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【高校生必見】日本の高校からアメリカの大学に進学する方法と出願に必要なもの

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公開 : 2020.01.08

更新 : 2023.12.25

多くの留学生を受け入れているアメリカ。多様性の中で勉強できる環境を求めて世界中から集まってきた留学生の中には、日本人の学生もたくさんいます。

この記事を読んでいる皆さんの中には、そんなキャンパスライフを夢見て、「アメリカの大学に進学したい!」「アメリカの名門大学で学びたい!」と考える人もいるのでは。では実際にどんな進学方法があるの?出願するには何が必要?と疑問に思いますよね。

「アメリカの大学に進学する」と一口にいってもさまざまな種類があります。出願方法も日本とは異なり一発勝負のテストで合否が決まるわけではありません。まずは進学プランの種類とその出願方法についてみていきましょう。そこで、アメリカの大学への進学方法とともに、高校生の今だからこそ留学に向けて準備しておくべきポイントもあわせてご紹介します。

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方法1:日本の高校→4年制大学

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まずは、日本の高校卒業後にアメリカの4年制大学へ進学する方法です。4年制大学とは一般的に皆さんが思い浮かべる大学で、自分の専門分野の勉強・研究ができ、卒業時には学士号を取得できます。日本の高校から直接入学もできますが、名門の4年制大学への入学は成績、英語力の面から留学生にはかなりハードルが高くなります。詳しくみていきましょう。

出願方法

大学にもよりますが、一般的に出願時に必要といわれているものは次の通りです。

英語力/学力を証明するテストスコア

TOEFLやSATスコアが必要です。英語力/学力を証明するために個人でテストを受け、大学が出願の条件としているスコアの最低ラインをクリアしなければいけません。足切りのスコアは大学によって異なりますが、レベルの高い大学になればなるほどスコアも高く設定されています。

学校の成績

高校の成績を提出します。高校の成績は合否を左右する重要な項目です。日本では5段階で成績評価されるのが普通ですが、アメリカではGPAと呼ばれる4.0が最高得点の評価値で成績が評価されます。出願の条件として足切りのGPAを設けている大学もあります。

エッセイ

エッセイとは、英作文のことです。エッセイの提出義務がある大学とそうでない大学がありますが、ある場合は大学側から課されたタイトルに、指定された文字数以内でエッセイを書きます。課されるタイトルはさまざまですが、その人の考え方や過去の経験から何を学んだかなどその人自身についてアピールします。

課外活動

課外活動とは部活やボランティア活動、入賞経験など多岐にわたります。課外活動をしなければならないという事ではないのですが、大学側は課外活動経験などからその学生の社会貢献性やリーダシップ性などをみていきます。名門大学になると、出願者の多くがGPA最高得点の4.0を持っています。GPAの数値で並んだ場合、課外活動経験が合否を決める重要な判断材料になってきます。

推薦状

推薦状も必要な大学とそうでない大学がありますが、必要な場合、高校の先生2、3人から英語で推薦状を書いてもらいます。

面接

面接に関しても必要な場合とそうでない場合があります。ほとんどの場合必要ではありませんが、「可能であれば、した方がいい」という大学もいくつかあります。名門大学などは受けることを推奨はしていますが、受けなくても問題はないとしています。この場合の面接は教授たちではなく卒業生が面接官となっていることが多く、格式ばったものではなくお互いのことを知る機会としているようです。

出願に必要なものの例

カリフォルニア州にある州立の大学で、10校あるカリフォルニア大学群のうちのひとつ、数多くのノーベル賞受賞者を輩出している名門のカリフォルニア大学バークレー校を例にとってみましょう。

例:University of California, Berkeley/カリフォルニア大学バークレー校
英語力
TOEFL iBT 80以上または、IELTS6.5以上
学力:SAT/ACT
スコア提出
高校の成績
出願の条件GPA3.4以上(5段階評価の4.25以上)
エッセイ
4種類のエッセイを提出
推薦状
なし(学部やキャンパスによってはいる場合もある)
面接
なし

