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パース留学体験談(1)日本の高校卒業後に留学、学士課程を修了

# オーストラリア

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公開 : 2023.12.18

西オーストラリア州パースでなりたい自分を見つけ、目指してきた「留学ストーリー」をご紹介します。パースでの学生生活を経て日本企業に就職、現在は駐在員として再びパースで暮らしている仲間一さん。留学生活や将来の展望について語ってもらいました。

体験者のプロフィール

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仲間 一さん
INPEX オフテイクコーディネーター、プロセスエンジニア

プロフィール

総合エネルギー開発企業INPEXのパース事務所に勤務。液化天然ガス(LNG)などエネルギー資源の生産量最適化、オーストラリアと日本間の配船、プラントと呼ばれる生産設備の運転管理および改善などの業務に当たっている。

仲間さんの歩み

2010年 沖縄県の高校を卒業
2013年 海外大学への進学を決める
オーストラリアに出発。Curtin English(カーティンイングリッシュ)の英語コースに入る
2014年 Canning College(キャニングカレッジ)に入学。ファウンデーションプログラムを受講
2015年 The University of Western Australia(UWA、西オーストラリア大学)に入学。理学士コースで化学を専攻
2017年 日本に一時帰国し、INPEXで2ヵ月間のインターンシップに従事
2018年 UWAの理学士コースを修了
2019年 INPEXに生産エンジニアとして入社
2023年 同社パース事務所での勤務スタート

パースで自分と向き合い選んだ化学専攻への道

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高校を卒業した時点では自分が海外に行くことも、英語を毎日しゃべるようになることも全く想像していませんでした。留学という選択肢ができたのは、日本で進路が決まらず行き詰まっていた頃です。父の知人で、パースにあるカーティン大学の修士課程を卒業された方に「パースはとてもいい所だよ。心機一転、海外留学にシフトしてもいいんじゃない?」とアドバイスされたことがきっかけでした。アメリカでもカナダでもない、「オーストラリア留学」になぜかとてもワクワクしたんですよ。留学しようと決めた2ヵ月後にはパースにいました。

まず通ったのはカーティン大学付属の語学学校、カーティンイングリッシュです。私の所感ですが2013年当時は今よりもパースの街全体に日本人が少なく、学校にも私以外に1~2人いる程度でした。英語を話さないと生きていけないような環境だったので、英語の上達を目指すにはとても良かったと思います。

また、学校に通う傍ら、将来像を考え直すように。日本で描いていたビジョンを一度真っさらに戻すと、高校の化学の授業、特に実験がすごく楽しかったことを思い出し「大学でもっと化学を勉強してみたい」という意欲が湧いてきました。

大学進学のために次に通ったのがキャニングカレッジです。この学校を選んだ理由は、西オーストラリア州だけではなくオーストラリア全土の大学につながるファウンデーションコース※を持っているからです。選べる道は多い方がいいと思いました。学校では化学、数学、物理学の基礎を勉強したのですが、出身高校より実験の回数が多い気がしてうれしかったです。教えてもらえた各分野の用語や公式に関する英語表現もとてもためになりました。

キャニングカレッジ卒業後、名門といわれるUWAに入学。化学専攻には留学生が1割程度しかおらず、さらに非英語圏から来ているのは私だけでした。授業に付いていくのは大変で、学期中はアルバイトがある日を除き夜まで図書館で勉強する日々。実験も多くて、週1~2日は朝から晩までラボにこもるような時期もありました。正直、こんなにつらいのかと(笑)。ただ授業期間にがっつり勉強する分、11月~翌2月の夏期休暇期間は好きなことに費やすことができ、メリハリのある生活を送れました。

※ファウンデーションコース
大学進学の準備をするためのコースのことで、専攻分野の基礎知識や大学での勉強に必要なアカデミックスキルを学べます。オーストラリアの大学は1年次から各分野の専門的な授業を行うため、日本の高校を卒業した人はこのファウンデーションコースを経て大学に入るのが一般的です。

酸いも甘いも全て自己成長のステップに

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大学時代、学外でもさまざまな体験をし、特に印象に残っている出来事が四つあります。一つ目はシェアハウスのオーナーを約2年務めたことです。パースでは何軒かのシェアハウスに滞在したのですが、私は運がなくて。オーナーに保証金と家賃を持ち逃げされたり、同居人が夜中にパーティーを開いたり。行き着いたのがオーストラリア人がオーナーを務め、その部下にあたる日本人駐在員が暮らす家でした。

