コミュニティカレッジとは？特徴や費用、入学基準から学べるコースまで

コミュニティカレッジとは？

アメリカのコミュニティカレッジ（2年制大学）特徴と進学モデル

コミュニティカレッジとは、公立の2年制大学のことを指しており、アメリカやカナダに多くみられます。

はじめからアメリカの4年制大学への入学はハードルが高く、費用の負担も大きいため、コミュニティカレッジで2年学び、英語力を上げてから4年制大学に編入するというのが留学生の主流となっています。

アメリカの多くのコミュニティカレッジでは、4年制大学への編入を前提としたカリキュラムが組まれていて、卒業後は全米のどの州の4年制大学への編入もほぼ可能となっています。同じ州内にある4年制大学への編入は、コミュニティカレッジで取得した単位をほとんど無駄にすることなく大変スムーズです。

＜アメリカ進学モデル図＞

コミュニティカレッジは3年次に編入できるため、将来やりたいことがはっきりと決まっていないけど海外進学したいという人には特におすすめ。コミュニティカレッジで学びながら自分が興味のある分野・専攻をみつけ、それに特化した大学に3年次から編入できることはコミュニティカレッジの最大の利点といえます。

進学方法の違いによる学費の違い

編入制度を利用すれば、授業料が4年制大学に比べて安いコミュニティカレッジで最初の2年間を過ごせるため、最初から4年制大学へ入学するよりも留学費用を安く抑えることができます。（下記の図参照）

また、コミュニティカレッジで頑張って良い成績を収めると、編入先の大学から奨学金を受けられたり、さまざまな特権を受けることができるHonors Programsに入れることも。

※US$＝109円で計算。
※コミュニティカレッジをカリフォルニア州内の公立2年制大学に、4年制大学をカリフォルニア大学ロサンゼルス校に通った場合。
＞＞アメリカの大学留学についての学費の詳細はこちら

入学基準や必要な英語力は？

アメリカの名門校の場合、高い英語力、高校入学以降の成績（GPA）、推薦状やエッセイなどの条件を求められますが、コミュニティカレッジは基本的に一定の英語力があれば成績の条件に満たないことなどもなく入学できます。

その主な理由は2つあり、一つは職業専門学校という役割も担っていること。もう一つは、Open Admission（全入制）制度を取り入れていることです。この制度は、出願すれば原則として100％合格し入学することができるというもの。アメリカ全土でこの制度を採用しているコミュニティカレッジは全体の約98%に及びます。

コミュニティカレッジの基本的な入学時期や英語力の目安は下記のとおりです。

コミュニティカレッジの入学時期と英語力の目安
開始月	【2学期制】8月・1月／【4学期制】9月・1月・4月・6月
英語力の目安	TOEIFL iBT45以上／IELTS5.0以上／英検2級以上
学力の目安	GPA2.0以上
学歴	高校卒業以上

コミュニティカレッジで学べるコース：Highline College編

コミュニティカレッジで学べるコースは、大きく分けて「編入コース」と「職業訓練コース」があります。前述でも記載したように編入コースでは卒業後、4年制大学に進学が可能です。

アメリカにあるHighline Collegeでは、上記の他にも1年以内の留学に対応した短期留学コースもあり、休学留学をしたいという方にもおすすめです。

それでは、コミュニティカレッジで学べるコースについてHighline Collegeを例に見てみましょう。

編入コース

4年制大学への編入を目指すコース。2年間コミュニティカレッジで幅広く一般教養を学びます。アメリカやカナダでは2年間の学部課程を修了すると準学士号の取得が可能。

＜Highline Collegeの場合＞
専攻できる科目はコンピューターサイエンス、観光学、工学、国際ビジネス、コミュニケーション、メディア・グラフィックデザインなど、多種多様な分野を学ぶことが可能。

個別で進路相談のアドバイスも受けられるため、自分に最適な編入プランを立てることができます。卒業後は、文系準学士号（AA）もしくは、理系準学士号（AS）を取得できます。

職業訓練コース

職業に直結する専門技術を学ぶコース。日本でいう専門学校的な位置づけで、仕事に直結する技術を学べる場として日本の高校を卒業したばかりの人や社会人にもおすすめ。

＜Highline Collegeの場合＞
50以上の技術専門プログラムがあり、準学士号（AAS）または学士号（BAS）を取得できます。学生は、1学年を終えた後にCPT（カリキュラム実習）の申請が可能で、認可されると有給のインターンシップを行うことができます。