TOEFL iBTスコア80以上を英検で例えると、1級レベルもしくは準1級を上位で合格する人のレベルです。
参照:各資格・検定試験とCEFRとの対照表(文部科学省:平成30年3月)

また、アメリカ人の高校生も受験するSAT(読解、文法・エッセイ、数学)またはACT(英語、数学、読解、理科)の試験の結果で、彼らと同じくらいの点数を取らなくてはいけません。「何点で合格」という規定はありませんが、たとえばSATの場合、全体の平均点は毎年1050点前後ですが、難関大学の場合1600点満点中1400点は取らないと合格は難しいでしょう。

このように日本の高校から直接4年制大学に入学するのは英語力や成績などの面からかなりハードルが高いといえます。特に有名な4年制大学は英語力、学力ともにほぼパーフェクトであることが望ましく狭き門というのが実情です。

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方法2:日本の高校→2年制大学→4年制大学(3年次に編入)

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では、高校時代に交換留学などせずに普通に学校生活を送っている人には大学留学は難しいでしょうか...?いえいえ、そんなことはありません!次に紹介する留学プランは、日本で普通に過ごしている高校生がアメリカの大学留学を実現するためにおすすめの方法です。

日本の高校を卒業後に、まずはアメリカの2年制大学へ進学し、その後4年制大学の3年次に編入する方法です。州立の2年制大学はコミュニティカレッジと呼ばれ、高校と4年制大学の中間の学校のような役割をしています。卒業時には準学士号を取得できます。

この方法で4年制大学を卒業する学生はとても多く、ポピュラーな進学方法として定着しています。2年制大学にいる間に英語力と成績を上げることで、高校卒業後すぐには目指せなかった名門大学に編入学できる可能性が広がるため、留学生にも人気の進学方法です。

日本の高校から2年制大学への出願方法

2年制大学の場合は4年制大学のような厳しい審査はありません。入学の条件となる英語のテストスコアも比較的低く設定してあります。出願に必要な書類をみていきましょう。

英語力を証明するテストスコア

TOEFL、TOEICをはじめとする英語試験や学校によっては英検も認められる場合もあります。そのうちのどれかのスコアを提出します。

高校の成績

高校の成績に関する足切りはありません。成績を提出すれば基本的には大丈夫です。

2年制大学への出願に必要なものの例

例:El Camino College(エルカミノカレッジ)へ入学の場合
英語力
TOEFL IBT 45/IELTS 4.5/TOEIC 620/英検2a
高校の成績
提出すればよい

2年制大学の出願時に必要な書類は主にこの2点です。4年制大学の時と比べ、かなりハードルが下げられているのがわかります。では無事に2年制大学に入学したとして、その後編入する際には何が必要になるのでしょうか。編入時の出願方法は次のようになっています。

2年制大学から4年制大学に編入する場合の出願方法

英語力/学力を証明するテストスコア

TOEFL、IELTSスコアの提出が必要な大学とそうでない大学があります。
SATも提出必要な場合とそうでない場合があります。

学校の成績

編入の場合、2年制大学での成績の提出は必須です。2年制大学の2年間分のGPAが必要で、出願時の条件として足切りのGPAスコアがある大学もあります。大学によっては高校の成績が要求されることもあるので募集要項をよく見る必要があります。

エッセイ

エッセイも必要な場合と必要でない場合がありますが、内容は基本的に1年次から4年制大学に入学するのと同じで、その人の価値観や過去の経験を問うものが一般的です。

課外活動

こちらも絶対にやらなくてはいけないということではありませんが、レベルの高い大学になればなるほど成績だけでは甲乙つけがたくなるので、課外活動でリーダシップ性や社会貢献性をアピールすることが重要になります。

