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高校生の留学で利用できる返済不要の給付型奨学金まとめ

# 留学

# 中高生

# 奨学金

公開 : 2019.12.28

更新 : 2024.02.02

近年、高校生の海外留学の人気が高まる中、行かせてあげたいけれど金銭的な余裕がなかなか持てないなど、実現が難しく感じることも多いかと思います。そこで重要になってくるのが、留学費用に使用できる「奨学金」の利用です。

ただ、最近は奨学金の種類が増え、どの制度がどういうプログラムに使えるのか、どれくらい支給されるのか、返済が必要かどうかなど、分かりづらくなってきています。そこで、奨学金の情報を、わかりやすくプログラム別にご紹介します。

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留学ジャーナルでは、留学前の相談から帰国後のアドバイスまでまるごと安心のサポート体制で、一人ひとりの夢の実現を応援します。50年以上の年月で培ったノウハウを活かし、お客様の目的に合わせて最適な留学プランをご提供します。ぜひお気軽にご相談ください。

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高校生の留学で利用できる奨学金とは?奨学金制度を紹介!

「給付型」と「貸付型」

留学費用として使用できる奨学金(「助成金」と記されている場合もあります)には、支給元が大きく分けて「公的機関」「地方自治体」「民間団体」「現地学校」とあります。その中でも、返済の必要がない「給付型」と、後日返済していく「貸付型」に分かれます。

それぞれに応募条件が設定されていて、適用できる留学期間やプログラム、対象などが記載されているため、要確認しておく必要があります。例えば、地方自治体支給元となる奨学金の場合は、その市町村での居住年数などの制限が設けられている場合がほとんどです。

審査内容もさまざまで、基本的には留学参加を証明する書類、成績証明書、留学費用が分かるもの、日本の在籍校からの推薦状などの提出が必要です。また、給付型のものは貸付型よりも審査が厳しいものが多く、上記にプラスしてエッセイや留学計画書の提出、面接が必要な場合もあります。

応募にあたっての注意点

気を付けなければいけないのが、「貸付型」の返済についてと併用についてです。制度ごとに返済の期間や方法が違いますので、返済にかかる期間や月々の支払金額もしっかりと計算をした上で利用を検討する必要があります。他の助成金や奨学金との併用を許可しているものは、組み合わせて利用することが可能です。

また、帰国後も留学経験を発信したり、地域プロジェクトに貢献をしたりすることが求められることも。特に、地方自治体の助成金や奨学金は「地域に貢献する国際人の育成事業」として実施しているため、留学の成果をそういう場で示す必要があるのです。

中には、音楽やスポーツなどある一定の分野の大会で好成績を収めていたり、国際的に活躍していたりする生徒向けの奨学金も存在します。その場合は大会での出場経験やその成績、持っている資格なども審査の対象です。

では、具体的にどういう制度が存在するのか、いくつかピックアップして詳しく見てみましょう。ここでは、高校在学中の「交換留学」と「私費留学」、卒業後の「海外大学進学」に使用できる奨学金などで、「給付型」のものに絞ってご紹介していくことにします。

高校生ができる留学一覧と詳細はコチラ↓からhigh_stu.png

私費留学(短期・長期)で利用できる給付型奨学金

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム【高校生コース】

現在一番認知度が高い奨学金制度は、やはり「トビタテ!留学JAPAN」でしょう。文部科学省が2014年から民間の企業や団体と協働で始めた取り組みで、現在、第8期生の応募スケジュールが発表されています。14日~1年の期間で自由に国や地域を選んで留学プログラムを組むことができ、民間の留学エージェントのプログラムを利用することも可能です。

語学学校やサマースクールなど語学に特化したものでも、現地の高校に通うアカデミックなものでも、問題ありません。留学して挑戦したいことに沿った留学計画書を作成する必要があり、「マイ探究コース」、「社会探究コース」、「スポーツ・芸術探究コース」の3つのコースの中から自分の留学目的に合ったものを選択できます。ただし、いずれの場合も下記の3つの活動を盛り込むことが求められます。

(1)自主活動:現地の学校やエージェントによって組まれたものではなく、自分で考えた活動のこと。
(2)アンバサダー活動:日本や地域の良さをPRする活動のこと。
(3)エヴァンジェリスト活動:帰国後に経験を生かした活動のこと。

