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ワーキングホリデーに必要な費用は?支出と収入を解説

# ワーキングホリデー

# 費用

公開 : 2019.12.04

更新 : 2023.11.24

海外で働く経験ができることで人気のワーキングホリデー(ワーホリ)。1年間など長期で滞在する場合、留学よりも費用を抑えて海外生活ができるともいわれており、少ない負担で海外生活を実現したい人にも人気の制度です。

実際、ワーキングホリデーをするには、どのくらいの費用が必要となるのでしょうか。今回、ワーホリで準備すべき費用、国ごとに必要な費用の違い、実際どんな仕事でいくら稼ぐことができるかなど、ワーキングホリデーの費用にまつわる情報をご紹介していきます。

ワーキングホリデーってどんな制度?

ワーキングホリデーとは、政府が協定を結んでいる二国・地域間の若者が、お互いの文化や生活様式を理解することを目的に、それぞれの国への渡航と滞在、そして生活資金を補うための就労が認められる制度です。

ワーキングホリデーの醍醐味は、なんといっても現地で働く経験ができること。レストランやカフェ、ファームなどで仕事をしながら、英語力の習得や、働く経験を積むことができます。また、働いた分の収入は生活費の一部にあてられるので、留学より費用を抑えることも可能です。

2023年現在、日本政府がワーキングホリデー制度の協定を結んでいる国・地域は、アジア・ヨーロッパなどを含む29ヵ国・地域になります。ただ、ワーキングホリデーに参加するには、年齢や滞在期間など、いくつかの条件があるので注意も必要です。

もっとワーキングホリデーの基本情報を知りたい人は、下記のページを参考にしてみてください。

ワーキングホリデーの基本情報

今回は、ワーホリ先として人気の英語圏の国を中心に、どれくらいの費用がかかるかご紹介していきます。

ワーキングホリデーに必要な費用はどのくらい?

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ワーキングホリデーで必要となる費用を計算する場合、(1)出発前にかかる費用(2)現地での支出・収入の2点を考慮する必要があります。

出発前に必要な費用

必要となる費用は国・地域によって異なりますが、1年間滞在する目的で準備すべき予算は、およそ80万〜150万円が一般的といわれています。現地で働けるといっても、仕事が見つかるまでの当面の生活費は必要なため、ある程度の費用は渡航前に準備しておくことを強くおすすめします。

出発前に準備が必要なのは、ビザ申請料、航空券代、保険料、当面の滞在費や生活費、授業料(学校に行く場合)などです。 オーストラリアなど国によっては、生活資金があることを証明できる書類が必要な場合もあるので十分な資金を確保しておきましょう。

滞在中に必要な費用

ワーキングホリデーの滞在中に必要な費用は主に、滞在費、生活費(食費、交通費、通信費等)、授業料(学校に通う場合)などがあります。

滞在方法は、ホームステイのほかにシェアハウスやアパート滞在があります。ホームステイをした場合の滞在費用は、12週間で約30万円~50万円(食費含む)ほどです。

また、滞在先によって異なりますが、そのほかにも生活費がかかります。オーストラリアのシドニーに9ヵ月滞在した場合の生活費は、約110万円ほどかかります。そして語学力を向上させるために学校に通うことを計画している場合は、加えて授業料が必要です。

以上を踏まえてワーキングホリデーにかかる費用を準備しましょう。

国別でわかる費用目安一覧

次に、ワーキングホリデーの渡航先として人気のオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリスの4ヵ国を例に、ワーホリに参加する場合に必要となる費用の目安をご紹介します。

オーストラリアのワーキングホリデーで必要な費用

▲出発前にかかる費用(航空券代・ビザ申請料・ワーホリ保険) 約57万円
▲語学学校の授業料(3ヵ月間) 約52万円
▲ホームステイ(3ヵ月間) 約50万円
▲生活費(食費込み)(9ヵ月間) 約110万円
▲予備費 約20万~50万円
◎アルバイト収入(9ヵ月間) 約239万円※
1年間の総費用(▲-◎) 約50万~80万円