面接

同様に実施する大学とそうでない大学があり、あったとしても必須ではない場合が多いです。

2年制大学から4年制大学に編入する場合の出願に必要なものの例

具体的な例で説明しましょう。
まずは、ノーベル賞受賞者も多く輩出しているアメリカトップクラスの研究大学UCLAです。

例:カリフォルニア州内の2年制大学からUniversity of California, Los Angeles(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に編入の場合
英語力
TOEFLやIELTSは不要。しかし2年制大学在籍中に
一定レベルの英語のクラスをパスする必要がある。
SAT/ACT
不要
成績
2年制大学の成績のみ(出願はGPA3.4以上)
(合格者の平均は3.7-3.8)
エッセイ
4種類のエッセイを提出
推薦状
なし
面接
なし

次に、フロリダ州にある私立大学で医療指導/研究が高く評価されているマイアミ大学の場合は、以下の通りです。

例:2年制大学からUniversity of Miami(マイアミ大学)に編入の場合
英語力
TOEFLやIELTSは不要。しかし2年制大学在籍中に
一定レベルの英語のクラスをパスする必要がある。
SAT/ACT
提出推奨
成績
高校と2年制大学両方の成績が必要
エッセイ
ひとつ必要(なぜこの大学に編入したいのかについて)
推薦状
ひとつ必要
面接
なし

このように大学によって求められる出願書類は異なってはきますが、いずれにせよ2年制大学在学中に、4年制大学に必要な学力と英語力を鍛えてから出願に臨むことができるので、高校時には手の届かなかったような4年制大学にも挑戦できるチャンスがあります。そのため、今は雲の上だと考えているような有名名門大学に合格することも決して夢ではありません。

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方法3:日本の高校→2年制/4年制大学に条件付き入学

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最後にご紹介する方法は、2年制または4年制大学に条件付きで入学する方法です。条件付き入学というのは、現時点では大学に入学できる英語力は足りないが、学力等のそのほかの条件はクリアしている場合、大学付属もしくは語学学校の英語集中プログラムで一定のレベルのクラスをクリアしたら大学に入学できるというものです。この場合TOEFLスコアの提出が不要な場合もあります。

出願方法

学校の成績

高校の成績を提出します。

エッセイ

4年制大学では入学動機などを問うエッセイを提出する場合があります。

条件付き入学で出願する場合の出願に必要なものの例

例:エルカミノカレッジ(2年制大学)に条件付き入学する場合
英語力
高校の成績を提出
入学の条件となる英語力
(英語力が条件に達していない場合)
エルカミノランゲージスクール/ECLA:レベル3を修了
ELS:レベル 109以上修了

その他にもいくつかの語学学校と提携していて、一定レベルの英語クラスを修了すると入学できるシステムになっています。

では、高校生のみなさんがアメリカの4年制大学への進学留学を目指す場合、どの方法がいいのでしょうか。今現在、TOEFLやSATに向けて特別な準備をしているわけではないというのであれば、無理なく確実な進学方法は【2】または【3】の日本の高校から2年制大学に入学し、その後4年制大学に編入する方法です。

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おすすめは方法2:日本の高校→2年制大学→4年制大学に編入

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おすすめの進学方法は、日本の高校卒業→(英語コース)→2年制大学入学→4年制大学3年次編入→4年制大学卒業という方法です。以下にその4つの理由を挙げてみます。

理由1:英語力・学力の面で、ハードルが下がる

日本の高校から4年制大学に直接入学する場合、英語力の面からどうしても目指せる大学が限られてしまいますし、仮に入学できたとしても最初はレベルの高い授業についていくのに苦労するでしょう。しかし2年制大学から始めれば、比較的易しい授業を通して英語力も段階的に上げていくことができます。

理由2:費用を抑えることができる

2年制大学の1年間の学費はおよそ100万円から150万円程度です。一方、4年制大学の学費は300万円から400万円。名門大学になれば500万円以上なんてこともあります。2年制大学で2年間過ごし、その後4年制大学の3年次に編入すれば大幅に学費を節約することができます。