これを留学計画書として提出します。現地でどのようなことができるのか、どのように計画を立てればよいのかなど、留学エージェントや学校の留学担当の先生と相談してみるのも良いかと思います。留学エージェントの留学ジャーナルでは、2014年の制度開始以来、毎年、この制度を利用した留学生を送り出しています。

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また、参加生には出発前と後に研修が設けられていて、同時期に留学に行く仲間と交流する機会もあります。奨学金支給額は留学の内容、期間、留学先の地域、家計基準によって定められていますので、応募時に確認をしておくといいでしょう。

出発前後の研修への参加のほか、留学報告書の提出が求められます。

<2024年度の募集要項>

支給元 文部科学省、独立法人日本学生支援機構、その他支援企業のプロジェクトチーム
対象者 日本の高校に在籍しており、帰国後に学校へ戻る予定の生徒、かつ家計基準を満たす生徒。また、事前・事後研究にすべて参加し、留学生ネットワークに参加する生徒
審査 オンラインにて留学計画書、個人情報、所得証明関連書類の提出。書類審査後、面接審査がおこなわれ、採否が決定
募集期間 2023年12月~2024年1月24日(水)17:00
※新高校1年生は2023年4月16日〆切
詳細はこちら

兵庫県教育委員会 高校生留学促進事業

兵庫県内の高等学校に在籍している高校生を対象に、1ヵ月未満の短期留学(はじめて留学)と1年以上の長期留学(長期派遣)への補助金を支援しています。

<2023年度の募集要項>

支給元 兵庫県教育委員会
対象者 ・はじめて留学:兵庫県内の高等学校に在学している高校生で、交付補助の要件を満たしている者
・長期派遣:兵庫県内の高等学校に在学していて、原則1年間、海外の後期中等教育機関に通う高校生
対象留学
期間
・はじめて留学:7日以上1ヵ月未満の短期留学
・長期派遣:原則1年間、海外の後期中等教育機関に通う長期留学
募集期間 2023年度の募集は受付終了。
募集要項の詳細はこちら

私費留学(3ヵ月以上の中長期)で利用できる給付型奨学金

埼玉発世界行き奨学金高校生留学コース

埼玉県のグローバル人材育成センター埼玉が平成29年から実施している奨学金制度。「一般奨学金」と、企業や個人からの寄附で設置された「冠奨学金」があります。また、これとは別に海外大学進学を目指す生徒への支援として「学位取得コース」を実施しています。
受給者は留学出発前の壮行会、留学後の報告書の提出、埼玉親善大使としての活動、帰国後フォローアップ調査への回答などが求められます。

<2023年度の募集要項>

支給元 埼玉県グローバル人材育成センター埼玉
対象者 埼玉県内の高等学校に在籍する者で、学校長から留学許可書を交付されている者
人数 30名(高校生留学の場合)
対象留学
期間
海外の高等学校へ3ヵ月以上
審査 オンラインシステムで申請者情報を登録後、書類・面接等による審査が行われる
募集期間 2023年度の募集は受付終了。
詳細はこちら

山梨県若者海外留学体験人材育成事業(高校生コース)

山梨県内の高等学校に在籍している高校生の留学を支援する制度。所得制限があるが、50万~100万円の補助を受けることができます。
受給者は留学後の報告書などの提出が求められます。

<2023年度の募集要項>

支給元 山梨県県民生活部
対象者 山梨県内の高等学校に在籍し、学校長からの推薦が得られる者。留学の目的が語学研修でない者(正規の学校に入学する必要があるということ)
対象留学
期間
海外の高等学校へ6ヵ月から1年程度
審査 応募書類、作文、学校長の推薦書、成績証明書、留学先からの入学許可書の写しなどの必要書類を提出。書類審査ののち面接審査があり、採否が決定
募集期間 2023年度の募集は受付終了。
詳細はこちら

広島県教育委員会高校生海外留学等助成事業(一般留学)

広島県立学校に在籍している高校生の留学を支援する制度。最大30万円の助成金を受けることができる。併用可としている奨学金であれば、他の民間団体が行っている奨学金の給付を受けることが可能です。
受給者は留学後の報告書の提出、学びの変革推進課が実施する留学に関わる事業への協力、帰国報告会での情報共有などが求められます。

