「トータルで、どのくらいかかるの?」「国によって、費用は変わるの?」留学を真剣に考え始めると、お金についてたくさんの疑問が湧いてくるはず。通う学校や留学スタイルによって留学費用は大きく変わってくるが、まずはおおよその金額をつかもう。
TEXT : Ryugaku Journal
※本稿は『留学ジャーナル2022年2月号』の記事を抜粋・再編集したものです。
※費用は留学ジャーナル調べ。金額は『授業料+滞在費+食費の目安』です。
語学留学の費用
語学力アップを主目的とし、世界各地から集まる留学生たちと共に学ぶ、最もポピュラーな留学スタイル。英語4技能(読む・聞く・書く・話す)をバランス良く学習する一般英語コースの他、ビジネス英語、英語試験対策など、多種多様なコースがある。
語学留学の費用の目安
国/期間 | 3ヵ月間 | 6ヵ月間 | 12ヵ月 |
アメリカ | 65万~111万円 | 129万~230万円 | 255万~446万円 |
カナダ | 59万~87万円 | 109万~173万円 | 206万~343万円 |
イギリス | 57万~132万円 | 103万~252万円 | 205万~503万円 |
オーストラリア | 59万~80万円 | 115万~171万円 | 227万~311万円 |
ニュージーランド | 52万~82万円 | 101万~159万円 | 198万~315万円 |
アイルランド | 62万~90万円 | 119万~174万円 | 229万~329万円 |
マルタ | 63万~92万円 | 121万~177万円 | 241万~354万円 |
オンライン留学の費用の目安
海外の教育機関のレッスンをオンラインで受講する。対面レッスンより授業料を安めに設定している学校が多い。
1週間の費用の目安 | 3万~5万円 |
語学留学の費用の補足情報
特定分野に特化した専門性が高いコース、また1週間当たりの授業時間数が多いほど授業料は高額になる。滞在費は、居住法や留学する国の物価によって変動する。
高校留学の費用
海外の高校に通い、その国の学生と机を並べて学ぶ。1学期、1年など期間限定の在籍から卒業を目指すものまで、さまざまだ。
高校留学1学年の費用の目安
国 | 費用 |
カナダ | 220万円 |
オーストラリア | 220万円 |
ニュージーランド | 200万円 |
高校留学の費用の補足情報
上記の国は、公立校が柔軟に留学生を受け入れているので、比較的費用を抑えられる。アメリカ、イギリスへの私費留学は、ほとんどのケースで私立校に通うことになるため、かなり高額になる。中には年間500万円以上かかる学校もある。
専門留学の費用
ビジネス、アート&デザイン、ホスピタリティといった、特定分野の実践的な知識やスキルを身に付ける。各国の公立教育期間や私立の専門学校で学べ、修了すると国際的に認知される資格を取得できるコースもある。
専門留学9ヵ月~1年間の費用の目安
国 | 費用 |
アメリカ | 2年制大学:260万円 大学の専門コース:400万円 |
カナダ | 専門学校:215万円 |
オーストラリア | 専門学校:216万円 |
ニュージーランド | 専門学校:249万円 |
※オーストラリア、ニュージーランドの費用の目安は、2020年の料金で算出。
専門留学の費用の補足情報
私立校よりも公立校の方が、授業料を比較的安価に設定している。アート&デザイン系の一部のコースでは、材料費が別途必要となる。
大学留学の費用
海外大学に入学し、学位の取得を目指す。高度な専門知識や語学力を得れるのは言うまでもなく、教授や現地出身の学生、さまざまな国からの留学生とのコネクションも築け、グローバル社会で活躍するための力の素地を養える。
大学留学1学年の費用の目安
国 | 費用 |
アメリカ | 2年制大学:210万円 4年制大学:340万円 |
カナダ | 2年制大学:220万円 4年制大学:240万円 |
イギリス | 350万円 |
オーストラリア | 340万円 |
ニュージーランド | 280万円 |
※名門校を除く州立・公立大学で算出。専攻によってはこの限りでない。
大学留学の費用の補足情報
アメリカの大学の授業料は大学間で差が大きい。年間授業料が200万円ほどの州立大学がある一方で、600万円ほどかかる有名私立大学もある。他の4ヵ国では、ほとんどの大学が国公立なので、大学間による費用の差はあまりない。一般的に文系より理系の方が授業料が高い。
ワーキングホリデーの費用
“ワーホリ”の略称で知られる、自由度の高い留学スタイル。日本と協定を結ぶ国で、語学学校に通ったり、観光を楽しんだり、仕事に励んだりと、思い思いの過ごし方ができる。ただしワーホリビザには年齢、滞在期間などの条件がある。
1年間の費用の目安 | ざっくり100万円~ |
ワーキングホリデーの費用の補足情報
ワーホリ最大のメリットは現地で働けること。渡航後に稼ぐお金を生活費の足しにしながら暮らせる。学校への通学期間、また働く際の職種や労働時間などによって、必要な費用は変わってくるが、特にコロナ下では不測の事態に備えて、少なくとも100万円は事前に用意しておこう。
雑誌『留学ジャーナル 2022年2月号』はお金特集
『留学ジャーナル 2022年2月号』では留学費用について基礎・基本から解説!2022年の各種料金の変動予測や全10ヵ国・19都市の物価や学費例、先輩留学生の費用内訳公開など盛りだくさんの内容です。雑誌の立ち読みはコチラへ。