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イギリスの大学留学体験談|ダラム大学進学までの道のりとコロナ禍の大学生活

# イギリス

# 大学留学

# 中高生

公開 : 2020.11.26

更新 : 2020.12.11

雑誌「留学ジャーナル」編集長が、イギリス・ダラム大学に留学中の大森脩平さんにお話を伺いました。部活に打ち込んでいた日本の高校生活から一転、海外の大学進学を目指すまでの道のりやイギリスの大学進学に必要なファウンデーションコースについての話から、イギリストップレベルのダラム大学での学校生活まで幅広く聞いてみました。大学留学の準備は計画的に行うことが大切です。先輩の話をヒントに、大学留学の実現へ向けて動き出しましょう。

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<当日のトークセッション動画>

<ゲストスピーカー>

Durham University/ダラム大学3年生 大森脩平さん

経歴:
2018年3月 慶応志木高校卒業
2018年9月 ダラム大学ファウンデーションコース入学
2019年9月 同大学学士課程に入学(リベラルアーツ専攻)
※現在、Combined Honours in Social Sciences(社会科学)での学位取得を目指して留学中
2021年7月 同大学卒業予定

●ダラム大学(Durham University)
1832年創立の歴史と伝統あるイギリスを代表する名門大学として知られる。オックスフォード、ケンブリッジ大学に次ぐ3番目に古い伝統を持つ大学で、カレッジ制で運営されている。ダラム大学はThe QS World University Rankings2021イギリス大学ランキングで12位にランクインしている。

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<ファシリテーター>

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雑誌「留学ジャーナル」編集長 加藤 ゆかり

イギリスの高等教育システム

――まず、イギリスの高等教育について簡単にご紹介しておきましょう。

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イギリスには約160校の大学があり、そのほとんどが国立大学です。イギリスの大学は3年間で学位を取得でき、大学入学と同時に専門分野の勉強を始められるのが大きな特徴です。日本の高校からイギリスの大学へ進学するには、大学入学準備コース(ファウンデーションコース)で1年間勉強してから入学する流れが一般的です。

ファウンデーションコースは、私立の教育機関が提供しているコースと大学付属のコースがあります。大学のレベルが高くなると、付属のファウンデーションコースの入学レベルも高くなる傾向にあります。

また、イギリスには、アメリカの2年制大学のように公立カレッジがあり、カレッジで就職に直結する知識やスキルを学んだ後に、大学に編入する方法もあります。

海外大学への進学を考え始めたのは高校3年生の夏

――大森さんは日本の大学付属の高校に通われていましたが、いつ頃から留学という選択肢を考え始めましたか?

大森:高校に入学してから、留学スタイルを問わず絶対に海外に行きたいという思いは常に持っていましたが、具体的に海外の大学進学を考え始めたのは、部活動を引退した高校3年生の夏です。進学を考え始めるには遅いスタートだったので、慌ただしい1年間でした。

――そもそも留学先にイギリスを選んだ理由はありますか?

大森:まず、留学先は英語圏に絞っていました。その中でもアメリカとイギリスの大学を比較したときに、アメリカの4年制大学は1年次にリベラルアーツ(一般教養)を履修する必要があることがわかりました。一方で、私は大学で学びたい分野(社会学、教育学、人文学)が固まっていたので、3年間しっかりと専門分野を勉強できる、イギリスの大学への進学を決めました。

ダラム大学への進学を目指し、部活動を引退してから集中的に英語を勉強

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――イギリスの名門大学である、ダラム大学を志望したポイントは何ですか?

大森:主に3つのポイントでダラム大学を選びました。

1)教授の専門分野:自分が学びたい分野の社会学と教育学に絞って、ダラム大学のウェブサイトを見たところ、教授の研究内容が分かるページがあり、自分の教授が専門としている分野に興味を持ちました。

2)自分の学びたい分野でダラム大学が高評価を得ていたイギリスの大学偏差値表を見たところ、社会学と教育学の分野でダラム大学が高い評価を得ていることが分かりました(大学の偏差値表は、大学を絞り込むための一つのヒントとして使用しました)。

3)大学のアドミッション担当の人からダラム大学を提示された:イギリスの大学オンラインフェアに参加し、自分の学びたい分野に強い大学を、大学のアドミッション担当※1の人に聞いて提示してもらった中に、ダラム大学が挙げられました。

※1 アドミッション(オフィス):大学の入学事務局や入試担当事務局を指す。学生の募集、入試の実施や入学手続きなどを行う。

――海外の大学進学を目指すとなると、英語力もしっかり必要になると思いますが、大森さんの高校時代の英語力はいかがでしたか?