特に、旅行学を専攻している学生はシアトル空港や、現地の旅行代理店などでのインターンシップに参加できるため、航空業やサービス業を目指す学生からは非常に人気が高い専攻です。

短期・休学コース

日本の大学に在籍中でも海外の大学生活を体験したいという人にぴったりなコース。3ヵ月～1年以内で英語を学びながら、興味のある専攻を選択することができます。最近では、留学先で取得した単位を在籍中の単位として認める制度（認定留学）を設けている大学も増えてきています。

＜Highline Collegeの場合＞
入学時期が年に4回あるため、留学スケジュールを組みやすく、入学時の英語レベルがTOEIC500点～と、英語があまり得意でないという人でも入学しやすいコース。さらに、Highline Collegeでは2学期目から無償のインターンシップも体験でき、短期間でも英語力が伸びるだけでなく、充実したキャンパスライフを経験することができます。

▼短期プログラム生でも参加できるインターンシップ例

【ローカルビジネスのアシスト】
・ローカルビジネスの成長や発展の戦略会議に参加
・データベースの管理
・ウェブサイトのアップデート管理
・会社への書類作成...など

【旅行代理店】
・お客様の予約管理システムへのアクセス
・オンラインでの航空券や宿泊施設の料金調査
・個人旅行パッケージの取りまとめ
・取引先へのコンタクト
・お客様のお出迎え
・プロモーション用のチラシなどの作成や管理...など

【シアトル空港】
・空港での2か国語の対応サービスの提供
・ターミナル内の移動の案内
・空港内でのサービスや施設の利用案内...など

※インターンシップの内容は時期や空き状況により変動します。

コミュニティカレッジおすすめ校「Highline College」ってどんな学校？

少人数制のクラスや個別の進路サポートで個々に最適な指導を受けられる

アメリカ・ワシントン州シアトル近郊に位置するコミュニティカレッジ（2年制大学）の「Highline College（ハイライン カレッジ）」。多様性に恵まれた公立教育機関です。

チューター制やカウンセリングセンターなど、きめ細かい指導が行われ、留学生でも安心して学べる環境が整えられています。留学生用の奨学金制度もあり、1学期修了後から応募が可能となっています。

また、サイバーセキュリティーや教育、貿易、科学捜査といった現代社会の問題に取り組む分野における7つの専攻で学士課程を提供。Highline Collegeに留学した卒業生のなかには、UCLAやワシントン大学などの名門校に進学した学生が多くいます。

概要

大学の種類	コミュニティカレッジ（2年制大学）
創立	1961年
総学生数(2018-19)	約10,886名
留学生数(2018-19)	約503名（日本人学生は全体の1%）
学期制	4期制
滞在の種類	学校寮、ホームステイ

入学条件

英語力の目安	TOEFL iBT54、IELTS5.5、英検2A級以上
入学願書締切	2月、5月、8月、11月
成績の目安	-
入学時の英語制度	条件付き入学制度あり
集中英語コース	あり

費用（年間目安）

年間授業料と設備費	US$10,700
その他生活費	US$9,300
合計1年間在学必要費用	US$20,000

主な編入先

Highline College卒業後は、海外の名門大学に編入した学生も多く見られます。下記は、これまで輩出した学生の編入先です。

• ボストン大学
• コロンビア大学
• コーネル大学
• ジョージア工科大学
• マサチューセッツ工科大学
• 立命館アジア太平洋大学
• シアトル大学
• カリフォルニア大学バークレー校
• カリフォルニア大学アーバイン校
• ネバダ大学ラスベガス校
• ワシントン大学
• ワシントン州立大学
...など

ロケーション

キャンパスはワシントン州デモインにあるシアトル、ワシントン地区でピュージェット湾とオリンピック山脈に囲まれ丘の上に位置。入り江に見えるヨットハーバーの眺めは絶景です。

シアトル中心地には車で約20分、シアトル国際空港には約10分ほどで行くことができる立地の良さも魅力。学校周辺では、スキーやキャンプ、ウォータースポーツなどのアウトドアアクティビティも楽しめます。

2400 S 240th St, Des Moines, WA 98198

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