※AU$23.23で、1日6時間×週5日働いた場合

多くの国とワーキングホリデーの協定を結んでいるオーストラリア。ワーホリビザで渡航できる定員に制限がなく、短期間で簡単にビザを取得できます。

1年間のワーホリにかかる資金は、アルバイトをしっかりする場合なら約50~80万円程度、仕事をしないなら約290~320万円程度が目安です。ほかの国と比べ、最低賃金が高いので、仕事を通してたくさん稼ぎたいという人には魅力的な一方、現地の物価も高いため、生活費をかけすぎないよう注意が必要です。

一般的に、ワーホリで許可される滞在期間は1年で、1人1回しか参加できないという制限を設けている国が多い中、オーストラリアは、一定の条件を満たせば、2回目(Second Working Holiday visa)、3回目(Third Working Holiday visa)のビザ申請が可能となる制度があります。そのため、現地に長く滞在して働きたいという人にもおすすめの国です。

オーストラリアのワーキングホリデーについて、より詳しい情報を知りたい人は、下記のページも参考にしてみてください。

オーストラリアのワーキングホリデー基本情報

ニュージーランドのワーキングホリデーで必要な費用

▲出発前にかかる費用(航空券代・ビザ申請料・ワーホリ保険) 約46万円
▲語学学校の授業料(3ヵ月間) 約45万円
▲ホームステイ(3ヵ月間) 約41万円
▲生活費(食費込み)(9ヵ月間) 約121万円
▲予備費 約20万~50万円
◎アルバイト収入(9ヵ月間) 約216万円※
1年間の総費用(▲-◎) 約57万~87万円

※NZ$22.70で、1日6時間×週5日働いた場合

自然あふれる環境で、ゆったり滞在できるニュージーランド。1年間のワーホリにかかる資金は、アルバイトをしっかりする場合なら約57~87万円程度、仕事をしないなら約273~303万円程度が目安です。オーストラリア同様、ビザの発給に定員はありません。

仕事が比較的見つけやすい街は、ニュージーランド最大の都市オークランド。一方で、季節によって求人情報の増減が激しくなるので、注意が必要。現地が夏になるシーズンに仕事探しを開始できるよう計画を立てることをおすすめします。

ニュージーランドのワーキングホリデーについて、より詳しい情報を知りたい人は、下記のページも参考にしてみてください。

ニュージーランドのワーキングホリデー基本情報

カナダのワーキングホリデーで必要な費用

▲出発前にかかる費用(航空券代・ビザ申請料・ワーホリ保険) 約49万円
▲語学学校の授業料(3ヵ月間) 約42万円
▲ホームステイ(3ヵ月間) 約40万円
▲生活費(食費込み)(9ヵ月間) 約152万円
▲予備費 約20万~50万円
◎アルバイト収入(9ヵ月間) 約190万円※
1年間の総費用(▲-◎) 約113万~143万円

※CA$16.75(ブリティッシュコロンビア州)で、1日6時間×週5日働いた場合

自然と都市の便利さが共存し、暮らしやすさに定評のあるカナダ。1年間のワーホリにかかる資金は、アルバイトをしっかりする場合なら約113~143万円程度、仕事をしないなら約303~333万円程度が目安です。

カナダのビザ発給には定員があり、毎年6,500名に達すると、受付が終了となるのでご注意ください。仕事が比較的見つけやすい街は、バンクーバーとトロント。そのほかの都市は、都市部のカフェやレストランは夏場に求人が増えたり、スキーリゾートは冬に仕事が集中したりするなど、人気にシーズナリティがあります。

最新のカナダのワーキングホリデーについて、より詳しい情報を知りたい人は、下記のページも参考にしてみてください。

カナダのワーキングホリデー基本情報

イギリスのワーキングホリデーで必要な費用

▲出発前にかかる費用(航空券代・ビザ申請料・ワーホリ保険) 約51万円
▲語学学校の授業料(3ヵ月間) 約50万円
▲ホームステイ(3ヵ月間) 約38万円
▲生活費(食費込み)(9ヵ月間) 約134万円
▲予備費 約20万~50万円
◎アルバイト収入(9ヵ月間) 約197万円※
1年間の総費用(▲-◎) 約96万~126万円

2024年はビザの発給数が6,000人となり、ワーキングホリデーに参加するための競争率が以前よりも緩和されそうです。1年間のワーホリにかかる資金は、アルバイトをしっかりする場合なら約96~126万円程度、仕事をしないなら約293~323万円程度が目安です。生活費が高いので、支出が多くなるのもイギリスの特徴です。