<2023年度の募集要項>

支給元 広島県教育委員会
対象者 広島県立学校に在籍し、 外国の正規の後期中等教育機関へ、民間の留学団体が主催するプログラムに参加して留学する者
対象留学
期間
3ヵ月以上
審査 交付申請書と留学費用の支出を記載した書類、学校長からの推薦調書等の書類応募
募集期間 2023年度の募集は受付終了。
WEBサイトはこちら

高岡市海外留学支援奨学金

富山県高岡市の青少年の中から国際社会で活躍できる人材を育成するための給付型奨学金制度。海外の高等学校または大学に1年以上留学する人を対象とした奨学金で、給付額は最大50万円。他の奨学金との併用も可能です。

<2023年度の募集要項>

支給元 富山県高岡市教育委員会
対象者 ・高岡市の住所を1年以上保有している者
・申請年度の4/1時点で、15歳以上25歳未満の者
・申請年度の4/1時点~翌年3/31までの間に留学を開始する者
・留学するにあたり、十分な語学能力があること
など
人数 若干名(※毎年異なる)
留学
期間
1年以上(海外の高等学校または大学)
審査 海外留学計画書、小論文、学業成績、外国語能力試験の成績などを提出する書類審査
募集期間 2023年度の募集は受付終了。
詳細はこちら

佐賀県中学生・高校生海外留学等助成事業

保護者が佐賀県内に居住している中学生、高校生対象の助成事業。通っている学校が佐賀県外でも、保護者が県内に居住していれば問題なく申請できます。留学期間によって金額は変動しますが、最大30万円の助成を受けられます。
受給者は留学後の報告書の提出、帰国報告会での情報共有などが求められます。

<2023年度の募集要項>

支給元 佐賀県教育委員会
対象者 高校生。保護者が佐賀県内に居住し、県内の高校に在籍している者
対象留学
期間
3ヵ月以上(3ヵ月~6ヵ月:中期、6ヵ月以上:長期と区分)
審査 出願調書、成績証明書、留学証明書などの必要書類を提出する書類審査
募集期間 2023年度の募集は受付終了。
詳細はこちら

リクルートスカラシップ スポーツ部門募集要項

世界で活躍を志す学生アスリートを対象とした奨学金です。2022年度の募集から新たに、中学・高校留学を対象に年間100万円を上限とした奨学金が新設されました。

<2023年度の募集要項>

支給元 江副記念リクルート財団
対象者 1998年4月1日以降に生まれた方
対象留学
期間
2年間
審査 出願調書、成績証明書、主要な競技成績などの必要書類を提出する書類審査と面接
募集期間 2023年度の募集は受付終了。
WEBサイトはこちら

交換留学で利用できる給付型奨学金

ロータリークラブ青少年交換プログラム

ロータリークラブが主催する高校生向け交換留学プログラム。留学中の食費、学費、滞在費が免除され、渡航費、査証関係費、保険代などのみ支払いますので、もともと費用が安い交換留学の中でも、他の団体のプログラムと比べてもとてもリーズナブルに参加ができます。ロータリークラブ自体が各国で社会的奉仕活動や人道支援活動を行っているアメリカで設立された団体で、平和推進の一環としてこのプログラムを提供しています。

支給元 ロータリークラブ
対象者 15~19歳で、平均以上の成績を収めている者
審査 成績や志望動機などを含む書類審査・面接
面接では交換留学生としてふさわしい素質があるかどうかが問われます。
募集期間 WEBサイトはこちら

AFS年間派遣プログラム

AFSとは、世界各地に拠点を持つ国際教育交流団体で、日本には公益社団法人AFS日本協会があります。そこを窓口として、交換留学プログラムを実施しています。

AFSには、個人や法人、団体からの寄付・助成などにより、さまざまな奨学金が用意されています。選考方法や支給額はそれぞれ異なります。

<2024年度の募集要項>

AFS年間派遣プログラム72期生募集
対象者 応募時点で中学生3年生~高校2年生
応募方法 WEBでエントリー用のアカウントを作成。選抜試験では、個人面接、グループディスカッション、英語試験を行う。
募集期間 A:2024/3/15(金)~5/27(月)12:00まで
B:2024/3/15(金)~7/8(月)12:00まで
募集詳細はこちらから

