
社会人の留学は、休暇を利用して行く短期留学から、仕事を辞めて行く長期留学まで、目的や予算、期間などの条件にあわせて、さまざまな留学スタイルが実現可能です。
いずれの場合も限られた時間とお金を投資していく留学を失敗したくないと誰しもが思うことでしょう。ここでは、社会人の留学で必要な準備と、留学を成功させるためにおさえておくべきポイントをまとめてご紹介します。
社会人留学のご相談は
情報収集・留学先選び、留学プログラムへの申込
留学してみようと思い立ったら、希望に合う留学先やプログラムがあるかを探してみましょう。インターネットにはたくさんの留学情報や学校情報が掲載していますが、どの学校・プログラムが自分に適しているのかを判断するのが難しいという場合は、留学エージェント会社を利用するのがおすすめです。
留学エージェント会社では、無料の留学相談や留学について詳しく知れるイベント・セミナーを開催しています。留学相談では、留学のプロの視点であなたに合った学校・プログラムを提案してくれます。
エージェント会社を通して申込むと留学費用は少し高めになりますが、学校への申込手続きや滞在手配、ビザ申請などを代行してくれるため、忙しい社会人の方や、留学が初めてという方には安心です。
留学エージェント会社も複数あるため、何社か相談してみて、どのエージェント会社にするか比較・検討してみると良いでしょう。
全国各地オンラインでも相談可能!
職場に報告|休暇申請・休職・退職手続き
留学の間は職場を離れることになるわけですから、社会人としてのマナーは守りたいところです。短期留学か長期留学かによっても職場への対応は異なってくるため、自分に当てはまる方を確認しておきましょう。
短期留学の場合(休暇取得)
短期留学で何日か休むことになる場合は、早めにその旨を伝えて会社から快諾を得ることができるように心がけましょう。留学する時期を選ぶ際は、会社の繁忙期でない時期を選んだり、その期間に人手が足りているかを確認して決めると良いでしょう。
帰国後は、不在中に迷惑をかけたかもしれない同僚、後輩、上司にちょっとしたお土産と一緒に御礼をすることもお忘れなく。
長期留学の場合(休職・退職手続き)
長期留学の場合、退職せざるを得ない人がほとんどだと思います。稀ではありますが、会社によっては休職扱いにしてもらえる場合もあるため、一度上司に相談してみるのが良いでしょう。
また、退職せざるを得ない時でも円満退職が理想です。大学院留学をする場合には進学先の学校が職場の上司にエッセイを求めることもありますし、インターン先に前職の上司の推薦状があると有利に働くこともあります。
「どうせ辞めちゃうから」と職場の状況を考慮せず自分の都合だけで辞めてしまわずに、円満に退職できるように努めてみましょう。最後まで責任をもって働くあなたの姿はきっと誰かの目に止まっているはずです。
渡航のための準備・手続き(出発3ヵ月前~1ヵ月前)
渡航日の3ヵ月前~1ヵ月前までにしておくべき準備・手続きについてご紹介します。
ビザ申請
留学先や留学の種類によって必要なビザは異なります。比較的短い留学期間の場合は、学生ビザがなくても渡航できる場合もあります。自分の留学プランに適したビザを確認し、申請しましょう。各国のビザ情報は以下の記事をご参照ください。
パスポート申請
パスポートを所持していない人は、取得手続きが必要になります。すでにパスポートが手元にある人は、残存有効期間を確認しましょう。残存有効期間が1年未満の場合は新しいパスポートへの切り替えが可能です。
パスポートの更新はオンラインで申請が可能ですが、新規作成の場合は、各都道県の申請窓口に出向く必要があります(一部地域を除く)。渡航予定日の1ヵ月前までには申請しておきましょう。
※2025年3月24日の受理分から「2025年旅券」に変更が予定されています。また、全都道府県でパスポートの新規申請もオンラインでの申請が可能になります。
>参照:外務省Webサイト「旅券(パスポート)の変更について」
航空券の予約、購入
安い座席ほど早い時期に埋まってしまうため、留学先が決まったら早めに航空券の料金をチェックしておきましょう。さまざまな航空会社や経由地を見比べながら、出発の3ヵ月ほど前までに手配するのが理想的です。また、夏休みなどのピークシーズンは込み合うため、それよりも少し早めに座席を予約しておくと良いでしょう。
LCC(格安航空会社)と従来の航空会社の違い
LCCは従来の航空会社よりも運賃が安いのがメリット。しかし、便が遅延や欠航した場合、他社便への振り替えや返金などの対応は基本ないため、LCCを検討するなら細部を確認した上で決断を。
海外留学保険加入
留学中にケガや病気、盗難などのトラブルに遭遇した際のために、海外留学保険に加入しておきましょう。クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合、補償が少額だったり適用ケースが限られていることもあるため、補償内容をしっかり確認しておきましょう。
語学力チェック&語学学習
留学の目的が語学力の向上という場合は、現在の実力を知るために語学試験を受けておくと良いです。「あと〇点伸ばしたい」などの具体的な目標設定につなげられるほか、転職活動の際に「スコアをこのくらいアップさせることに成功した」と留学の成果をアピールできます。
また、語学習得のために留学するとはいえ、基礎的なボキャブラリーと文法は留学前に身に付けておくに越したことはありません。自己紹介や趣味・特技、留学先を選んだ理由、日本のことについてなどを英語で話せるように練習しておくと、ホストファミリーへの挨拶や学校でも大いに役立つはずです。
その他の準備(出発1ヵ月前~直前)
出発1ヵ月前~直前までの準備は以下になります。
現金の準備・各種カードの申込
到着時には2~3万円分の現地通貨を現金で所持しておくと安心です。また、留学先では現金以外にもクレジットカードやデビットカードなど、複数の手段でお金を管理するのが一般的です。海外は日本よりもキャッシュレス化が進んでいるため、クレジットカードも複数持っておくと安心です。
通信アイテムの用意
