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【プロが解説】留学経験者はなぜ就職活動に強いのか? コロナ禍での大学生の留学とは

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公開 : 2020.11.02

更新 : 2022.01.21

大学生の就活のサポートを長年続けていて気付くことがあります。それは留学経験者が就活に強いということ。

これはよくいわれる「英語力があるから」、「留学経験者はグローバル人材として採用時有利になるから」ということだけではありません。

確かに英語力があることや、留学経験者の異文化に飛び込んでいく「タフさ」「チャレンジ精神」を評価してくれる企業が多いのは事実です。

ですがそういった「企業の採用目線」での理由だけでなく、実は留学経験者だからこその就活に強い理由があるのです。

そう教えてくれたのは留学ジャーナルのキャリアカウンセラー。そして、キャリアサポートを利用した大学生のエピソードを教えてくれました。

就活は楽しい!いろんな企業の人の話を聞くのが興味深くて面白い

以前ある就活中の大学生にこう言われたことがあります。「就活楽しいですよ!いろんな企業の方のお話聞けますから。自分の勉強にもなります」

時期は4月下旬。就活生は連日の企業説明会の参加やエントリーシートの提出締め切りに追われ、疲れが蓄積される時期です。留学を終えて就活中にキャリアカウンセリングに来る学生は疲れが溜まっていることが多く、彼のようにニコニコと「楽しいです!」と笑顔で相談に来る大学生にはお目にかかったことがありませんでした。

その彼に、周りが内定をとれるかどうかのプレッシャーで焦りを感じている中で、どうしてそんなふうに就活を楽しむことができるのかを聞いてみました。するとこんな答えが返ってきました。

「自分は留学してやりたいことがみつかった。やりたいことの軸がはっきりしている。だから、興味のない企業に応募することもない。ほかの学生のように、エントリーシートに何を書けばよいかと迷うことがない。

それに、留学中いろんな生き方をしている人に出会って価値観が留学前と大きく変わった。日本は大学を卒業したら就職して、安定した企業で長く働くことが幸せと思われている。でも海外では必ずしもそうではない。

いろんな生き方があることを知って、就職がすべてはないと思えるようになった。もちろんやりたいことができる企業に入りたいけれど、選択肢は一つではないと思っているから、むしろいろんな企業の人の話を聞くのが興味深くて面白いと思える」

彼は在学中、1年間大学を休学し、ニュージーランドにワーキングホリデーで留学をしていました。ニュージーランドでの経験が、自分の価値観を大きく変えてくれたといいます。

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「こうあるべき」という型にとらわれず、自分の生き方を自分で自由に選んでいい

確かに日本では、「いい学校をでて、安定した大手企業に入り、働き、結婚して家庭を持つのが幸せ」というようなある程度型にはまった生き方を良しとする空気があります。

大学受験がおわったら、次は就活。大学受験では偏差値の高い大学に入ることがゴールで、就活は大手上場企業に就職できることが人生の「勝ち組」、と思っている人もまだまだ多いかもしれません。

しかし、彼は一度日本の外に出て、日本では出会ったことのないようないろいろな生き方をしている人に出会い、考えが大きく変わりました。

卒業後も就職をしないで世界を旅しているヨーロッパの学生、卒業後はITベンチャーを立ち上げようと準備しているアジアの留学生、一度就職した後、会社を辞めて大学院に入り直し勉強しているシングルマザーの留学生...。

留学先で自由に自分の生き方を選んでいる人との出会いから、人生いろんな生き方があっていいんだ、と思えるようになったのです。

「こうあるべき」という型にとらわれず、自分の生き方を自分で自由に選んでいいんだと思えるようになったことで、とても気持ちが軽くなったということでした。

留学をすると、日本では驚くような生き方や人生を歩んでいる人にもたくさん出会います。そうした出会いを通して、そして周りからも将来どうなりたいのか?と自分の夢やキャリアビジョンを聞かれることが増える中で、改めて自分が何をしたいかを考え直し、どんな生き方をしたいかがクリアになっていくことが多いのです。

就職活動はいわば、自分が今後どういう生き方をしたいか、何をしたいかを突き詰めていく作業でもあります。留学を経験した大学生は、就活に入る前に何をしたいかを自分自身で深く考える機会を得ることで、「世間の常識」や型にとらわれないまっさらな状態で、自分が本当にやりたいことをみつけることができるのかもしれません。

自分がどのように生きたいかがみつかった状態で就職活動に臨めること。これは実は留学で得られる英語力やコミュニケーション力に負けないぐらい、留学だからこそ得られる大切なことです。

コロナ禍で、大学生ができる留学とは

では大学生は、いつ、どのような留学をすれば良いのでしょうか?