進学留学(大学留学)に対しての給付型奨学金

続いて、高校卒業後に海外の大学へ進学を目指している方向けの奨学金をご紹介します。大学進学となると、留学期間は1年以上の長期にわたります。奨学金制度の中には1年間だけ支給のものや、4年間支給するものもありますので、支給期間に関してもしっかりと確認をしておくといいでしょう。

日本学生支援機構 海外留学支援制度(学部学位取得型)

日本の政府が実施する奨学金制度が、この独立行政法人日本学生支援機構が行っている海外留学支援制度で、海外進学を目指す方の中では比較的ポピュラーな制度だと思います。支給期間は原則4年間、大学入学準備コースも含めて学位を取得予定の学生が利用できるものです。また、併願が可能なその他の奨学金制度との併願が可能です。
受給者は、支援期間中に定期的な報告、支援期間終了から5年間は年1回の状況調査への回答などを求められます。

支給元 独立行政法人日本学生支援機構
対象者 高等学校卒業と同等の資格を持ち、留学後国際社会に貢献する意思のある者。また、一定基準の英語能力と成績を持ち(詳しくは資格条件をご確認ください)、支援機関開始前までに留学先の大学の入学許可が得られる者。また所得制限に該当する家庭の者
審査 願書、自己PRや日本社会への貢献についてのレポート、成績証明書や推薦状、入学許可書、所得証明書などの必要書類による書類審査、面接で審査
募集期間

2023年の募集は受付終了。
WEBサイトはこちら

British Council Japan IELTS Award(IELTS奨学金)

公益財団法人日本英語検定協会とブリティッシュ・カウンシルが主催する奨学金制度。年間3名の奨学生を選出し、大学・大学院での学費補助(最大£5,000)を支給しています。
受給者は体験談や写真などの提供、各広報資料への協力が求められます。

<2023年度の募集要項>

支給元 公益財団法人日本英語検定協会/ブリティッシュ・カウンシル
対象者 ・応募時点で日本に在住しており、IELTSでOverall Score5.5以上を取得している者
・2023年1月~2024年3月までに、大学または大学院での進学を開始すること。
審査 応募用紙とIELTSのスコアレポートなどの必要書類による書類と面接による審査
募集期間 2023年度の募集は受付終了。
詳細はこちら

福岡県アンビシャス外国留学奨学金

福岡県が県内の高校生を対象に、海外の大学進学を支援する制度。最大200万円(所得水準により変動)、最長4年間の受給が可能です。
受給者は学期修了後とのレポート、出発前後に知事・支援者への挨拶や成果報告、青少年アンビシャス運動の活動への参加などが求められます。

<2023年度の募集要項>

支給元 福岡県アンビシャス外国留学支援基金
対象者 出願時点で本人または保護者が1年以上継続して福岡県内に在住している者
給付額 上限200万円
人数 若干名
審査 願書、小論文、成績証明書や推薦状などの必要書類による書類審査、面接で審査
募集期間 2023年度の募集は受付終了。
詳細はこちら

現地校からの奨学金

留学生向けに進学準備コースを開講している学校や、実際に進学する先の大学から留学生奨学金として支援を受けられることがあります。学校によって内容はさまざまですが好成績を維持すれば卒業まで、学費や滞在費に対し奨学金として一定額の割引が受けられたり、学費が半額になったりします。ぜひ情報を収集してみてください。

まとめ|奨学金を利用して留学を成功させるには

いかがでしたでしょうか。海外への高校留学や大学留学はかなりハードルが高い、費用がかかると思われている方は多いと思いますが、このようにさまざまな支援制度が存在します。

また、これほど多くの制度が存在するほどに海外への留学には価値があり、その経験を活かせる場が多くあるということです。このような支援制度を使用し、しっかりとした目的と成果を意識して留学することは重要ですし、なんとなく留学する場合と全く身につくものが変わってきます。

50年以上にわたる実績を誇る留学ジャーナルでは、一人ひとりの目的に応じた最適な留学プランをご提案しています。海外の学校から提供される期間限定の奨学金情報などもありますので、皆さんのご相談をお待ちしています。

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