留学ジャーナルコラム

アメリカの名門校への進学も夢じゃない! コミュニティカレッジから4年制大学進学を目指そう

全国で約3000以上の大学、カレッジを有するアメリカ。世界中から留学生が集まるため、名門大学への入学は、かなりの競争率になります。そのような環境でも、日本の高校を卒業してからアメリカの名門校を目指す高校生は年々増加の一途をたどっています。中には英語がそれほど得意ではなかったのに、アメリカの大学へ進学出来た例も。彼らはどうやってアメリカ大学への進学を実現したのでしょうか。

そこで今回は、アメリカの大学進学を目指す方法で一番選ばれている、2年制大学(コミュニティカレッジ)からの編入の道をワシントン州にある「Shoreline Community College」を例にご紹介します。

目次

アメリカの大学を目指す方法は?

アメリカの大学へ進学するには、4年制大学に直接進学するか、一度コミュニティカレッジに入り、そこから4年制大学の3年次に編入する道があります。

基本的にアメリカの大学は1・2年次に一般教養を、3・4年次に専門課程を学ぶため、日本の大学のように入学時から専攻を決めてその後変更するには試験が必要、というシステムではありません。

柔軟性が高く、3年次に上がる際に最終的に専攻を決めれば問題ない大学が多いです。また、編入に関しても日本のように試験は無く、単位移行もスムーズにできるような仕組みになっています。特に同じ州内では同じ教育システムを使用しているので、編入がしやすい傾向にあります。

多くのコミュニティカレッジでは、大まかに分けて職業訓練コースと大学編入コースがあります。大学編入を目指す学生はこの編入コースに所属し、4年制大学の最初の2年間に相当する一般教養の授業の単位を取得することができます。

例えばワシントン州にあるShoreline Community Collegeでは、編入コースの修了後はワシントン州内に限らず、アメリカ国内の4年制大学に編入することができます。卒業生の中には名門といわれる、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)、コーネル大学、ニューヨーク大学やミネソタ大学などに編入しています。

編入コース

4年制大学直接入学と2年制大学からの編入の違い

高校卒業後、4年制大学へ直接入学せず、一度コミュニティカレッジへ進学し、3年次で4年制大学へ編入することを現地では「2+2(ツープラスツー)」といいます。なぜこのような進学方法があるのでしょうか。違いを見ていきましょう。

(1)入学条件が変わってくる

一般的に4年制大学へ直接入学をしようとすると、英語スコア・成績証明書・エッセイ・推薦状・残高証明書などが必要になります。また競争率の高い有名大学になると、これにSATのスコアや面接が追加で必要になることも。

それだけでなく、英語スコアや成績はある程度のレベルが求められるため、まずここをクリアしなくてはいけません。その一方でコミュニティカレッジはハードルが下がり、一般的に英語スコア・成績証明書・残高証明書が出願に必要な書類になります。

英語スコアや成績も4年制大学よりも低く設定がされているので、高校を卒業してすぐにそこまで高い英語力や成績がない場合も目指すことができます。英語はTOEFLだと45-65、成績は平均が取れていれば、入学できる学校が見つかります。

さらにコミュニティカレッジの後に4年制大学へ編入する際は、コミュニティカレッジでの成績、エッセイ、面接などが必要になります。

英語力はコミュニティカレッジのクラスでしっかり成績が取れていればTOEFLなどのスコアは必要ないところも。アメリカですでに2年間滞在してからの出願になり、編入のサポートも受けながら準備できるので、高校卒業直後に目指すよりも、より上の大学を目指すことができるのです。

(2)費用を抑えられる

2つ目に大きな違いは学費です。下記は留学ジャーナルと提携がある学校の料金を元に、留学ジャーナル独自で算出しているアメリカ大学留学の費用(年間)の目安です。

上段が4年制大学、下段がコミュニティカレッジですが、授業料にかなりの差があるのが分かります。始めの2年間をコミュニティカレッジで学ぶことで学費を節約することができます。

費用を抑えられる

Shoreline Community Collegeってどんな学校?

Shoreline Community Collegeは緑が美しいキャンパスで、立地も治安も良い場所にあります。シアトルの中心地からは車で約15分ほどです。4年制大学への編入に定評があり、卒業生はワシントン大学、シアトル大学、ワシントン州立大学など州内の大学をはじめ、全米各地の大学に進学しています。職業訓練コースも充実していて、ビジネス、会計学、ミュージックテクノロジーなどを開講しています。

キャンパス内では、たくさんのアクティビティが実施され、アメリカならではの生活を体験できるコミュニティが形成されています。学校スタッフの温かいサポートも強みです。Shoreline Community Collegeの最もユニークなところは、アカデミックアドバイスを受けられる点です。学生は専攻や授業選びを相談でき、卒業に必要な単位や条件を取得できるようサポートします。また、レベルの高い大学へ行けるよう、編入時の手続きなどもサポートします。

概要

大学の種類コミュニティカレッジ(2年制大学)
創立1964年
総学生数(2018-19)約9,000名
留学生数(2018-19)約600名(日本人学生は全体の3%)
学期制4期制
滞在の種類学校寮、ホームステイ

入学条件

英語力の目安TOEFL iBT70、IELTS5.5、英検準1級
入学願書締切8月、12月、3月、6月
成績の目安
入学時の英語制度条件付き入学制度あり
集中英語コースあり

費用(年間目安)

年間授業料と設備費US$10,689
その他生活費US$9,236
合計1年間在学必要費用US$19,935

主な編入先

• ワシントン大学
• ワシントン州立大学
• シアトル大学
• カリフォルニア理工州立大学ポモナ校
• カリフォルニア大学ロサンゼルス校
• オレゴン大学…など

ロケーション

16101 Greenwood Ave. N Shoreline, Washington 98133-569

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