大学生の留学は大きく分けて2つのタイプに分かれます。

(1)夏休みや春休みなど大学の長期休暇を利用した短期留学
(2)大学の交換留学や認定留学を利用、あるいは大学を休学しての1年以内の留学

現在は、コロナ禍で1ヵ月以内の短期留学をする大学生は少ないですが、その分、日本にいながらオンラインで、異文化体験や英語でのコミュニケーション力を身に付けることができるプログラムがあります。

オンラインですので、渡航費や滞在費がかからない分、費用も実際に留学をするよりは抑えられます。費用がネックで留学をあきらめていた大学生には、逆に朗報です。

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海外の語学学校が提供しているオンライン留学のメリットは次の4点。

  1. 1.英語を教える資格をもった先生が授業を担当
  2. 2.自分の英語のレベルにあった授業を受けられる
  3. 3.クラスメートが多国籍
  4. 4.月~金まで毎日、同じ先生の授業を同じクラスメートと受けられる

多国籍のクラスメートとのコミュニケーションはもちろん英語のみ。クラスメートが日本人だけだと説明を省けることが、クラスメートが多国籍だとそういうわけにはいきません。

たとえば、「職業観」をテーマにグループでディスカッションする場合、日本人同士だと、前提として日本では学校を卒業後すぐに就職するのが一般的で、できれば将来安定が見込める大手企業に入社したいと考える学生が多い、という共通認識を持ったうえでディスカッションが始まるかもしれません。

一方、多国籍のグループでのディスカッションだとどうでしょう。大学を卒業後すぐに就職する人もいれば、ボランティア活動をする人、長期の旅に出る人、起業をする人など、卒業後の進路はさまざま。日本とは異なった価値観を持っている人たちとのコミュニケーションでは、そもそも前提となる共通認識がありません。相手の情報が何もないところから話を進めていく必要があります。

日本では当たり前のことが、海外の人たちにとっては当たり前ではないことに気づくと、いままで当たり前だと思っていたことについて掘り下げて考えるようになり、その違いの背景についても考えるようになります。

そういうコミュニケーションを重ねることで、文化、風習、価値観や考え方など異なるのが当たり前で、その違いを理解し尊重したうえで、自分の意見や考えを相手に伝えていくことの大切さに気付くことができます。

オンライン留学について詳しく知る

コロナ禍でもあきらめきれずに海外留学を実現する大学生も多くいます。中でも海外で語学力の伸ばし、働く経験ができるCo-opプログラムは就活を控えた大学生に人気です。

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留学経験を就職活動に活かすには

最後に、留学経験を就職活動で効果的に活かす方法をおさえておきましょう。まず就活スケジュールは次の通りで、留学経験の有無による違いはありません。

  1. (1)就職活動のステップをおさえ計画をたてる
  2. (2)自己分析をする
  3. (3)業界/企業研究をする
  4. (4)応募書類作成
  5. (5)グループディスカッション/面接対策

ここでポイントは、留学経験を就職活動にどう活かすか、あるいは活かせるのかということ。「留学をした」という事実だけでは企業は評価してくれません。なかには留学した強みをうまくアピールできなかったり、就活知識が不足していたりして、せっかくの留学経験を就職に活かせていない人が多いのも事実です。

また、留学経験や英語力を活かせる仕事にはどのようなものがあるのか、そしてどのように探せがいいのかわからないという人も多くいます。

そこで、これまで数多くの留学経験者の就職をサポートしてきた留学ジャーナルでは、コロナ禍で就職を取り巻く環境が厳しくなる中、長年培ってきた知見とノウハウを生かし、留学経験者が希望する仕事に就けるようにサポートしたいという想いから、留学経験者を対象に求人を紹介する「キャリサポ人材サービス」を提供しています。

留学経験や英語力を活かした仕事に就きたいという人におすすめです。

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