理由3:精神的に余裕が持てる

2年制大学では一般教養を履修するので、専門分野を決める必要がありません。留学前にまだ学部を迷っている人は、この2年の間に自分のやりたいことについてじっくり考えることができます。留学後に方向転換ができる柔軟性は精神的に楽ではないでしょうか。

理由4:現地で情報収集ができる

2年制大学にいる間に、編入したい4年制大学についての情報収集ができます。現地で、実際にキャンパスを歩いてみて雰囲気を確かめる事ができるのは大きなメリットです。

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高校生の今からできること4つ

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アメリカの大学の種類や出願方法を説明してきましたが、高校生の皆さんが今できること、準備すべきことは何でしょう?アメリカへの大学留学をより現実のものにするために、今からできることをみていきましょう。

高校の成績を上げる

日本の大学は一発勝負。高校の成績が入試を左右するということは、推薦などでない限りめったにありません。しかしアメリカの大学では合否を決める際、高校の成績をとても重視します。したがって、アメリカの大学、特に名門校に出願したい場合は高校の成績をかなり高く保たなくてはいけません。日ごろの授業や定期テストなどに力を入れることが重要です。

英語/エッセイの勉強

出願の際、TOEFLやIELTSのスコアを求められることが多いので、そのための勉強は必須です。早く受け始めるに越したことはないので今すぐにでも勉強を始めましょう。とはいえ、いきなりTOEFLやIELTSはハードルが高いという人は、手始めに英検から始めてみるのもいいでしょう。

また、同時にエッセイ(英作文)の書き方も勉強していきましょう。出願の際、エッセイの提出をしなければいけない大学が多くあります。たとえ提出が必要ない場合でも、アメリカの大学ではエッセイを頻繁に書く機会があります。大学に入ってからもエッセイの書き方は勉強しますが、高校生のうちから少しずつでもいいので慣れておくのがおすすめ。

大学で何を学びたいか、自分の未来図を描いてみる

ハーバードのような名門大学は誰しもが憧れますよね。しかし、必ずしもランキングの高い大学が自分にとって良い大学というわけではありません。アメリカの学生は自分に合った大学を探しています。例えば、一口に「映画学」を勉強したいといっても映画の歴史を勉強・研究したいのか、それとも映画監督になるために実践的なことを身につけたいのかなどで違ってきます。ランキングに左右されず、自分が将来目指したいものとその大学で学べることが合致しているのかが重要です。大学を卒業する時どういう風になっていたいのか想像してみてください。

色々なことにチャレンジする

さまざまなことにチャレンジして自分の視野を広げたり、好きなことを探してみることをおすすめします。たとえば、夏休みや春休みを利用して1~2週間、短期で留学してみるのもいいですし、留学した先輩や大人に話を聞くだけでも多様な価値観に触れることができて刺激を受け、良い経験になります。そういった経験を通して、将来の目標が見つかる人もいるようです。

アメリカの大学に留学する方法まとめ

未来図はまだ漠然としていていいのです。前途洋々たる名門大学の学生の中にも、将来のことを悩み何がやりたいのかまだ分からないという人もいるものです。高校生の今は、さまざまな事にチャレンジしてみてください。勇気を持っていろんな扉を開けてみて自分の可能性を模索してみましょう。

そうはいっても頭の片隅で気になっている留学の準備にも取りかかっていきたいところです。でも日本とは違って多様な進学方法があるので、何が自分に最適なのか迷ってしまいそう...。そんな時にプロフェッショナルに正しい方向を示してもらえたら安心だとは思いませんか?

およそ50年の実績がある留学ジャーナルのカウンセラーには、アメリカの大学を卒業した人もたくさんいます。自らの体験をもとに高校生のあなたにはどの進路が最適なのかを一緒に考えていきます。留学に対する心の準備と進学に対する進路準備を留学ジャーナルで始めてみてはいかがですか。

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