仕事が比較的見つけやすい街は、イギリス最大の都市ロンドン。知人からの口コミや、インターネットから仕事を見つける人もいる一方、何十通も履歴書を送ったけど、返信がもらえなかったという声も。日本で得た資格や接客の仕事が現地での採用の決め手になったという人もおり、ワーホリ参加者それぞれが、自分の長所を生かしながら能動的に仕事を得ています。

イギリスのワーキングホリデーについて、より詳しい情報を知りたい人は、下記のページも参考にしてみてください。

イギリスのワーキングホリデー基本情報

費用を貯めるポイント

ここまでワーキングホリデーにかかる費用について説明をしてきました。どの国でも出発前に大体100万円以上の費用が必要になります。

それでは、どのように費用を貯めていけばよいのかポイントをお伝えしていきます。

学生の場合

まず、いつワーキングホリデーに行きたいのかを明確にしましょう。そして、その時期から逆算をして月にいくら貯めていけば目標の金額に到達するのかを考えます。

例えば、1年後に100万円を貯めたい場合は、月に8万円を貯金していくと約1年で100万円を貯めることができます。

学業を考慮しながら長期休みなどを利用してアルバイトをすることで資金を確保していきましょう。アルバイト先は英語力を鍛えられる職場を選ぶとワーキングホリデーの資金を貯めながら英語力を向上させられるのでおすすめです。

社会人の場合

社会人の場合は、休職や退職などをしてワーキングホリデーに行く人が多いでしょう。

資金が十分でない場合は、いつ頃出発するのかを明確にして月にいくら貯金をすれば、仕事をストップする前に資金を確保できるのかを考えます。

給与の一部を毎月貯金に回したり、ボーナスを貯めたりすることで効率的にワーキングホリデーの資金を確保していきましょう。

費用を節約するポイント

ワーキングホリデーの費用を節約するポイントをご紹介します。なるべく余分な出費は抑えて、うまくやりくりしながら生活していきましょう。

航空券の値段が安い時期に渡航する

どの国にワーホリするにしても、日本人旅行者の現地への渡航が多い時期は、航空券が高騰します。そのため、なるべく渡航にかかる費用を抑えたい人は、料金が安い時期を狙って渡航できるよう、計画を立てましょう。

例えば、ワーホリ先として人気の国、カナダであれば、航空券がもっとも高い月は、日本が夏休みになる8月。そのため、8月は避けて渡航すると、航空券の出費を抑えることができます。

一方で、あまりにも渡航時期に左右されると、現地での求人が少ないシーズンに仕事をスタートしなければいけないなど、別の弊害を招く恐れも。そのため、滞在期間をどう過ごすのがベストか総合的に判断した上で、航空券を押さえていくようにしましょう。

滞在は、最初はホームステイがおすすめ

ホームステイや寮、シェアハウスなど、選択肢がいくつもあるワーキングホリデーの滞在方法。語学学校に通う場合、最初は比較的安く滞在できるホームステイをおすすめします。

ホームステイの魅力は、現地の英語に触れることができたり、滞在費の中に食費が含まれていたりすること。また生活情報をホストファミリーから仕入れることもできます。先にその国で話される英語の特徴に慣れたり、現地の情報を仕入れたりしておくと、その後の生活をスムーズに乗り切ることができます。

物価が安い国や稼ぎやすい国を選ぶ

現地でかかる費用は、滞在先の国や地域によって変わってきます。費用を抑えるためには、現地での生活を考慮し、滞在先を決める必要があります。

物価が比較的安い国は、ニュージーランドやアイルランドなどが挙げられます。どちらも日本と比べると物価が安いわけではないですが、ワーキングホリデー協定を結ぶ英語圏の国の中では物価が安いといえます。

また、比較的お金を稼ぎやすい国は、オーストラリアです。物価は高めですが、賃金も比例して高めとなっています。※2023年11月時点の全国最低賃金は、時給AU$23.23。ただし、英語力やスキルによって仕事の見つけやすさや給料相場が変わるので注意が必要です。

どんな仕事でいくら稼げる?

