。
1.少人数制クラスを導入
1クラス10名前後の少人数で、生徒が集中して授業に取り組みやすい環境が整えられています。
2.実践的なコミュニケーションスキルを向上する授業内容
Speaking & Listeningの能力を強化する授業内容。ソコンの使用を最小限にし、英語による実践的なコミュニケーションスキルの向上に焦点を当てています。
3.プレゼンテーションを通し、話す力を鍛える
Speakingの授業では、30秒から10分程度まで段階的にプレゼンテーションの基礎力を向上。
4.リスニングの理解力を身に付ける
Listeningの授業では、文脈中で最も重要な内容を最短で理解する力を身につけます。
5.生徒が教員に相談できる機会が多い
学期の中間と終わりには生徒が担当教員に英語で直接インタビューする機会を設けています。クラスや教員に対してのフィードバックを伝えたり、普段の学校生活に関する相談をしたりすることが可能です。
部活やボランティアなどの課外活動も充実
多彩な種目に取り組める部活
シーズンごとに異なるスポーツを行うVarsity Sportsチーム(公式の競技会に参加するチーム)があり、現行のバスケットボール、ラクロス、男子サッカー、女子バレーボール、クロスカントリーに加えて、2024年秋には女子テニス、2025年春には男子テニスが新たに追加されます。
多彩な種目に取り組める部活のほか、専門コーチの指導のもと自分のスケジュールに合わせて気軽にスポーツを楽しめるハウススポーツや、ダンスや茶道など文化系クラブのオプションもあります。生徒主導の文化祭や年2回あるAthletic Dayでは、全生徒が一体となって参加します。年間スケジュールを通して生徒がイニシアチブを取って運営する多くのイベントがあります。
積極的なコミュニティサービス活動
生徒が地域社会のためにボランティア活動に参加することを奨励・支援しており、これは、現地校で実践されているサービス・ラーニングにあたります。一生徒は様々な方法で近隣のグループや団体をサポートしています。
保護者、教職員より集めたおもちゃを、コミュニティサービスグループの生徒たちが、一つ一つ丁寧にラッピングをして、近隣の教会へ寄付をするトイドライブや、子供たちへ絵本を読み聞かせる”Mystery Reader”を開催しました。
アメリカの大学訪問などを定期的に実施
慶應義塾ニューヨーク学院では、ワシントンDCやボストンにある大学を訪問してキャンパスツアーを実施したり、グローバルに活躍している学院の卒業生から話を聞ける機会を設けたりしています。生徒がニューヨークで学ぶ利点を活かし、伝統ある名門校の雰囲気に触れつつ将来に向けた知識を広げる機会にも恵まれています。
2024年7月 東京、大阪、福岡、香港、シンガポールで説明会を開催!
説明会では、学院の教育理念である日英バイリンガル教育、日・米・慶應の文化から成るトライカルチャーの精神をいかに涵養し、普段の教育の中で実践しているかについてご説明します。
また、現役生による学院紹介のほか、卒業生や保護者の登壇を予定し、異なる視点で率直な話が聞ける体験をご用意しています。説明会でしか聞けない生の声を聞くことで、学院の校風や雰囲気を体感していただければと思います。疑応答の時間では、現役生や卒業生に学業や寮生活について、直接質問をしてみてください。
東京
・日時:7月6日(土)14:30~16:30
・会場:慶應義塾大学 三田キャンパス 南校舎ホール(南校舎6階)
・所在地:東京都港区三田2-15-45
>キャンパスマップ
香港
・日時:7月12日(金)18:00~19:30
・会場:Conrad Hong Kong (Bowen Room, Level 7)
・所在地:88 Queensway, Admiralty, Hong Kong
>ホテルウェブサイト
シンガポール
・日時:7月14日(日)10:00~11:30
・会場:Pan Pacific Orchard, Singapore (Scott’s Room, Level 18)
・所在地:10 Claymore Rd, Singapore 229540
>ホテルウェブサイト
大阪
・日時:7月27日(土)14:00~15:30
・会場:慶應大阪シティキャンパス
・所在地:大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪 ナレッジキャピタル 北館タワーC 10階
キャンパスマップ
福岡
・日時:7月28日(日)10:00~11:30
・会場:ホテルオークラ福岡(6Fケンジントン)
・所在地:福岡市博多区下川端町3-2
>ホテルウェブサイト
お問い合わせ
慶應義塾ニューヨーク学院
- WEBサイト:https://www.keio.edu/
- 住所:3 College Road Purchase,NY10577 USA
- TEL :914-694-4825
- お問い合わせ:admissions@keio.edu