約1年後、駐在員の方が日本に戻ることになった際、オーナーに「この子なら家を任せて大丈夫だから」と進言してくださり、私は一軒家を引き継げることになったんです。それからは過去の実体験を教訓にしながら、いろいろな国籍の方と契約を結び家を管理しました。入居者とのコミュニケーションや交渉ってすごく大変だなと思いましたよ。人によって異なる要望やクレームに対して、受け入れるか断るかを判断しなければいけませんし。

次に印象的だったのは、シンガポールにある南洋理工大学(NTU)のサマープログラムに参加したことです。NTUはUWAの協定校の1校で、交換留学制度を利用すればNTUの授業料が免除されました。サマープログラムには、アメリカやヨーロッパなどさまざまな国・地域から学部・学科関係なく学生が集まっていて刺激的でした。UWAでは化学専攻の人としか話していなかったので。特に彼らのキャリアパスを聞くのが楽しかったです。

三つ目は日本語学校での教師アルバイトです。その学校で働く知り合いに紹介されて始めました。私は現地生まれの小学1年生のクラスを担当したのですが、どの単語を使ってどう説明すれば伝わるのか、頭を悩ませるばかりでした。でも自ら考え実行していく姿勢が身に付いたと思います。また仕事に責任を持ち質を高めていくために、自己研さんは不可欠だと考えるようになりました。

広範囲の知識や技術を持てる人材を目指して

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そして四つ目の印象深い体験はINPEXでのインターンシップです。先ほども触れたように大学の夏休みは約3ヵ月間もあります。この時間を使って卒業後の進路を考えつつ将来に生かせることをしようと、大学2年生の時にインターンをすることにしました。「パースにある日本企業」「理系人材や技術職が活躍できそう」「化学が関係する」という条件で会社を探し、あてはまったのがINPEXだったんです。

当時、INPEXは長期就労型のインターン生を募集していなかったので、人事担当宛てにメールで直談判。すると面接の機会をもらうことができ、インターンが実現しました。製品開発のための文献調査に携わった他、就業時間外も含めたくさんの人にお話を聞けましたし、吸収力と行動力を評価してもらえて自信になりました。

大学卒業後、パースに残る道もある中、帰国し日本企業に就職することを決めた理由は幅広い経験ができるからです。オーストラリアで就職しようと思うと、自分が大学で学んだ分野に関連する業種・職種に就きスペシャリストを目指すのが一般的です。しかし私は化学以外の分野の仕事もしてみたかった。だからそのチャンスが多そうな日本の会社に入りたいと思いました。

インターン先だったINPEXを志望した理由は、社員がキャリアパスを能動的&柔軟に考えられる環境があること、大学時代の研究に関係するプロジェクトがあること、世界各国に展開しグローバル人材育成の実績があることに魅力を感じたからです。実際、今はパース駐在となり、事務職と技術職の両方を経験できています。

今後は出身地・沖縄に何かしらの形で貢献したいです。まずは「沖縄からでも海外を目指せる、チャレンジできる」と伝えていきたいですね。

留学生&社会人にとってのパースの魅力

さまざまなバックグラウンドの人がいる

考え方や価値観が違っていても対立せず、受け入れようとする姿勢を持ってる人が多いです。

スローライフを送れる

都会の忙しなさや混雑がなくゆったりとしています。ただメリハリもしっかり付いています。

子育てしやすい

本の読み聞かせなど、子ども向けの無料プレーグループやアクティビティが豊富です。



以下の記事では、オーストラリア・パースの特徴や魅力、パース留学のメリットについて詳しくご紹介しています。
パース留学を徹底解説!メリット・デメリットや費用は?

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お問い合わせ

この記事では、高校卒業後に留学を決め、語学学校やカレッジを経てThe University of Western Australiaの理学士コースに入学、化学を専攻をし、パースにある日本企業でインターンシップ、就職をした方の体験談をご紹介しました。

オーストラリア・パースへの留学についてもっと詳しく知りたいという方は、お気軽に留学ジャーナルへお問い合わせください。経験豊かな留学ジャーナルのカウンセラーが一人ひとりのニーズに寄り添い、あなたにぴったりの留学をご提案します。

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EDITOR

雑誌『留学ジャーナル』編集部

本稿は『留学ジャーナル 2023年11月号』の記事を抜粋・再編集したものです。 雑誌『留学ジャーナル』は、1983年の創刊以来、留学情報誌として強い信頼と人気を得ている専門誌。出版元である(株)留学ジャーナルは創業以来、20万人近い留学生を送り出してきました。そんな留学会社だからこそ知っている質の高い情報やトレンドを、毎号さまざまな角度からクローズアップして発信し続けています。

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