留学中もネット検索や地図アプリの利用、家族や友達との連絡などでインターネットは必要不可欠。海外でインターネットを利用するための手段は多岐にわたり、サービスや料金もさまざま。自分の留学スタイルに最適なものがどれかじっくり調べて決めましょう。
現地情報収集
留学先の治安や状況、医療に関する情報、国民性や習慣、現地の法律などの情報収集は大切です。日本では問題ない行為が現地ではNGとされることも多々あるため、外務省の海外安全ホームページやガイドブックなどで情報を確認しておきましょう。
公的手続き・在留届の提出
会社を退職して長期間留学する場合は、役所で以下の手続きをする必要があります。
- ・国民健康保険への切り替え
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会社で入っていた保険から国民健康保険に切り替えます。保険料は月単位で支払いが発生しますが、海外転出届を提出すると国民健康保険の資格は喪失され、保険料を払う必要がなくなります。
- ・年金の手続き
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厚生年金から国民年金に切り替えます。海外転出届を出しても任意で継続が可能。
- ・失業保険の手続き
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実際に給付されるのは手続きを行ってから1か月後。給付には条件がある。
- ・海外転出届の提出
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1年以上留学する場合は、海外転出届を提出します。海外転出届を出さない場合、住民票が残ったままとなり、住民税、国民年金、国民健康保険を支払う義務が生じてしまうため、忘れずに提出しましょう。1年未満の留学の場合は提出の必要はありません。
上記の他に、海外に住所を定めて3ヵ月以上滞在する場合は、現地の日本国大使館・領事館に在留届を出す義務があります。これにより、緊急時に大使館・領事館から連絡やサポートを受けることができます。
>留学が決まったら「オンライン在留届」「たびレジ」の登録を
社会人留学を失敗させないためのポイント

留学という決断をしたからには、何かしら得て帰りたいと思うのは誰しもが思うところ。帰国して何年経っても「あの時いってよかった」と実感できる留学にするためのポイントをご紹介します。
(留学前)留学の目的を明確化する
まずは何のために留学するのか、目的をはっきりさせましょう。「TOEICスコア800を目指す」、「海外で働く体験をする」、「専門スキルを身に付ける」など目標があれば留学プランも絞り込みやすくなります。
長期留学は、英語力によってプランが左右されます。たとえば、専門的な知識やスキルを身につけることが目的で、語学学校の後に専門学校、大学、大学院への留学を検討している方は、安易に退職せず、まずは自分の今の英語力を知ることが大切です。
もちろん、短期間で思い切り楽しむと決めて、その先の目的を探す留学でも良いです。今の自分にできること、できるようになりたいことを知ることから始めてみましょう。
(留学前)現地の求人情報もチェックしておく
ワーキングホリデー以外に、オーストラリアやイギリスなど学生ビザでも一定の条件を満たせばアルバイトできる国もあります。現地で働こうと考えているなら、渡航先の求人情報もチェックしておきましょう。どんな職種があって、どんなスキルが必要なのか、どの程度語学力を上げておくと応募できるのかなどが分かり、留学前の語学力アップのモチベーションにもつながります。
(留学中)留学中は+αの負荷をかける
留学先での生活に慣れてくると、当初の目的を忘れて学校に通う事自体が目的化してしまうことも。受け身の姿勢になってしまわないように、学校の授業では積極的に質問する、別の表現を聞く・使ってみる、学校外でも交流するなど、自分に少し負荷を課してみましょう。
また、クラスが簡単だと感じてきたら、学校スタッフに相談して上のレベルに変更してもらうなどの相談も時にはしてみるのが大切です。
(留学中)志望職種のフィールドワークをしてみる
留学中に志望業種のフィールドワークをしてみるのもおすすめです。例えば、旅行業界なら観光地、ツアーを現地でリサーチしたり、働いている人にインタビューしてみたりして自分なりの視点で分析してみたり。業界研究にもなり、帰国後の転職活動にも役立ちます。
(留学中)現地でしかできないことにチャレンジ
留学先では、国籍もバックグラウンドも異なる人たちとたくさん出会います。日本ではなかなか知り合う機会がないからこそ、積極的に相手を知る努力は必要です。
アルバイトやインターンシップ、ボランティアやサークル活動など、現地でしかできないことにはどんどん飛び込んでみましょう。転職活動の際、ただ留学したというだけでは、アピールにはなりません。面接では、留学で何を得たか、どう変わったのかを重視されます。
帰国後の転職活動に活かすために、また、「やっておけばよかった」と後悔することがないように、興味を持ったものにはチャレンジしてみましょう。
留学のプランニングや各種手配は留学ジャーナルにお任せ!
社会人留学を失敗しないために、職場での行いや英語学習の取り組みなどご自身でできることはいくつかあります。ですが昨今は情報が溢れすぎていて、留学プランにしても、英語の学習方法にしても、一体どれが良いのか自分には何がフィットするのかわからなくなることもしばしば。さらに長期留学に欠かせないプランニングなど、一人では途方に暮れてしまうかもしれません。
しかしそこで立ち止まるのは社会人には時間のロスです。そういう時のために留学ジャーナルのカウンセラーがいます。無理だと思っている留学プランも自分では気付かなかった方法で可能になる、そんなこともあるかもしれません。20万人以上を海外に出した豊富な経験を生かして、留学前から帰国後までトータルであなたをしっかりと見守ります。
留学カウンセリングセンターでは留学から帰国した人達の体験談も閲覧できます。あなたと同じような状況から留学にチャレンジした先輩達に会いに来てみませんか。
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