大森:学校の英語の成績は良い方だったと思いますが、学んだことをアウトプットする機会があまりなかったので、英語の実践力はなかったと思います。海外経験もなく、手探りで英語の勉強をスタートしました。

――ダラム大学の入学に必要な英語力IELTS6.0~6.5のスコア獲得のために、部活の引退後からテスト対策を始めたのですか?

大森:部活動を引退してから、毎日4時間の勉強を3ヵ月間続けていました。最初にTOEFL※2を受験したのですが、スコアの低さに危機感を覚えるとともに、イギリスの大学入学に必要なのはIELTS※3のスコアであることを知りました。そこでIELTSに特化した勉強を3~4ヵ月間続けた結果、最終的にIELTS7.0のスコアを取ることができました。

※2 TOEFL:Test of English as a Foreign Languageの略。留学生が大学、大学院への入学を出願する際に、充分な英語力があるかどうかを判断するために一定基準のスコアを求められることが多い。主にアメリカ、カナダで使われている。

※3 IELTS:International English Language Testing Systemの略。イギリス・オセアニアを中心に使われている英語力テスト。大学、大学院への進学の際に主に使われる。

ファウンデーションコースでセルフマネジメント能力が身についた

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――次に、ファウンデーションコースについて伺います。1クラスの規模はどれくらいですか?

大森:科目によっても異なりますが、履修する人が少ない授業はディスカッションメインで進められました。一方で、イギリス英文学などの必修科目は履修する人が多いため、大きな講堂での講義形式でした。

――留学生の国籍はいかがでしたか?

大森:留学生の国籍は多様でした。中国人・韓国人留学生をはじめ、中東のサウジアラビアからの留学生も多かったです。

――1日に何時間程度勉強していましたか?

大森:ファウンデーションコースは高校に似ていて、翌日までの課題が出されます。その課題をこなす勉強時間は2~3時間程度でした。一言で表すと、受験勉強の延長みたいな感じです。

――大学に進学してから、ファウンデーションコースで身につけたことが役立った勉強や経験は何ですか?

大森:大学の勉強は自分との闘いだと思うので、ファウンデーションコースでセルフマネジメントやタイムマネジメント能力がものすごく身につきました。

大学付属のファウンデーションコースの良いところは、大学のアカウントをもらえる点です。大学のEメールの使い方からポータルサイトの使い方まで教えてくれました。また、ファウンデーションコースの時から大学図書館で利用できる、アカデミックジャーナルのWebサイトへのアクセス権限をもらえるため、リサーチ力のスキルも磨くことができました。

コロナ禍で対面式授業からオンライン授業へ移行

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――ヨーロッパではロックダウンになっている地域もありますが、大学の授業に変化はありますか?

大森:イングランドもロックダウン中※4なので、対面式授業からオンライン授業に移行しました。講義形式の授業は事前に教授が録画したものを視聴していますが、セミナー形式の授業は1週間に1回、オンライン上で討論しています。

※4 新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、イギリス政府は11月5日から12月2日までの4週間、2度目のロックダウン(都市封鎖)を行いましたが、12月2日以降はロックダウンが緩和されています。緩和後は、地域ごとに3つのアラートが設定され、ロンドンは3段階中2番目のHighとなります。なお、これらはイングランドを対象にしたもので、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドでは各自治政府が独自に策定した行動制限を別途、実施しています。

――オンライン授業に物足りなさを感じることはありますか?

大森:セミナーやディスカッションのクラスは、インターネットの接続が悪くなったり、生徒同士で発言を譲りあったりしているうちに時間を消費してしまうので、しっかりとディスカッションをするのが難しいです。

対面式授業のときは、授業後にコーヒーを飲みながらディスカッションの延長戦に入ることもしばしばあったので、今は深く語りあえる友人と出会う機会が少なくなり、寂しいです。

――オンライン授業の良い点はありますか?