ワーキングホリデーでできる仕事は、国や都市によって違いがありますが、一般的に現地にはどんな仕事があり、どれくらい稼ぐことができるのか紹介していきます。

ワーホリでできる仕事ガイド

現地で募集している仕事の一部をご紹介します。日本で働いた経験がある人は、そのスキルを現地で生かすチャンスも。季節によって募集が制限される仕事もあるので、最新の求人情報は、渡航先で確認してみてください。

仕事
内容
ツアーガイド 旅行会社からの依頼で、ガイドやドライバーとして働きます。
ショップスタッフ 雑貨屋や土産店などで、接客やレジを担当。
飲食店スタッフ 1年を通して募集がある仕事です。英語力に自信のない人は、日本食レストランから始めてみるのもおすすめ。
フルーツピッキング 農園で、オレンジやバナナなどといった果物の収穫を行う仕事。体力に自信がある人に向く仕事です。
美容師 日本で美容師として働いていた経験があれば、海外のヘアサロンで採用されるチャンスもあります。
調理師 シェフとしてキャリアを持つ人におすすめの仕事です。
インストラクター ダンスやヨガなどのインストラクターとしての経験がある人は、海外でもスキルを生かして働けるチャンス。

ひと月にいくら稼げた?

下のグラフは、ワーホリ経験者100人に、ひと月に稼いだ金額を調査したアンケート結果です。最も多かったのは、10万〜15万という意見。次に多い1万〜10万と答えた人の割合と合わせると、およそ7割の人が15万円以下という結果になります。

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実際どう働いた?ワーホリ体験者に聞くリアルな現地生活

実際、ワーキングホリデーに参加した人は、どれくらいの期間語学学校に通い、どんな仕事をしているのでしょうか。今回は、3人のワーホリ体験者の生活をご紹介していきます。

1年間のワーキングホリデー。毎日働きながら、100万円を稼ぐことに成功

渡航先
ニュージーランド
語学学校
6ヵ月間通いました。学校に通いながら、放課後を利用してアルバイトをしながら貯金
仕事
モーテルの清掃員、日本食レストランのホール、スポーツ用品店の在庫管理、カフェのホール、韓国&タイレストランのホールなどを経験

時給は、NZ$16.5 で、最初の3ヵ月間は1日3時間、週1回の勤務からスタート。徐々に慣れてくると、勤務日数を増やし、学校を卒業後の4ヵ月間は、飲食店のホールをかけもちしながら、毎日働きました。

住み込みの仕事で家賃を節約。週に4日働きながら、月収6万円をキープ

渡航先
オーストラリア
語学学校
約4ヵ月間通った後、仕事を開始
仕事
オーペア(現地の家庭に泊まり込んで、家事や子どもの世話をする仕事)を経験

家事や子どものシッターをする代わりに、無料でホームステイできるオーペア。滞在費が実質0円になるので、家賃を節約しながら働きたい人におすすめの仕事です。週30時間の勤務でAU$180で働きました。

オーペアのメリットは、現地の家庭で生活できるので、英語漬けの環境で暮らせること。子どもが好きな人におすすめです。

現地のカフェでバリスタとして勤務。仕事の合間に旅行も満喫

渡航先
カナダ
語学学校
約6ヵ月間通い、放課後を利用して仕事もしていた
仕事
日本食レストランのホール、コーヒーショップのバリスタを経験

日本食レストランでは、サーバーとして時給CA$11.2で勤務。その後、チェーン系コーヒーショップで、バリスタとして時給CA$12.65で働きました。仕事の合間には、カナダ国内やアメリカを旅行。日本から行くとお金がかかるハワイにも、航空券を安く抑えて行くことができました。

まとめ|まずは渡航する国を決め、費用を具体化していこう

この記事では、ワーキングホリデーにかかる費用について解説してきました。ワーホリについて、まだ何も決めていない人は、まずは国選びから始めてみてはどうでしょう。行きたい国が明確になることで、実際、何にどれくらいの費用が必要になるのかが見えてきます。

留学ジャーナルでは、国選びのお手伝いを行ったり、興味のある国について、出発前に用意すべき費用を具体的にお見積りとして提示したり、詳しく情報提供できます。 これから用意すべき費用がわかり、渡航までにどんな準備をすれば良いかスケジュールも相談できるので、漠然と考えている人でも具体的な道筋が見えてきます。

また、ワーキングホリデーで学校に通う場合の学校選びや各種手続きもサポートしますので、一緒にワーホリのプランを具体化していきましょう。

ワーキングホリデーについて、詳しく知りたい人は、留学ジャーナルの無料相談でお気軽にご相談ください。

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