大森:講義形式の授業を自分の好きなタイミングで見られるのは良いと思いました。教授の板書を一時停止して緻密なノートを取ったり、分からないことは何度も巻き戻して繰り返し聞いたりできるので、理解度が高まるのが良い点だと思います。

――コロナ禍で留学に対するモチベーションを失っている方にメッセージをお願いします。

大森:ロックダウン期間中は、通学時間に充てている時間を有効活用できます。友人たちも、みんな口をそろえて「ロックダウン期間中の方が勉強がはかどる!」と言っていました。

ディスカッション後のコーヒートークのような、オンラインコーヒーイベントを大学が主催してくれたので、そこから新しいコミュニティも生まれました。コロナ禍の状況を嘆くのではなく、実際に会うのと同じくらいのクオリティでコミュニティを広げることは可能なので、必ずしも悲観する必要はないと思います。

コロナ禍のイギリスの状況は >>【随時更新|新型コロナウイルス】イギリス留学の最新情報

留学を真剣に考えているのなら、計画的に準備をすることが大切

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――1年間で学費はいくらかかりますか?また、資金面で留学をあきらめる人もいると思いますが、大森さんは奨学金を利用していますか?

大森:1年間で£18,000(約250万円)かかります。学費を工面してくれている両親には感謝しています。

私は海外の大学進学を高校3年生の夏に決めたので、ほぼすべての奨学金の募集締め切りが過ぎていました。留学を真剣に考えているのなら、1年前くらいから計画的に準備を進めておくと、資金面でも余裕を持って準備ができると思います。

――高校時代にしておけばよかったこと、反対に高校時代に心がけていたことはありますか?

大森:奨学金を申請するうえで高校時代の成績は重要です。私は、苦手な数学の試験で見切りをつけていたことで、平均点あたりで甘えていた部分がありました。もう少し踏ん張っていれば奨学金も得ることができたと思っています。

また、留学は情報戦なので、高校入学後から留学ジャーナルをはじめ、留学エージェントを利用して大学進学までの道のりを頭に入れておくと良いと思います。

自分から動けば動くほど視野が広がる

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――留学を通して身についたことや、自分の強みは何ですか?

大森:留学を通して身についたことは3つあります。

1)語学力:膨大なリーディング量と膨大なアウトプットを通して、語学力は間違いなく身につけることができました。

2)論理的に話す力:大学のセミナーや課されたエッセイを通して、自分の考えを論理的に主張する訓練をたくさん積んできました。日本に一時帰国したときに高校時代のバレーボール部のチームメイトから、理路整然と話すようになったね、と言われました。

3)マネジメント能力:体調管理から自分ができる勉強量の管理まで、冷静にマネジメントできるようになったと思います。

――忙しい生活の中で留学生活が楽しい、と感じる時は何ですか?

大森:毎日が楽しいです。アカデミックな環境で勉強することがそもそもの目的だったので、思う存分勉強できるイギリスの大学に在籍していること自体が恵まれているなと感じています。特に、教授から自分の考えを褒められたり、面白い視点だと言われた時が一番うれしいです。

イギリスは、さまざまな国のバックグラウンドを持った人たちがさまざまな視点から物事を見ているので、自分の視野が広がる瞬間がたくさんあります。

――最後に、皆さんの背中を押すメッセージをお願いします!

大森:コロナ禍でも自分から友人に働きかけたり、友人を呼んで夕食を食べながらディスカッションできる環境はあるので、自分から動けば動くほど、視野が広がります!ぜひ、新しいことをする冒険心を持って留学して欲しいと思います!

まとめ

ダラム大学に留学中の大森脩平さんのトークセッションをご覧いただきました。

コロナ禍で留学の予定を立てづらい状況ですが、大学留学を検討しているのであれば、今から準備をしたとして留学できるのは早くても来年秋頃でしょう。留学できる状況になった時に、あの時準備をしておけば良かったと後悔しないためにも、まずは来年、2021年秋入学を目指して準備を進めるのが良いでしょう。

とはいえ、どこの大学で、何を学ぶか、海外の大学で自分はやっていけるのかなど、疑問や不安に思うことがあるでしょう。コロナ禍の現状ではなおさらです。

大森さんも、「留学は情報戦だ」と振り返っていました。大学進学までの道のりを把握することは留学実現の第一歩です。まずは冷静に判断できるように、正確で最新の情報を集めることが大切です。

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